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20221125 Love STORAGE

結果を予想していたものの、実際にその結果が出ると受け入れるのに時間がかかる。なんでもないようなフリをして明るくいつもの自分でいるのは、納得したからじゃなくて、混乱しているための暴走に近い。

誕生日が特別なのは、一年に一回しか来ない日だからだ。また来年があるからいいじゃない、なんていう人とは友達になれない気がする。来年があるからいいんじゃない、今年の誕生日は今年しかないのだ。それを祝えないのはほんとうにつらい。

きっとわたしの気持ちは誰にも理解されないと思う。たかだかパーティーでここまで思い入れのある人はいないから。でもされどパーティー、それが心の支えだった。パーティーをはじめたときは、みんなの遊び場となればいいなと思って、仲間内ではじめた。仲間内という言い方は内輪感が強く出ていい印象がないかもしれないが、決してクローズなパーティーではなく、わたしたちはいつでも誰でも受け入れるオープンマインドがそこにはあった。オープンマインドで作る空間は、まるで公園のような居心地の良さがあった。わたしはそんなパーティーが大好きでとても大切にしていた。

いつもの箱も奇数月の最終木曜日(いまは土曜日)になればわたしたちの居場所になる。階段を降り、誰もいないフロアで準備をする。みんなが今夜も楽しめるように、わたしが今夜も楽しめるように。たとえ場所が高円寺であろうと、神田であろうと、地下に降りてフロアに行けば、そこは歌舞伎町なのだ。週末手前の歌舞伎町。木曜日の夜は特別。そんなワクワク感が大好きでした。週末はじまりの神田でも、そんなワクワク感を持てるようにしてきたつもり。

時は流れ、環境も変わってしまって、いまはなかなか遊びにこれない友達もいるけど、いつでも戻ってこれるようにわたしはこの空間を守り続けている。音楽は流行り廃りがあるけれど、あの子の回すDJはいつだって心地よくて、楽しかった時を思い出す。新しい要素を取り入れつつも、久しぶりに遊びに来た友達にもそう思えるようなパーティーを心がけている。

このパーティーをはじめたときから、今のDJネームに改名したから、ある意味わたしの原点とも言えるパーティーで、やっぱり特別なのだ。そんな特別な大切な大好きなパーティーの周年に出れなくなってしまったのは、ほんとうにつらい。この気持ちはほんとに誰にもわからないと思う。例えて言うなら子どもの誕生日を諸事情により祝えない親の気持ちに近いのだろうか。

わたしがいなくてもパーティーははじまる。その現実も少しつらかった。わたしがいなきゃパーティーがはじまらない!って心のどこかでいつも思っていたんだと思う。でもそうじゃない現実を知り、自分の存在がわからなくなった。歌舞伎町時代からの一緒にパーティーをやってきている仲間に託したので大丈夫だと思うが、わたしがいないことで制御できなくなってしまわないか若干不安である。はじめた当初からのメンツであるわたしや彼女たちがいなくなったら、このパーティーは別のパーティーになってしまう気がしてる。わたしがいつも彼女たちを呼ぶのは、そういう理由もある。

先日、古いMacのデータを整理していたら、歌舞伎町のときの箱で最後にやったパーティーのアーカイブ動画が出てきた。みんな楽しそうにDJしてる。これだよ。この雰囲気がわたしは大好きで、このパーティーを途絶えさせたくないんだ。

わたしは明日現場に行けないけど、これからも東京ストレイジは続けていきたいと思っています。いつもの箱で、いつものメンバーがいれば、いつだって楽しい空間になる。そんなPOPでフィジカルなパーティーをこれからも目指していきたいと思っています。

最後に一言言うとしたら、、神様に中指を立てたい気持ちです。


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