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KRYラジオ「大人の音楽堂」:CINDERELLA(2023.7.29OA)

ROCKってこんなのが理想的だと感じたのは1988年リリースのセカンドアルバム「ロング・コールド・ウィンター」を聴いた時です。私はツアーバンド時代に大阪でカセットに録音されたのを聴いたと記憶してます。個人的にブルースをベースにしたロックが好きでFREEやBAD COMPANYを聴いてました。ジョニー・ウィンターやオールマン・ブラザーズ・バンドのような"もろ"ブルースもいいのですが、ブルースっぽいハードロックバンドを探していましたね。まあその時のバンドはそんなことはありませんでしたが…

さてシンデレラのフロントマン、トム・キーファーさん、絞り出すようなハスキーでハイトーンなヴォーカル、ジャニス・ジョップリンに影響されていると言われますが、きっとそうでしょう。そして彼のベースにはブルースの引き出しがたくさんあるのだと感じますね。ボン・ジョビに見いだされアルバム「ナイト・ソングス」でデビュー。ムーブメントの真っただ中も手伝い大ヒットしました。しかしこれは名前を売る手段だったのかも…勝負をかけるかのようにセカンドアルバムからはブルース色を前面出しまくります。個人的には大歓迎です。スタジオアルバムは4枚しかありませんが、セカンドアルバム「ロング・コールド・ウィンター」、サードアルバム「ハートブレイク・ステーション」、そしてラストアルバム「スティル・クライミング」は抑えておきたいですね。ブルースロックファンには宝箱のような作品です。

ちなみにベスト盤、ライブ盤もあります。90年代、運よく広島でのコンサートを観ることが出来ました。決して日本人にはマネできないくらいのグルーブをこれでもかとかましまくります。もちろんハードな曲以外にもドブロギターを使用した渋い曲やローズピアノをトムが弾き、もの悲しい曲のバリエーションがあり大満足でしたね、このシンデレラ、普通にラジオやテレビから流れてきたらいい…そんな気がします。さてシンデレラは4枚目をリリース後しばらく活動を停止してましたがしばらくして再始動(このころに私は観たんだと思います)、それなりに受けるのですがギタリストのジェフ・ラバー、再始動で加入したキーボードのゲイリー・コルベットが病死…再結成はないとトム・キーファーは言っています。トム・キーファーはその後喉の病気になり苦しみましたが見事に現場復帰。質の高いハードなブルーズ・ロック・アルバムをリリースしています。例の動画チャンネルで視聴可能です。貴重なミュージシャンです。

さて次回はエマーソン・レイク&パウエル、エマーソン・レイク&パーマーです。お楽しみに。

今回オンエア
BAD SEAMSTRESS BULES ~FALLIN' APART AT THE SEAMS
THE MORE THINGS CHANGE
GYPSY ROAD
HEARTBREAK STATION
SOLID GROUND
HARD TO FIND THE WORDS

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