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山手線空回り 方向・音痴方面

都民になってからもうすぐ10年。修学旅行以外で電車に乗るようなシーンの無い田舎者は、かつて切符の買い方すら知らなかった。

切符の買い方を覚えた頃には、Suicaを持った。これで余裕が出来、自分が乗る路線に関しては少しずつ自分のものにしていった。

今日は目的があり、まずは池袋を目指した。西武新宿線が一応のメイン路線である私は、西武新宿線から行き高田馬場で山手線に乗り換えて池袋の予定だ、もう前回乗り換えたのは8年くらい前になるけれど、JRへの乗り換え口があったはず。大丈夫、と人の流れに逆らわず改札を抜けて…駅出てしまったね?ここ外だね?うん、なんだか前回と違うような気はしたの。まあJRの入り口から入れば良いことよ…入り口?…JR?入り口どこ?(見失い遠回り)

こんな出だしで、なんとか入り口を見つけ山手線に乗り池袋駅に到着。諸々の目的を済ませ、次は新大久保に行きたい、と再度山手線に乗る。人の流れに綺麗に乗ったからいい感じ、いい感じ…、いい感じ?うん?外回りと内回りの事はどっちがどっちと覚えられない私だけど、これはわかる。逆のに乗った。すぐ着くのはこっちじゃない。しかし一周旅行してる余裕は無い。

1駅で確信し2駅逆走したところで引き返す。乗り換えて引き返…さないのは何故?緊急停止ボタンが押された?うん?事故かな?ここで足止め?

幸い、線路への落し物ということで数分で復活。目指すは新大久保。無事に着き人の流れに逆らわずに歩き出す。本当は迷子になるのも嫌いじゃない。少し違ってもいいじゃない?なんて気持ちも持っている。欠点も楽しめ。検索はもう少し後で。

見事に逆方向に歩いていた。街の様子が思っていたのと確実に違うと感じてからマップを検索する。なんとか目的を果たした後は中央線の阿佐ヶ谷駅に行きたいのでまた山手線からの新宿経由で中央線にしよう。そんなことを考えながら、店を出て歩き出す。駅と逆方向に。

正解と逆を選ぶのは寧ろ才能なのであろうか。

しかし、かつては中野駅ユーザーの私。新宿から出て阿佐ヶ谷ならば今日は快速は止まらないと知っている。オレンジの快速ではなく、総武線の黄色い方に乗るのだ。黄色、中野方面、オッケー今度は間違えないよ!さあ阿佐ヶ谷まで私を運んでおくれ!!…運んで…お…くれ…ない…え?あれ?この電車中野駅止まり?

今日の乗り換えと方向選びはことごとくこの調子で、最近かなりマシになったつもりの方向音痴がただのつもりで、我が身に与えられた天性のものであると、かつてのホームだった中野駅のホームでこの身に刻んだのだった。

それでも電車は好きで。

これでも迷子も好きで。

間違えた時こそ、発見があるし、意図しないところに楽しさも見つかったりするからよしとしようか。

空回りを繰り返しながら、半分は楽しんでいこう。


#山手線

#電車

#方向音痴

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