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「見て見ぬふりができなくなった」。会社員を卒業してわかったこと-その1-

会社員から独立して1年3ヶ月が経ちました。あっという間…という感覚もありつつ、振り返ると、会社員生活3年分くらいに値する濃厚な日々でした。「会社員の頃は気づかなかったけれど、この1年の変化って意外と大事なことだったんだなぁ…」と、まとめてみました。

1. 仲間の有難さを身に染みた。頼れる人がいるのは当たり前ではない。
2. お金の向こう側が見えた。世の中には目に見えないお金がある。
3. ”目に見えない時間”を意識。時間がないという言い訳が通用しない。
4. 目の前のゴミを拾えるようになった。役割じゃなくて意思で動く。
5. 自分についてめちゃくちゃ内省した。社会の中の自分の存在。

前編では、この1つめの仲間と2つめのお金についてまとめました。
後半では時間と意識、そして内省についてまとめていきます。

3. ”目に見えない時間”を意識。時間がないという言い訳が通用しない。

時間の使い方とともに、考え方も大きく変化しました。編集者という仕事柄、会社員時代も、しっかり平日の9時〜5時みたいな働き方ではなかったものの、それでも平日は仕事、土日は休みという前提のもとで動いていました。また、残業を減らしなさいという指令があったため、平日の10時〜19時くらいの枠の中で何ができるか? これをベースに考えていました。

しかし今は、制限する会社という存在はありません。365日の中で仕事をする時間を決めていく必要があるのです。
目に見えない、今も刻々と過ぎていく時間をどう使うか…、誰も教えてはくれません。だからこそ、自分で自分に言ってあげる必要があると思いました。自分の心と身体と向き合いながら、どういう人生を送りたいのか、という価値観を持ち、時間の使い方をコントロールしていく必要があります。
それができずに仕事をしてしまっては、時間に支配された生活になってしまいます。

私もまだまだ、うまく使えているとは言えませんが。
それでも、”時間が足りない”と、ない時間を追いかけるのではなく、”この大事に使うぞ”という発想で向き合えるようになりました。

4. 目の前のゴミを拾えるようになった。役割じゃなくて意思で動く。

目の前のゴミ、というのはあくまでたとえですが、最近は、本当に道にゴミが落ちていると拾えるようになりました。
昔は拾ったほうがいいとわかっていつつ、正直、”まぁいいか”と拾わずに見過ごしていました。

でも独立してからは、ゴミもそうなのですが、街で起こっている困りごとや、自分が手助けできることに、以前より気づけるようになったと思います。
というのも、やっぱり今までは”役割”で生きていたからでしょう。
当然、小林こず恵という人間であることは変わらないのですが、会社で、自分に与えられたミッションや役割があり、それを中心に生きてしまっていたため、それ以外のことを見て見ぬ振りをしていたんだと思います。

今は、役割も立場も自分で決められますし、そこに制限はありません。自然と、自分がやったほうがいいことに対して、素直に動けるようになっているのだと思います。まだまだ役割にとらわれている部分は大きいのですが、それでも少しずつ、思ったままに動けるようになってきています。

5. 自分についてめちゃくちゃ内省した。社会の中の自分の存在。

最後は内省について。
これは見出し通り、めちゃくちゃ向き合いました。
やはり、会社というブランドや、社内に蓄積されたノウハウがあったからこそ、成果が出ていた部分も大きかったと感じています。
しかし会社という後ろ盾がなく、身ひとつで外に出てみると会社の常識が通用しない。社会は全然ちがうルールで、しかもものすごいスピードで回っていました。

だからこそ、「自分って何ができるんだっけ? 社会にどんな貢献ができるんだっけ?」と考えざるを得なくなりました。
正直、長年やってきたことが全然通用せず、苦しんだこともありました。
一方、「えっ、こんなことで役に立てるんだ…」と意外と貢献できたこともありました。このように、社会の中の自分の価値や存在について考えることが増え、自分のあり方を意識するようになりました。

*  *  *

…と、かなり殴り書きで恐縮ですが、会社員を卒業して、本当の意味で社会に出て気づいたことや変化したことをまとめてみました。
当然、現役会社員の方でも、このような気づきを持っている方もいらっしゃるとは思います。ただ、やっぱり、その状況に身を置いてみないとわからないこともあります。

ですので、何らかの理由で今いる環境を出なければいけないという方も、「大変」「心配」と思うのではなく、新たな気づきが生まれるチャンス!と捉えてみてくださいね。

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