ライバル

私は彼女のことが最高に嫌いで、
でも、その嫌いな気持ちをちょっぴり上回るくらい、
彼女のことが好きだ。

彼女は私に、私のことをライバルと思っているのだと、教えてくれた。

よくわからなかった。

私は彼女のことを尊敬していて、
ただただ、敵わないなぁと。
悔しい気持ちすら湧かないくらいに、
彼女を凄いと感じていた。

競争心や闘争心も、あまり抱いたことは無い。

けれど、それと同時に、
自分が負けていないという確信もあった。

それこそ、争う必要性なんてどこにも無いくらいに。

彼女は私にとって、好敵手とは言い難い。
私の心は、彼女を敵とみなしていない。

しかし、敵対はしないまでも、
彼女の存在による私の成長は、
非常に大きいのではないかと思う。

掛け替えのない友人である彼女は、
私のライバルなのだろうか。

そうなら嬉しいなと思う。

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