上司は無能に収束する

無能な上司っていますよね
なんでこんなバカが上に立てるんだ?
って思うことも多いです
しかも1人とかじゃない
トップ役員は揃いも揃ってポンコツなんです

でも実はこれ
論理的に説明できるんですよ

まず
無能な上司がいます
人の話を聞かず
ワンマンで
現場を理解しない
理不尽な人です

さて、あなたはどうします?

A.間違っている!と反論する
B.愚痴を言いながらも従う

Aを選んだは人は
上司に嫌われ退職に追い込まれます
Bを選んだ人は
そのまま残留です

さて、次はどうします?

A.そのまま不満を持ちながら一生いいなりに過ごす
B.理不尽にも負けず仕事をがんばる

Aを選んだ人は理不尽に使い回されます
Bを選んだ人は実績が上がり
組織に利益をもたらします
Bにまかせると利益が出るので
組織はBに仕事を丸投げします
Bが責任をとるので
周りの人も文句を言わなくなります

さて、次はどうします?

A.ある程度自由に仕事ができるので
今の地位に満足する
B.理想的な仕事ができるように
さらに上の地位を目指す

Aを選んだ人は一生有能な中間職です
責任を押し付けられ
いいように使い回されますが
自分の権限で仕事ができるので
理不尽な思いはあまりしません
(無理難題は多いです)

Bを選んだ人はさらに実績を上げなくてはいけません

さて、どうします?

A.誠実、堅実に責任をもって丁寧な仕事をする
B.清濁合わせのみ、コネなどを利用するような
成果主義で仕事をする

Aの人は限界があります
Bみたいに多少の事に目をつむりながら仕事を回す人と比べられた場合
丁寧な仕事は
効率性に劣り、コストがかかるからです
また評価する人が身内ですから
コネを使う方が圧倒的に有利です

さて、どうします?

A.誠実にできなければ意味がないので
出世街道から降りる
B.出世しなければ意味がないので
出世街道を進む

Aは出世街道から降りたので
中間職の課長クラスどまりです
Bは組織の部長クラス以上になります

Bは実績とコネがあるので
自分が思った通りを実行できるようになりました
多少の不都合も揉み消せます
細かいリサーチなどする必要もなく
自分の権力で案が通ります
邪魔者は自分の権限で排除できます

結果としてBは
人の話を聞かず
ワンマンで
現場を理解しない
理不尽で無能な上司になるのです

これが社会のトップに無能が多い理由

逆に
誠実で良い仕事をする人は
中堅層か中小組織
または個人事業にしか存在しない理由

もし有能なトップになりたい場合
一度、ダーティな事をして
理不尽なやり方をし
成果主義で実績をあげた後で
誰にも文句を言われないようになってから
もう一度リスクをかけて
非効率でコストがかかるが
丁寧な仕事に戻す必要があるんです

そして、その非効率な仕事で
ダーティな仕事をしている組織と渡り合って
勝ち続けなければいけないんです

事実上はほとんど不可能ですね

大きな組織のトップは
ダーティな事をする人しかいません
正攻法は、バレないダーティには
実績で勝てないからです

今の社会組織の仕組みは
誠実な人を淘汰する仕組みなんです


さて、また別のアプローチをしてみましょう

どんな現場でも最下層の人が従事するのは
実務です。いわれたことをしっかりこなし
作業を効率よく行います
この現場仕事で有能な人がいたとします
この人は実績が認められ出世します

出世をするとなるのがいわゆる管理業務です
商社で言えば課長クラスです
こういった人物に求められる能力は
部下を上手く使い、実務を指令する役目です

これ、今までやっていた仕事と性質が全く違いますよね
以前は自分が動いていた
今は人を動かすのが仕事です

人の能力には適性があります
自分で動くのは得意でも
指示が苦手な人はいるでしょう

こういう人が管理職についたら
無能な上司になるしかありません

もしも、この人がさらに優れていて
実務もでき、指示も上手いとします
当然この人は出世します

次にやる業務は企画業務です
商社で言えば部長クラスです
管理職は与えられた業務を割り振って人を動かすことでしたが
企画業務は「何をやるか」を作り上げる仕事です
ある種のクリエイティブな発想力が必要になります
もしくは上がった企画のアリナシを判断する判断力が必要になります
実務ができ、管理ができても、企画力があるとは限りません
企画力がない人は無能な上司になります

もしこの人が企画力があったとします
するとこの人は出世します

次にやる仕事は組織運営業務です
取締役レベルです
組織というものがどのような方向性を持ち
どのように成長していくかを考える業務です
ここまで来るとその業種がなんであるかは問いません

有能な企画者・専門家を集め、その人が実績を出せるように環境を整えていき
組織をかじ取りしていく業務です
コネを作り、政治的な仕事が求められます

これはもう今までの仕事とはまるで違います
これができない人は無能な上司になります

つまりこういうことです

能力がある人は出世をします
能力がない人はその立場にとどまります

つまり、ある役職に長期間いる人は
その場で「結果を出せない無能な人」になるのです

これは社会学において【ピーターの法則】と呼ばれています


このような論理的な理由により
大きな組織というものは
「必ず上司が無能な集団になる」
というものなのです

【チナミニ】

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