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チコちゃんも岡村と一緒に反省すべき。

*岡村を擁護する内容ではありません。

 ナイナイ岡村が炎上しています。私は問題のラジオを聴いていませんが、報道されている内容を見るに「アウトだな」と迷わず言わざるを得ません。

 ただ、「コロナショックでみんな家にこもるようになったから『男選びで大事なのはスペックじゃなくて話が合うかどうかだ!』と女性も思うようになったんじゃないでしょうか。世のブサイク男は希望を持て!」とかだったら燃えずに済んだように思います。

 とはいえ、これだとマジメすぎておもしろくないんですよね(←元の岡村発言がおもしろいという意味ではありません)。ユーモアって難しい。

 ここからが本題。

 今やすっかり岡村およびNHKの看板番組となった「チコちゃんに叱られる」では、岡村の非モテいじりが鉄板となっています。まあ彼は芸人だし、笑われるのもギャラの内だから…と思っていたのですが、さすがに強い違和感を覚える放送がありました。

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*画像はまとめサイト(http://himasoku.com/archives/52114250.html#more)より引用

 画像にある通り「岡村の嫁探しの旅」として、遭遇する女性(年齢は問わない)に片っ端から「岡村の彼女になって!」と迫り、都度「ムリ!」を連呼されるという内容です。

 …いや、フツーにひどくない?これ。ただの人格否定じゃん。

 繰り返しますが、前提として「非モテキャラ」が岡村の芸であること自体は理解しています。しかしそれで台本書くにしても、“岡村が自分で”アプローチした女性にこっぴどく振られる・いじられる――という形式ならまだ受け入れやすいんですよ。行動の結果責任だから。

 でもこのコーナーでは、ただひたすら、勝手にスタッフが煽り、いろんな女性が一方的に岡村を罵倒するだけです。岡村はワイプで苦笑いするしかできない。これって正に「イジリじゃなくてイジメ」の典型ではないでしょうか。自分が視聴者代表だというつもりはないですが、私はなんというか、中学校の教室で、目の前で繰り広げられるイジメをなすすべなく見せつけられているような気分になりました。

 これが仮に、女性芸人だったら同じことができたでしょうか。光浦靖子みたいに非モテが芸風のキャラなら…まあ大丈夫かもしれませんが、このご時世ではそれでもリスキーな気がします。セクハラ成立の有無はケースバイケースとしか言いようがないので、タラレバを論ずる意味はないかもしれませんが。

 でも、芸人じゃなくて女性アスリートとかだったら完全にアウトでしょうね。個人的には「登場人物を他の誰に置き換えても心底笑えるか?」がイジリとイジメのボーダーラインと思っていますが、いかがでしょうか。

 チコちゃんはGW中のスペシャル回がお蔵入りしたっぽいですが、これを機にスタッフ(放送作家)は自らの身も振り返ってほしいもんです。そもそも最近はフォロワー(=熱心なファン)向けの内輪ネタが多すぎておもしろくなくなってきてるもん、あの番組。

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