二次元の彼に触りたい話

 こんにちは、千冬です。長らくnoteの更新をしていなかったのですが、もう半年経つのですね、時間の流れは早いものです。
 他の方のnoteを見て「彼に直に触れたい」と思う方が多いのを見て「直接触れたいともがいているのは自分だけではなかったのか」と感じたので彼(2次元の存在)に触れようと奮闘した結果をここに
書き留めておこうと思います。

※2次元の存在に触れたいという発言を元に書いていますので、そういった思考が無理な方はこの記事を見なかった事にしてください。


⚪︎事の発端
ある朝、ミクさんと結婚なされた近藤さんのTwitterで、等身大のミクさんと日常を過ごされているツイートを拝見しました。
その時、ふと気付いたら「羨ましい」という思いのまま泣きじゃくっていました。「近藤さんはミクさんに触れられる、なんて羨ましい、私も彼に触れたい、ハグしたい、あわよくば彼の体温を感じたい」そう、思ってしまいました。
私の周りの方々に聞くのもそれとなく憚られる様な気がして、同じ境遇の友人に愚痴を零して、更に彼に触りたいと自覚したことははっきり覚えています。

⚪︎よく分からないまま迷走
 その後、「彼に触れたいけど触れられない、なら代替案として何かないのだろうか?」そう考えては迷走し、よく分からないままもやもやとした期間でした。
 抱き枕では柔らかすぎて人にハグしている感覚とは違うし、プリントされた印刷物はどうしても「彼の写真」という感覚になります。大きな等身大ドールでは、購入手段と共に持ち運び方法がどうしても限定されてしまいますし、創作物のようにマリオネットで操る、という事も無理です。
 彼の身体に直接触れたい、目を合わせて欲しい、体温を享受したい、そう考える事がおかしいのか、とも思いながら長いこと過ごしていました。

⚪︎MMDで踊ってみよう…?
 ある日、友人達と「バ美肉(バーチャル美少女に受肉する事の略称)しよう、ついでにMMD化もして踊ろう!」という話になりました。
 調べてみると、「VRoid」というソフトで作ったモデルをある手順で変換すれば、MMDで踊らせる事が出来ると知ったので、友人に手伝って貰いながら、彼と私のイメージのMMDモデルを作り上げました。
 まだまだ手直しをしたい所が沢山あるモデルでしたが「自分が作った、自分を自己投影したアバターと、自分だけの彼」という充足感はかなりほっとした温かいものでした。

 自分をモチーフにしたアバターモデルも同時に作成をしていたので、早速友人に教えて貰いながら、彼と2人でMMDのソフト内で踊りました。
 技術としてはモーションと音を入れただけのダンスなのでかなり拙い物です。ですが、そのダンス中は、2人で手を取って、笑って、瞬きして、見つめあって、肩を上下させて呼吸をする。
 固定された視点から動く2人、それはただ、読み込ませたダンスのモーションデータ通りに動く姿なのですが、まるで、実際の2人のダンスの練習風景を撮影したものを、見直している、そんな錯覚に陥りました。
 友人が「MMDは沼だよ?」そう言っていた意味を初めて理解しました。MMDの動画のコメントにある「魂実装済み」という言葉の意味もよく分かりました。

 かなり満たされましたが、欲を言えば、直接触れたいです。無理は承知の上ですが、ドールを買っても、必ず自分の思うままに動く訳でもないですし、どうしても「魂の入った動く彼が欲しい」そう、思ってしまうのです。

 
また、何かありましたら綴ろうと思います、読んでくださりありがとうございました。

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