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アレコレスタディ2021@1月14日(木)

皆さんこんばんは!

保育のアレコレラボ代表新米園長じゅんせんせいによるアレコレスタディー。本日はディスカッション2日目でした。

今回参加された方は21名。

現役保育者だけでなく、保護者の方や現場を離れている方、ベビーシッターへ転身された方、小学校教育にご尽力されている方など様々な立場の方がご参加くださいました。

前回同様4~5名のグループに分かれてのディスカッション。

それぞれ素敵なお話をされたかと思いますが、

私が参加したグループの話を中心にまとめていきます。

今回の視点は以下の2点。

①余白設計について意識していることはあるか?

②周りとのギャップが生まれたときにどう乗り切っているか?

余白設計とは、

大人がやってしまえば効率よく進められること(例えばダンボールを使って迷路を作る)でも、

あえて子どもが自分たちで方法や材料を考えて進めていけるようにあらゆる枠を広げておくこと。

子どもの”気付き”を大切にし、余白を作っておくこと。

そんなことを言います。

ある方は余白設計の難しさを語ってくださいました。

保育者がいかに見通しをもつかで余白を作ることができる。

保育者が1人で進めていくならばそう難しくはないけれど、

子どもがどう考えるか?予測を立てることはなかなか難しい。

本当にそうですよね。

子どもの発想は大人の予想をはるかにに超えてきますから、

こんなに難しいことはないです。

でも、

こうなるのではないか?こうなったときはどうしようか?

もしかしたらもっと時間が必要かもしれない

場所も確保しておいたほうがいいか?

なんて考えていくことで子どもたちの遊びがより面白くなる。

そんな話になりました。

ここで私が話をさせていただいたのは

「見守ることを意識している」ということ。

これは行事等ではなく、普段の保育で生まれた事例ですが

例えば

普段あまり絵を描いていない男の子がクレパスを使い、床に絵を描き始める。

そこで大きな紙を用意し、隣に置いてみる。

すると描くことが大好きな子どもが次々に参加し

皆で描くことを楽しみ始める。

思うがままに描くうちに、ポツリと穴が。

また他の子どもが描くとビリッと破れる。

すると今度は破くことが楽しくなり、みんなでビリビリと破く

みるみるうちに細かくなった紙を舞わせる遊びへと変化

そこで保育者がさりげなく透明のビニール袋を用意し、置いておくと

それに気づいた子どもが破った紙を袋へ詰め始める

口を留めるとと今度はボール遊びへ。

最後には、「これ、おうちにもってかえりたい」

そういって大切そうにかばんにしまう。

こんな姿があったと報告させていただきました。

つい言葉を掛けたくなる場面はたくさんあります。

でも、じっと我慢。

そして我慢している間に、どうなるだろうか?と

いくつもの可能性を考え、柔軟に環境をつくっていく。

床に描いてはいけない

描いたものが破れてはいけない

友だちが描いたものを破ってはいけない

決して広くはない空間で舞わせては危険

よくわからないものは持ち帰るべきではない

こういった視点から遊びを止める保育者もいます。

確かに何度も止めたくなりました。

でも、子どもたちが夢中になって遊ぶ姿に

突然シャッターを下ろしたくはなかった。

時には上記のような視点で止めることも必要かもしれないけれど、

大人が余白を作ることも大切。

そんな話をさせていただきました。

でも、なかなか難しいのが

保育者同士のすれ違い。

人により視点が様々で「プロセスを大切にした保育がしたい」と思っていても

周りとのギャップがあり実践できない。

そんなときはどうしているか?と。

まさに明日からの保育に役立つような話へ進みます。

ある方は、子どもが描くありのままの絵を受け止められない保育者がいても

ある程度聞き流して、

子どもに寄り添った言葉をかけているそうです。

この方がいることで救われる子どもたちは何人もいるだろうと

私はそう思いました。

いろんな保育者がいる中で子どもは育つ。

そう腹を括り、自分の保育を展開するのも手ですよね。

また、

経験を多く積まれた方や主任をされている方からは

”保育者が”主体的に保育ができる環境をつくるにはどうしたら良いのか?

という話もしてくださいました。

「こうでなければならない」「こうあるべきだ」

と、価値観や正しい姿を押し付けるのではなく、

自分自身が思い切り子どもと遊んで楽しむ姿をみせ、

「ちゃんとしなくてもいいんだ」(子どもの思いに寄り添っていいんだ)

と思えるように保育することが必要なのではないか

そうおっしゃっていました。

保育は楽しい。

そう思える新人が増えれば、保育の未来は明るい。

こういった先輩方の背中はかっこよく、

憧れと尊敬を抱きます。

日々の保育でうまくいかないことや悩んでいること、自分の保育に対する反省も含めて対話をし

「それは難しいですよね」

「そんなの無理ですよね!(笑)」

なんて共感したり、励ましたりすることで

心が少しだけすっきりして、前向きになれる。

お会いしたことはないかもしれないし、

状況や環境、地域も違うけれど

私達には保育があり、

保育を語れる。

どこにいる保育者とも、繋がれる。

保育のアレコレラボはそんな実感が得られる空間です。

上手くいかなくったって、

失敗したっていいじゃないか。

「保育は共通言語」

皆で語り、高め合い、明日の保育が楽しくなりますように。

ではまた!

こゆめ

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