子どもの宿題、集中力が続かない……。 もしかして、視力に問題があるのかも?!

集中できないのは、やる気の問題だけじゃない?!「宿題やったの?!」。何度声をかけても、なかなか机に向かわない子どもたち。いざ机に座ってノートを開いたと思っても、ちょっと目を離した隙に、ボーッとしたり、落書きをしたり……。なかなか言うことを聞いてくれなくて、やきもきするお父さん、お母さんも多いと思います。宿題なんてめんどうだなぁ……というのが子どもたちの本音。でもなかには、視力に問題があるせいで、やる気をなくしている子どももいます。「見えにくい」が続くと、やる気がなくなってしまう。視力には「遠くを見る視力」と「近くを見る視力」があり、「遠くを見る視力」を遠見視力、「近くを見る視力」を近見視力といいます。そして、遠見視力が基準値「1.0未満」を遠見視力不良といい、「遠くが見えにくい目」です。一方、近見視力が基準値「0.8未満」を近見視力不良といい、「近くが見えにくい目」です。遠見視力不良の子ども遠見視力不良の子どもは「遠くが見えにくい」ので、板書がハッキリ見えないせいで授業内容を理解できない場合があります。近見視力不良の子ども近見視力不良の子どもは「近くが見えにくい」ので、手元が見づらいせいで教科書やノートを読んだり書いたりするときに間違いが多くなるかもしれません。このように、「遠見視力不良」や「近見視力不良」の子どもは、「見えにくい」ことが原因で集中して学習できなかったり、根気よく学習を続けられなかったりするのかもしれません。子どもの視力不良に気づかないで、「なぜ、勉強しないの!」と叱ってしまうと、子どものやる気をさらに失わせてしまうことも考えられます。お子さんは「遠くも近くも見えていますか?」遠見視力検査とは現在、学校では「黒板の文字が問題なく見える視力があるか?」を判定する、遠見視力検査をしています。そのため「遠くが見えにくい子」は、学校の視力検査で発見できます。学校の視力検査の結果、「異常あり」の通知をもらった子どもは「遠くが見えにくい」遠見視力不良です。「視力不良」の通知が届いたら、必ず眼科医院を受診しましょう。眼科医院で精密検査を受けると、「遠くが見えにくい」原因が分かります。原因にあった治療をすることにより、「遠くがハッキリ見える」ようになります。学校や病院で行われている「遠見視力検査」5mの距離からランドルト環(Cの図柄)が見えているかを検査する。近見視力検査とは現在、「教科書やノートなど近くの文字が見えるか?」を検査する近見視力検査は一部の学校を除き、実施されていません。したがって、「近くが見えにくい」子は発見できず、見逃されている可能性があります。子どもが「近くが見えているか」気になる場合は、学校か眼科医院で近見視力検査を受けましょう。近見視力検査は簡単なので、学校の保健室で受けることができます。学校や病院で行われている「近見視力検査」30cmの距離からランドルト環(Cの図柄)が見えているかを測る。子どもの行動から知る、近見視力不良のサイン。「学校の視力検査で見つからない視力不良があるなんて!」と驚いた方も多いのではないでしょうか。「うちの子も、もしかして近くが見えにくいの?」と心配な場合は、まず、子どもの普段の行動をチェックしてみてください。・読むときに、同じところを何度も読んだり、行を飛ばして読む。・似た形の漢字や数字をよく間違える。・顔をかしげて、横目でものを見ようとすることがある。・パズルやブロックなど、手先を使う遊びが苦手。さらに詳しくチェック思いあたる場合は、「近くが見えにくい」のかもしれません。気になる方は、学校の保健室に相談したり、眼科医院を受診したりして、近見視力検査を受けるのがおすすめです

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