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KRYラジオ「大人の音楽堂」:エマーソン・レイク・アンド・パーマー/エマーソン・レイク・アンド・パウエル(2023.8.5OA)

「大人の音楽堂~ういろう、ひねってみました」
山口放送KRYラジオで毎週土曜日ごご5時~5時半で放送中!
パーソナリティ・山根由紀夫がリアルタイムで観た、聴いた、演奏してきた体験を生かした、洋楽中心の音楽番組です
大人の音楽堂~ういろう、ひねってみました~ (kry.co.jp)

1970年代はなかなか動く映像が貴重でした。数か月に1度「ヤング・ミュージック・ショー」が某テレビ局でオンエア。EL&Pはそこで初めて観ました。強烈であります。ロックバンドのキーボード奏者の中でもキース・エマーソンは派手なアクションと要塞のような機材、クライマックスではオルガンに飛び乗り反対側から演奏、鍵盤にナイフを刺す(日本公演では日本刀)、圧巻です。ドラムのカール・パーマーは数多くのドラム、パーカッションを並べる。そしてグレック・レイクはベースに歌、それにギター…天才であります。

1972年の初来日はFREEを前座に後楽園球場と甲子園球場。音楽雑誌は勿論、新聞等でも大きく取り上げられます。大騒ぎです。彼らは1971年、第3回ワイト島ポップ・フェスティバルで事実上のデビュー。専門家からは賛否あったものの大評判になります。そしてその年にファーストアルバムをリリース。ギターレスのキーボード・トリオの出現に大いに沸きました。セカンドアルバムの「タルカス」はプログレの名盤中の名盤。同時期にムソルグスキーの「展覧会の絵」をアレンジしたライブを展開…これが受けまくり。日頃クラッシックを聴かないロックファンがこぞって聴き、プログレッシブロックの何かが分かった気がしたに違いありません。今回はこのライブから「賢人」をオンエア。グレック・レイクのアコースティッギターでの弾き語りはとても哀愁がありアルバム全体を際立たせています。ギターを弾く方は是非挑戦してみてください。

その後変則ジャケットの「恐怖の頭脳改革」、LP3枚組のライブアルバム「レディース・アンド・ジェントルマン」をリリース。このライブ盤は絶頂期の彼らをリアルに確認できる非常に聴きごたえのある作品です。LP内の写真もかっこいい。約5年間次から次に強烈なアルバムを出しライブツアー。圧巻は1974年のカリフォルニア・ジャムでのパフォーマンス。グランドピアノが空中に上がりなんと回転…勿論キース・エマーソンはその状態で演奏…後にライブ映像を観てものすごく驚きました。その後一度解散。カール・パーマーはエイジアに参加。ご存知のように大成功。残った二人はイニシャルがPのドラマー、コージー・パウエルを迎えエマーソン・レイク・パウエルを結成。しかし1枚のスタジオアルバムと1度のツアーで解散。残念ですが、名曲「ザ・スコアー」は永遠なのです。

その後EL&Pは再結成。20年ぶりに来日を果たします。しかしエマーソンとレイクが死去。残ったのはカール・パーマーひとり。彼はEL&Pの曲を演奏するライブをいくつかしてきましたが今年12月に来日公演が発表されました。リターン・オブ・エマーソン・レイク&パーマー。なんと1992年のエマーソンとレイクのライブ映像とシンクロしてライブをするということです。長く生きていたら凄いことに出会います。プログレッシブロックのレジェンド「エマーソン・レイク&パーマー」是非とも聴きこんでいただきたい。次回はリクエスト集です。
 
今回オンエア
THE SCORE   
PROMENADE
THE SAGE 賢人 
JERUSALEM 聖地エルサレム
HOEDOWN
FANFARE FOR THE COMMON MAN 庶民のファンファーレ


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