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アラサーの腐女子が半生とともにジャンル遍歴を振り返ってみた

私はいわゆるアラサーと呼ばれる年齢である。
節目の年を前に、自分の腐女子としての半生を振り返ってみたいと思う。

中学時代


多くの腐女子がそうであるように、中学2年生の時友達から借りたテニプリのアンソロから腐の道を歩き出すことになる。
中学生だったので自分の携帯は持っておらず、家族共有ののPCもダイヤルネットだったため使えば使うほど電話代がかかってしまう。
その上自分でアンソロ本を買う勇気も無く、友達が持っているテニプリのアンソロを借り続けていた。よってテニプリしか供給のない時代であった。

高校時代


高校時代にハマったのは銀/魂の定番カプであるところの土沖だ。このころはまだスマホなんて無かったので、夜な夜なPCでランキングサイトを跳び回ることになる。(実家のインターネットに光回線が導入され、利用料金は定額となった。)素晴らしい表現力を持った土沖二次小説界の宝ともいえる文章を書くテキストサイトを見つけ、すべての作品を読み漁った。後にも先にもあんなに二次小説を読んだことはない。今でもたまに覗いてる。(最近は更新されていないようで悲しい)

大学時代


1、2年生の頃は課題とバイトに追われ、界隈からは距離を置いていたが、3年生になりある程度の時間の余裕とスマホを手に入れた私を止めるものはもう何もなかった。pixivという禁断の文明にも手を出してしまった。このころ私が特に傾倒していたのはテイ/ルズシリーズである。特にヴェス/ペリア。ユリフレのタグがつけられた作品をブクマしまくる日々。余談だが幼馴染とか家族同然で育ったとか、寮やらなんやらで共同生活してるとか、そういう公式設定が私は大好きだ。あとケンカップル。そして年の差。

社会人時代


社会人になってからは進/撃、ジョ/ジョ、ペダ/ル、NHKで古からやってる忍者のアレ、六つ子のやつなど、数多くのジャンルに手を出した。私の腐女子遍歴では社会人時代が一番充実しているといえる。
そしてどのジャンルでも、ジャンルの宝ともいえる存在に出会うことが出来てきた。何度も何度も読み返しては拝んでしまうような、特別な作品を作る方々だ。これは本当に幸福なことである。

そしてこの度、私はついにとらのあな通販に手を出そうとしている。
親にも夫にも友達にもオタクであることをひた隠しにしてきた私にとって、物的証拠が残ることはとんでもないリスクだ。
しかしどうしても欲しい薄い本が出来てしまった。pixivのサンプル投稿では我慢が出来ない、絶対に手元に置きたいと願う作品に出合ってしまったのだ。これはもう買うしかない。今から隠し場所を検討する必要がある。
とらのあなによるとその一冊はなんと80ページもあるというではないか。読みごたえも申し分ない。念には念を入れてコンビニ受取りにしておこう。初めてエロ本を買うときってこんな気持ちなのだろうか。ああ楽しみだ。

スマホを手に入れpixivの有料会員になり、私の腐女子としてのささやかな活動はこれ以上発展することはないと思っていた。この年で新たな扉を開けてしまうとは…。これだからオタクはやめられない。

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