KRYラジオ「大人の音楽堂」:エリック・クラプトン(2023.4.1 OA)
なんて心地いいのだろう。いつもそんな気にさせてくれる奇跡の人なのです。普段ロックやブルースを聴かない方でもクラプトンのサウンドは特別感を感じることでしょう。芸術の中には「押しつけ」のようなモノが少しはあるのでしょうが、クラプトンの中にはそのわざとらしさがほとんど無く、すべてがナチュラルに聴く方の耳に自然に入ってきます。そのクオリティーにはいつも感動させられます。
個人的には1974年~1981年くらい、いわゆる初来日頃からの数年、まだアルコールの残るクラプトンのなにかデリケートでゆらゆらしているのだがエッジの利いた頃(レイド・バックと言われ始めた頃)が特に好きですが、いつの時代の作品も好みですね。数年前の劇場用に制作された「ロックダウン・セッションズ~レディ・イン・ザ・バルコニー」。世界的に非常に厳しい時に行われたシンプルなアコースティックの演奏ですが、驚くほどカッコイイ。観ていない方はすぐにでも観てほしいですね。
彼は1963年、18歳の時にヤードバースに加入した頃から注目され、既に60年が経過しています。音楽シーンでの貢献はものすごいもので、ここでは書ききれませんね。それと慈善事業など社会貢献にも積極的なのは有名。オンエアでも話しましたがクラプトンさんはハンサムです。特に笑顔がいい。今月4年ぶりの来日で武道館100回公演が実現しそうです。驚きですね。機会があれば5時間くらいかけてオンエアしたい気もします。
今回は有名どころのソフトな曲を数曲セレクト。よくおわかりでしょうが、バリエーションの豊かさも大きな特徴で、1曲1曲の存在感がはっきりしています。今年1月に永眠した旧友ジェフ・ベックの追悼コンサートを5月にイギリスで開催とのニュースがあります。来日もそうですが目が離せません。生きるレジェンドの頂点ですね。エリック・クラプトンの60年にわたるキャリアと極上のパーフォーマンスがロック界の中心、「軸」になっていることは事実です。
次回はジョン・レノンです。ソロの代表曲と1968年ローリング・ストーンズの伝説の映像作品「ロックンロール・サーカス」出演時に、ジョン・レノン(ヴォーカル・ギター)、エリック・クラプトン(ギター)、キース・リチャーズ(ベース)、ミッチ・ミッチェル(ドラムス)で結成した「ザ・ダーティー・マック」の音源のオンエアも予定しています。お楽しみに。
今回オンエア
MY FATHER'S EYES
BLUE EYS BLUE
NOBODY KNOWS YOU WHEN YOU'RE DOWN AND OUT
TEARS IN HEAVEN
RIDING WITH THE KING(with B.B.KING)
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