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ENHYPEN『Blessed-Cursed』が神曲である件

記事を書き始めてから、ほぼ半年が経ってしまっています。
どうしようかなと思いましたが、Blessed-Cursedはハイフンで繋いだ中の最後の曲ということで思い出深く、そしてとても大切な曲になったし、今、MANIFESTO:DAY1が出たところで比較してみると、少しは面白いような気がしたので、やはり掲載しておきます。
タイミングがずれまくってる記事ですみません。
(RJ)


ENHYPENが満を持して発表した初のフルアルバムが、
『DIMENSION:DIREMMA』。
タイトル曲は『Tamed-Dashed』。

その発売日から二ヶ月後。

リパッケージアルバムとして発表されたのが、
『DIMENSION:ANSWER』。

タイトル曲は『Blessed-Cursed』。

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Blessed Cursedというタイトルについて

相反するイメージを並べてタイトルにするのは従来のやり方通りだが、今回のタイトルがもっともインパクトあるものとなった。

『Blessed-Cursed』
『祝福されたー呪われた』

カースといえば呪い。
「呪われた」という強い言葉を、あの若いグループに歌わせるという大胆なアイディア。

もしかすると、Given-Takenというデビュー曲の頃から、このタイトルこそが最終候補に考えられていたんじゃないだろうか。(KB)

並べてみよう。

『Given-Taken』 与えられた vs つかみ取った
『Drunk-Dazed』 酔わされた vs 朦朧とした
『Tamed-Dashed』 飼い馴らされた vs 打ち砕かれた 
『Blessed-Cursed』 祝福された vs 呪われた

『Given-Taken』も、I-LANDからデビューを決めたメンバーたちに問いかける言葉として、非常に意味深いと感じたものだが、こうして並べてみても、やはり『Blessed-Cursed』は格別なエネルギーを感じるタイトルだ。

※ちなみに、日本語では『ブレスト・カースト』と読むので注意。
Cursed(カーストゥ)が読みづらかったようで、しばらくの間、日本のTVなどでも、様々な読み間違いが起こっていたので、そこは気をつけてあげてほしい。

(映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の原題は、
 "Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl" と curse=呪い が入っている)

祝福と呪詛。

禍々しささえ感じてしまう強いタイトルに、「We go!」で始まる強い意志を感じさせる歌詞。
ノックアウトされる予感しかしない……!


mbcラジオで、ニキが紹介していたこの曲の宣伝文句はこちら↓

「ロッキーな雰囲気を含むポップロックです」

「僕らがデビュー曲の頃から感じている、ENHYPENだけの本当の感情がそこには詰まっています」

たしかに、'Given-Taken'からの流れで、もっともぴったりとハマるのが’'Blessed-Cursed’なのかもしれない。


Blessed Cursedの歌詞について

Blessed-Cursed Official MV

発表されたMVでも、初っ端から度肝を抜かれた。
なんとも力強いジェイの登壇である。

スクリーンショット (706)

『Blessed-Cursed』は、2022年1月10日に解禁となった。
こちらは、リパッケージアルバムのタイトル曲ということで、2週間という短い活動期となる。

メンバーたちは後に、この活動期間の短さを残念がっている。

それほど、この曲はこれまでのENHYPENの楽曲では類を見ない、非常に完成度の高いパフォーマンスを伴ったものだったということだろう。

実際、Blessed-Cursedは、音楽的にも、また、振付においても、これまでの集大成と言っていいハイレベルなものだ。
現時点(2022年2月の時点)で、この曲が彼らの最高傑作と思っている人は私だけではあるまい。

テーマ的にも、パフォーマンス的にも、音楽的にも、あらゆる側面から本当にインパクトの強い楽曲であり、今後のENHYPENを代表する曲となることはまず間違いないだろう。


スクリーンショット (703)

迫力あるジェイの表情。
奏でるのはエレキギター。ロックンローラーENHYPENの登場となる。

スクリーンショット (530)

上述したジェイの歌詞「Wake up, さぁ目を覚ませ」に続き、
ニキの「そっちのルールなんてもういらない」と、これまでの自分(あるいは世界)に別れを告げ、完全に自分自身の力だけで立ち上がるのだと派手に展開されてゆく。

だが、結局は周囲に踊らされているだけと知ることになり、
世の中は呪いだらけになる。

スクリーンショット (696)

だが、彼らは打ちのめされたままではいない。

それぞれが閉じこめられた狭い空間(檻にも見える)の中から、
激しい眼差しで、カメラを通してこちらをにらんでくる。


スクリーンショット (697)

no pain は 死を意味することもある。

“No pain, no gain” は「痛みなくして得るものなし」という諺だが、
歌詞では、gainとは言わず、painを二度続けている。

I'll be ok, no pain, no pain ♫

スクリーンショット (714)

成功するには一生懸命働かなければならないという諺を、あえて笑い飛ばしているような歌詞と受け取れなくもない。

あえてモンスターとして生きていく道を選ぶこともできるのだ。

スクリーンショット (707)
くるりと回転する=世界をひっくり返すニキ

逆転の世界では、
破壊は生という逆転の思考もまた、可能となる。

スクリーンショット (382)
カメラのこちら側へと伸ばされたヒスンの手



Blessed-Cursedの振付について~Dance Practice

プロのダンサーがENHYPENのダンスプラクティスを観て、そのダンスを分析するダンスアナリシス。

それは世界中から発信されているが、なかでもこのエリオットの分析は、今回のBlessed-Cursedの振付について、事細かに分析・解説してくれていて、非常に面白かった。

うわあ、とても気に入った、ダンスアナリシス。
Blessed-Cursedの歌詞と振付をちゃんと結び付けて、振付が表現する二重の意味についても解説してる!
ダンサー、或いはダンス教師としての分析のDimensionを見せてくれた気がする。私はこういう分析が好きよー。(KB)

ものすごく面白かった!!!
振付には、当然のことなんだろうけど、深い意味がこめられていたんだよね。そこをすっ飛ばして、カッコイイよ~とかしか言えてこなかったけど、こうして解説してもらうと、脳味噌がどーんと動く気がする!!!

マトリックスの青と赤の錠剤の意味は知ってたし、そういうプレゼンスがあるのはわかってたけど、それをソヌとジェイクでひっくり返す役を負っているとは……!

(映画マトリックスで、モーフィアスが主人公ネオに「青の薬を飲めば、元通りの生活に戻る。赤の薬を飲めば真実を知ることができる」と言って薬を差し出し、ネオは赤の薬を選ぶ)

やだ、おもしろーい!(RJ)

ほんとだね。すごい考えられてたわけだよね。
天と地を入れ替えてDiveとは、素人、思わないよね~。

私もDIVEの歌詞まで読んでいたけど、祈りとDIVEを両方掛けているのには気づかなかった。
特に、Dance PracticeのヒスンのDiveの部分はすごく動きが大きくて、印象的で大好きだったけど、Diveと言われてハタっときた。

いろいろ仕込みの多いHYBEらしい振付だねー。(KB)

「あの光の向こうにいる嘘つきのことも」

「僕らは現実で剥き出しにする」

「この数々の嘘の狭間で」

「現実の世界にダイビングするよ」

Blessed-Cursed @CDTV LIVE LIVE in Japan

1月24日21時放映のCountDownTVライブライブにて、活動期を終えたばかりのENHYPENが、'DIMENSION:ANSWER'のタイトル曲『Blessed-Cursed』が、絶妙なタイミングで日本初放送となった。

想像以上に素晴らしいパフォーマンスだった。
聴けば聴くほど、これぞ最高傑作。
特に音楽面では、この録音がこれまでで最高なのではないかと思わされたほどだ。

ここまで、Official MVを皮切りに、韓国の様々な音楽番組やyoutubeの公式動画などで『Blessed-Cursed』のパフォーマンスをくり返し観てきた私たちENGENEだが、今日、この日本で放送された『Blessed-Cursed』ほど完成されたパフォーマンスはなかったように思う。

何より、ヒスンの歌と表情が、なんとも素晴らしかった。

これまでも、カムバックショーやダンスプラクティス、音楽番組などで、衣装が替わるごとにまったく違う顔を見せ、こちらの度肝を抜いてくれた、演技力あるヒスンだ。この表現力には脱帽だ。



フェイドインは、映像編集技術の用語で、映像が徐々に現れたり、音楽の音量がだんだん大きくなってたりする効果や手法のこと。
フェイドアウトの逆で、見えなかったものがだんだん見えてくる感じかな。

このヒスンの歌詞は重要で、パフォーマンスも、より鮮やかでインパクトの強いものになっている。

(※ぴっちゃん、掲載許諾ありがとう!)

このときの衣装は、DARK MOONの世界観を思わせる制服ver.だった。

現実世界と虚実世界、祝福と呪詛、学生でありながら霊的パワーを秘め持つヴァンパイアの魅力全開だ。



(KB&RJ)
たくさんのグループがひしめく中で、ENHYPENは、淡々と、燦然と輝き始めているんだね。

ヒスンも、こんなに一気に来てしまって、みたいなことを口にしていたけど、その成功をはっきりと祝福&呪いと捉え直して、ここからスタートみたいな気概を持つ曲を歌えたのは、今のENHYPENにとって、とてもいいことだったように思う。
歌の力はあなどったものじゃない。
なんか凄いなあ。
ほんとうに天空に駆けのぼっているんだなあ。

想像以上に充実の日々だろうね。
今は何も振り向かず、ただ輝きに向かって手を伸ばし続ければ、答えがたくさん出てくれるよ。

ヒスンが毎日幸せに活動してくれれば、それだけで嬉しいよ。
体にだけは気をつけなければいけないけど、彼らがどこまでいくのか、見届けたいね。(RJ)

外との交流が大切なのは確か。
ニキはANNX(2022年6月現在、終了している)が日本の番組のせいもあるけど成長と活躍が目立つし、ソンフンもミューバンで頑張ってるし、そういえばソヌも料理番組で頑張ってたねえ。

他のメンバーもそういう機会与えてあげたいな。
人見知りのヒスン君にも。

なにか音楽に深く切り込む番組。
Blessed-Cursedは、今までの成功を祝福と呪いと捉え直す曲であり、ここからスタートという気持ちを持つことができる曲、ホントにその通りだね‼️

(Blessed Cursedは)ホントにいい曲じゃ。
この子らの曲には、メロディがどうたらリズムがどうたらだけでない、彼らを成長させるポイントが含まれてる。

運営のすごさも感じる。
そして、それを超えてくるENHYPENのすごさも。
(KB)


youtubeで公開になった順に、『Blessed-Cursed』を並べておく。

時々書きこまれている秒数は、ヒスンのキリングパートの始まる場所。
この箇所のヒスンの声(Liar)を聞き比べると面白いかも。


Blessed-Cursed  Comeback Stage


Blessed-Cursed | 1theKILLPO | Performance /1:20~

Blessed-Cursed l Music Bank K-Chart


ONE TAKE STAGE│@SBS Inkigayo_2022.01.16.


'Blessed-Cursed' Dance Performance Video/1:15~


'Blessed-Cursed' Official MV (Choreography ver.) /1:15~

#BLESSED_CURSED
[4K] 엔하이픈 - 'Blessed-Cursed' Performance Clip | ENHYPEN NOW : ANSWER



'Blessed-Cursed' Dance Performance Video

Teaserまで仕上げられていたダンス・パフォーマンス・ビデオ。
満を持して、完成版をという感じ。



KBが面白いカバー動画を見つけてきてくれた。以下↓

ENHYPENのダンスカバーはよく見かけるけど、今までは女性がやってるのしか目に留まらなかった。
これは男性一人が熱唱するBlessed-Cursedの歌のカバー。なかなかいい。Johnnyって誰だろう。
一方、
ヒスンのはっとする美しい高音の煌めき、ソヌの不思議な七色の声回し、ニキのほの暗い低音が、どの程度あの曲に「なくてはならない魔法の粉」なのかがよくわかったりもする。
ともあれ。
こんな風に「俺もこの曲をカッコよく歌いたい」と男性が思える曲が出てきたってことは嬉しいことだよね!(KB)




This is the real beginning of a world of my own.

「これは、僕自身の世界の、ほんとうの始まりなんだ」

ENHYPEN
ジョンウォン(リーダー/17)、ヒスン(長男/20)、ジェイ(次男/19)、ジェイク(三男/19)、ソンフン(四男/19)、ソヌ(五男/18)、ニキ(マンネ・末っ子/16)の7人のアイドルグループ
   (※数字は満年齢。韓国では数え年が使われる)

最近の快挙記事より;
1月10日に発表したリパッケージアルバム『DIMENSION:ANSWER』のタイトル曲『Blessed-Cursed』は、1月11日(9時基準)、韓国の主要音源チャートであるバックスで1位を記録した。

『Blessed-Cursed』は発売と同時にトップを占めた後、一日が過ぎた現在もトップを維持し、その人気を実感させた。
収録曲『Polaroid Love』と『Outro:Day 2』も発売直後から2、3位を記録し、5位圏内に名前を上げている。

韓国国内の音源チャートだけでなく、海外チャートでも好調だ。『DIMENSION:ANSWER』は1月11日(9時基準)、全世界10つの国や地域のiTunes「トップアルバム」チャートでトップを記録。
タイトル曲『Blessed-Cursed』も、全世界9つの国や地域のiTunes「トップソング」チャート1位を記録し、世界的な人気を証明した。

年末2022年1月19日公開(集計期間:2022年1月10日~1月16日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、ENHYPENの『DIMENSION : ANSWER』が初週126,546枚を売り上げて、首位を獲得した。

◎Billboard JAPAN Top Albums Sales
(2022年1月10日~1月16日までの集計)
1位『DIMENSION : ANSWER』ENHYPEN(126,546枚)
2位『シャッターチャンス!』莉犬(73,460枚)
3位『CITY』SixTONES(38,890枚)
4位『壱』優里(37,222枚)
5位『Opus』IDOLiSH7(20,306枚)

ビルボードJAPAN


HYBE LABELSのアーティストは、1月23日に開催された「第31回ハイワンソウル歌謡大賞」にて賞を総なめした BTS(防弾少年団)、 SEVENTEEN、 ENHYPENが本賞の受賞者リストに名を連ね、BTSは「ワールドベストアーティスト賞」、「U+IDOL Liveベストアーティスト賞」、ENHYPENは「ベストパフォーマンス賞」を追加で受賞し、それぞれ3冠と2冠を達成した。

メインアルバムチャート「ビルボード200」ではBTSの『BE』が40位、『MAP OF THE SOUL:7』が113位、TXTの『The Chaos Chapter:FREEZE』が197位にランクインした。また、「Top Current Album Sales」チャートではBTSとTXTがそれぞれ3つのアルバムをランクインさせ、「WORLD ALBUMS ARTISTS」チャートではBTSが1位、TXTが3位、ENHYPENが9位、SEVENTEENが10位を記録した。

日本の「オリコン年間ランキング2021」ではBTSが「アーティスト別セールス」部門「トータルランキング」、「作品別販売量」部門で1位、ENHYPENは「アーティスト別セールス」部門で「新人ランキング」2位にランクインした。

特に「アルバムランキング」ではK-POPアーティストのBTSとSEVENTEEN、TXT、ENHYPENが20位圏内に入り、計18アルバムがトップ100入りした。
【記事】HYBEレーベル、2022年もK-POP業界を牽引


1月25日(現地時間)に米ビルボードが発表した最新チャート(1月29日付)によると、ENHYPENが10日にリリースしたリパッケージアルバム『DIMENSION:ANSWER』が、メインアルバムチャートの「ビルボード200」で14位を記録した。

ENHYPENは初めてビルボードチャートに入った2ndミニアルバム『BORDER:CARNIVAL』(18位)と、自己記録を更新した1stフルアルバム『DIMENSION:DILEMMA』(11位)に続き、3作連続でメインアルバムチャートにランクインすることとなった。

『DIMENSION:ANSWER』はそのほかにも、「ワールドアルバム」1位、「トップアルバムセールス」2位、「トップカレントアルバムセールス」2位、「カナディアンアルバム」79位を記録。リード曲の『Blessed-Cursed』は、「ワールドデジタルソングセールス」14位、「リリックファインドグローバル」15位だった。

ENHYPENは音源、CD販売枚数、ストリーミング、ラジオ放送での点数、ソーシャルメディア活動などを総合的に計量化し、アーティストの影響力と認知度を評価する「アーティスト100」で13位入り、高い人気を確認させた。

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そして現在。2022年7月23日。

ハイフン入りの曲での活動を終えたENHYPENは、また新たな世界へと飛びこんでいく。

ENHYPEN (엔하이픈) 'ParadoXXX Invasion' Official MV

この曲がまた、大傑作である。
タイトル曲のFuture Perfectにもかなり度肝を抜かれたが、このParadoxxx invasionは、また違った意味で、度肝を抜かれる案件だと思う。

恐ろしいほど洒落ている。
これぞENHYPEN!
今の彼らにぴったりだ。まさに等身大の傑作。

MVのあちこちにちりばめられた高度なテクニック。
なんと見応えのあるMVであろうか。

振付もまたさぞかし、と思ったが。
パンデミックのため、残念ながら音楽番組での活動がたった一日で終わってしまった。

推しの感染発表に、今日の私は悲しみに打ち拉がれ、しばらく立ち直れないほどだった。
が、夜中にVライブを4時間もやり通したリーダー・ジョンウォンのハイテンションなコメントを見ながら、ふと思った。

これもまた、神の配剤と言えないだろうか。

二度もパンデミックに活動を邪魔された。
この事実は、後年、ENHYPENを伝説へと押し上げるエピソードの一つとなるだろう。

そう。彼らは必ず伝説になる。
私はそう確信している。

チャルジャヨ。


(文責:RJ)

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