感染予防と情報因果

新型コロナウイルスが世界的に話題になっています
しかしその情報が混乱し正確な実態が分かりにくくなっています

この原因はぶっちゃけ、ネットとマスメディアの誤情報
特に厄介なのが専門家発信による誤情報です

例えば医学関係者の意見なら一見正しいと思いませんか?
でも実際、一番の誤情報の元はこういった専門家の発言なのです

勘違いしないでいただきたいのは
専門家が発した情報自体は正しいものです
専門家は医学的には正しいことを言っています
専門家なのだから当然です

しかしその専門家は医学の専門家であって
情報伝達の専門家ではないのです

ここが重要

専門家はあくまで医学的に正しいことを言っている
しかしそれが【一般人にどう伝わるか】をしっかりと意識していない人がいるのです
普段、専門家の話し相手は専門家ですからね
当然相手にも専門知識があることを前提に話します
しかし一般人はその前提条件がない
だから誤解が生まれるのです

また、専門家は1%の可能性でもあれば、それは無視できない可能性として語るものです
特に病気に関しては気にしておくにこしたことはありませんからね
でも、一般の人は「専門家が注意を呼び掛ける」ということは
それは「厳重注意」のつもりで受け取るのです
ここでも誤解が生まれます

そのため伝わり方の齟齬により正しくない情報になってしまうことがあるのです

例えば
「コロナウイルスは大変小さいので、マスクでは遮断できない」
って聞いたことがありませんか?(WHOでも言われているセリフです)

これは医学的には正しい情報です
コロナウイルスはマスクでは遮断できません

ただしコロナウイルスの感染は飛沫感染です
飛沫感染とは唾とかにウイルスが含まれ
その唾が体内に入ることで感染する
というものです

よく考えてみてください
たとえウイルスは小さくてもそれは唾に含まれてるんですよ?
だったら唾を防げれば遮断できますよね?
マスクは唾を遮断できますから、やはり効果的なのです

あともう1つ
そもそも、唾が他人の体の中に入るってどういうことですか?

これは
目の前1メートルくらいで咳やくしゃみをした人の唾を浴びるか
咳やくしゃみが降りかかった場所を、手を触れて
さらにその手で触れたものを口に入れた時なのです

ただこの二次的に手から感染っていうのは意外とあります
電車のつり革を触り、その手でフライドポテトを食べるとかですね

煙草を吸う人が指先が唇に触れて
その唇を舌なめずりするとかもあるでしょう

つまりですね
マスクをするというのは
こういった「無意識に手が口に触れるのを防ぐ」って意味なんです
どんなに注意力がなくてもマスクに触れる時には気を付けますよね?
それにより手が口に触れるのを防げるのです

マスクをするのは
決して微細なウイルス自体をシャットアウトする意味じゃないのです

「コロナウイルスはほんの数十分で体内に浸透してしまうので【うがい】は意味がない」
という意見もあります

これも医学的には正しい
ただし、これも誤情報です

なぜうがいをするのか?
これは直接的な【コロナウイルス対策】ではありません

コロナウイルスで重症化するのは
抵抗力が弱まっているときです

抵抗力が強ければ
そもそも発症せず、打ち勝つか
発症しても軽度で済みます
実際コロナウイルスに感染した人の多くは軽症または発症すらせず
自然に克服してしまっています

つまり「抵抗力を維持する」ということが重要なのです

「抵抗力が弱まる」のはどういうときですか?
風邪をひく
花粉症がひどい
乾燥により喉が荒れる
などです

つまりうがいは
コロナウイルス自体を遮断するためではなく
抵抗力を維持し、【万が一感染したときに打ち勝てる】ようにするためなのです

風邪には、うがいは効きます
花粉にも、うがいは効きます
乾燥にも、うがいは効きます
これにより抵抗力は維持しやすくなる
だから、うがいをした方が良いのです

「年代別にみると、80歳以上の致死率は14%以上、60歳以上では20%」
これは新型コロナウイルスが最も脅威に感じられる情報です
多分一番有名な情報でしょう

実はこれも誤情報です

そもそもこの統計
分母は何ですか?
皆さん答えられますか?

もしこれの分母が【国民全員】ならば、どえらいことです
まさに死の病です

もしこれの分母が【感染者】ならば、それでもなかなかのものです
もう家から一歩も出たくなくなります

でも、もしこれが【発症者】ならば、グンと脅威が下がります
だって、ほとんどの感染者は軽度で終わっているからです

正解は
「武漢での発症者」です

保険制度も、医療施設レベルも、衛生管理意識も
日本とは全然違う
そんな国の統計が日本人の参考になると思いますか?

日本の高齢者はちょっとでも具合が悪ければ病院に行きます
日本での高齢者の自己負担額は低いですからね

でも中国は違います
中国の保険制度は段階式で
高額医療では保険がききますが
軽度のものは自己負担分が多いそうです
そのため、日本みたいに気軽に病院に行くという文化ではないようです

「高齢者が高熱を出したけど病院に行かなかったので死亡しました」
そんな情報が日本人の役に立ちますか?

「医療環境が違う」という大前提をほとんど発信せず
ただ数字だけ見せられても
何の意味もないのです


さあ、ここからは遊びをしてみましょう
「日常的にアロハシャツを着ている人は新型コロナウイルスに対して抵抗力があるという統計が出ました」

どうですか?
胡散臭いですよね?w

ちなみにこれは統計的には正しいと思います
アロハシャツを日常的に来ているような人に健康弱者はあまりいそうにないですからねw
おそらく日本人で重症者の中にアロハな人は1人もいないと思います

ではこうしたらどうでしょう?
「日常的にプロテインを摂取している人は新型コロナウイルスに対して抵抗力があるという統計が出ました」

なんかプロテインを飲みたくなりませんか?

実はこれアロハと同じ理由なんです
日常的にプロテインを飲んでいるマッチョな人は抵抗力があるってだけです

さらにこうしてみましょう
「日常的に牛乳を多く摂取する人は新型コロナウイルスに対して抵抗力があるという統計が出ました」

さぁ。こうなるとスーパーから牛乳を買い占める人が出てきそうですw

実はこれも理由は一緒
牛乳を意識的に摂取するような人は健康志向の人です
単純に健康的だから抵抗力があるってだけです

アロハだと一発で因果関係がないことがわかるのですが
牛乳だと一見因果関係がありそうに思えてしまうのがポイントです

そして統計結果自体は正しいことがポイントです

こういったこと全般に言えることは
1つの情報を周りの情報と関連させたうえで適切に使うのではなく
1つ1つの情報を断片的に扱ってしまうことによる誤情報が本当に多いのです

正しい情報だからと言って
その因果関係が正しいとは限らない

これはしっかりと覚えておきたいところです

最後に
新型コロナウイルスに対する一般人が行える
効果的な対処法を紹介しておきます

新型コロナウイルスは飛沫感染です
ですから感染者が発する飛沫を体内に入れなければ、おおむね大丈夫です

よって、まず
「せき、くしゃみをする人の数メートル内に近づかないこと」
「せき、くしゃみをした人が触ったものには触らないようにすること」
「触ってしまったらその手を口につけないこと」

これらを総合的に考えて
【人込みではマスクをすること】
【手についたウイルスを体内に入れないようにするため殺菌手洗いをすること】
(意外と手は口につけやすいので、手先だけでなく、腕ぐらいまで洗う方が良い)
【手づかみでの食事は控えるようにする】
これが基本です
さらに
【目の粘膜からも入るので手で目を触れないようにすること】
これも覚えておくとよいでしょう

あまりやっている人が少ないようですが
固形石鹸を小さく切って、ジップロックにでも入れて持ち歩くとよいと思います
街中では水道はどこにでもありますが、殺菌できるものは置いていないところが多いです(品切れだったりしますしね)
固形石鹸は安いですし、持ち歩きには薄く切ったもので充分です
一個あれば半月は充分持ちます
ぜひお試しください

ちなみに、日本ではあまり手掴みでは食事をしませんが
パンやおにぎりを食べる時、ファストフードやスナック菓子を食べる時に手洗いをするようにすると
予防に役に立つかもしれません

「新型コロナウイルスは抵抗力が高ければ脅威は低いので健康維持に気を付ける」
「新型コロナウイルス以外の抵抗力低下状態に陥らないようにすること」

重要なことは
「新型コロナウイルスは感染しても、抵抗力があれば自然治癒で治る」
ということです(ただし、体力の少ないご年配や、基礎疾患を持つ人は、合併症の影響が強いので、注意が必要です)

これらを総合的に考えて
【うがい、歯磨きをすること】
【水分をこまめに摂取すること】
【寝不足・栄養不足に気を付けること】

うがいに関しては先にも言いましたが
歯磨きも効果的のようです
また水分補給をこまめにするというのは予防策として効果的と言われています
単純に水分補給が常にされていると体力低下が起こりにくくなり
抵抗力が上がるそうです

あとはその他の抵抗力の低下に気を付けること
寝不足や疲れは抵抗力を下げます
気を付けておきましょう

正しい情報を身に着け
誤情報に踊らされることなく
一日も早く収束することを願います

【チナミニ】

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