医療環境のパラドックス

歴史的な混乱を見せている
新型ウイルスへの対応

ある人は世の中の動きを
過剰対応ととらえ
またある人は世の中の動きを
無防備であるかのようにとらえています

実はこれ
「病気の対策としては過剰対応であるが
過剰対応しなければいけない理由が
【別にある】」
と考えるとわかりやすくなる
と思います


まず根本として
「病気に対する考え方が日本だけ特別」
というところです

日本は
「病気になったら病院に行って早く治せ!
そして働け!」
って国です

外国は逆に
「病気になったら家にこもって寝てろ!
ウロチョロするな!」
って感じです

で、今回の病気がやっかいなのは
感染者の80%軽症(寝てれば治る)
20%重症(病院で治療が必要)
1%以下で死亡(何事にも限界はあります)
ってところ

つまり
「寝てるだけでは治らない割合が多い」
というところなんです

日本はみんな気軽に病院に行くから
治療ができる
重症になっても死ぬことはあまりない

でも外国は病院に行かないから
治療ができない
結果として手遅れ

つまり
日本では1%以下の死亡率が
海外では20%の死亡率になる
これがややっこしいところなのです

海外ではそんなに死なれたら困るから
早急にウイルスを絶滅させなければならない
そのためには経済を犠牲にするのもやむ無い

でも、日本はだいたい助かるから
じっくり取り組める
当然、経済を犠牲にする必要なんて無い

この感覚の差です

しかし
日本は世界の一員です
日本人だけ呑気にしていて
世界からウイルスが根絶したあと
海外に行こうものなら袋叩きです

だから、日本でも
【本来は必要が無いのに】
即時封殺しなくてはいけなくなった

日本ではこの病気は充分対応できてます
ただしそれはスローペース
諸外国はハイペース
国際社会では足並みを揃える必要がある
(足並み揃えるのは大得意の日本)

今の国の対策は
日本にとっては非合理であることが
わかった上で
「世界で日本が孤立しないための対策」
なのです

もう1つ。別の見方

この新型コロナウイルスは
感染者の80%軽症、20%重症、1%以下で死亡
です

つまり、病院に行く必要があるのは
本当は20%だけということになります

でも
日本は
「病院に行って治せ!そして働け!」
の国だから
【本来は必要が無いのに】
80%の人まで病院に行ってしまう

その結果
病床が足りなくなってしまうのです

「気軽に医者を頼る」
という
封じ込めの最大要因があるために
「医者が頼られ過ぎて混乱する」
という
見事なパラドックスです

だから、日本では
【本来は必要が無いのに】
80%の方も減らさなくてはいけなくなった
というわけです


ある程度の知識がある人は
【本来は必要が無い】
と知っているので
過剰対応に見える

しかし過剰対応をしなければ
世界に日本は置いていかれ
医療現場はひたすら疲弊する

つまり、最適解がとれないのです

ちなみにこの問題の最適解は
諸外国が日本と同じように莫大な保険料を国に納め
気軽に医療を受けられるようなシステムを作り
日本は軽症でも仕事を休み
家で寝て治す習慣をつけることです

ただし、これは今すぐには不可能なので
結果的に非合理な政策を取らざるを得ない

これが
ジレンマなんですよね

お互いの立場を理解し、協力して打ち克っていきましょう

早く世の中が回復することを願っています

【チナミニ】

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