仮想通貨で「本当に」勝つために

あけましておめでとうございます。
2022年、進捗どうですか?

書く書く詐欺を繰り返すこと早数年、ようやく新しい記事の公開に漕ぎつけました。
ちょっと強気なタイトルをつけてみましたが、読んで損はない内容になったと思っています。
少し長い記事ではありますが、是非読んでいってください。

2021年振り返り

2021年は仮想通貨の民にとって本当によい年でしたね。

僕の中で一番大きかったのはやはり "Solana Summer" とも言われたSolanaバブルでしょうか。
去年Solana周りで億ったという人はそれなりの数いると思っています。
そのくらいすごかったです。
誇張なしに何を買っても儲かりましたし、何を掘っても儲かりました。
アフロには勝てませんが、僕もそれなりに早い段階で乗ることができた自信があります。

「SOL要らないなら3ドルで全部俺が今すぐ買ってやるから売りたいだけ売れ(当時3ドル未満)」と言い放つ天才アフロ。

一方、SOLが一通り売られたのち、上を目指し始めたのを確認して全力 in した凡人僕。

他にも、高APRのところを転々としているだけでおいしい思いができたDeFi(ORCA, MNDE, SUNNYのように掘って売るだけのトークンのその後は悲惨でした)。
買って即売るだけでなぜか数倍で売れたNFTバブル(今でも誰が買っていたのか理解できていない)。
Star Atlas 筆頭に、期待先行(し過ぎ)で盛り上がったメタバース(IDOにはお世話になりました)。
まだまともにPlayすらしていないのに、もうすでに聞き飽きたPlay2Earn。
犬。

本当に休む暇のない楽しい一年でした。

実際勝っている人ってそんなにいるの?

さて、バブルになると儲かっている人があちこちで目につくようになります。
実際勝っている人ってそんなにいるものなんでしょうか。
これに関しては、僕は結構な数いると思っています。
ですが、気を付けてほしいのは、声が大きく目立っている人たちの大半は、儲かっているフリをしている人たちだということです。

「〇〇コインで10倍達成!次は△△コインがアツそう!」と注目の草コインやプロジェクト、NFTなどを次々と紹介する人。
チャネルやトレンドラインを描いたチャート画像を貼りながら、「割れたからショート!」「このポジは利確済み!」「爆益!」と実況している人。
あなたのタイムラインにもきっといますよね。
彼らは本当に儲かっていそうですか?
もし本当に儲かっているとして、彼らはどうやって儲けていると思いますか?

「儲かりそうな草コインやプロジェクトやNFTを見つけてくるのが上手だから儲かってるんでしょ」
「ラインの引き方とか資金管理が上手だから儲かってるんでしょ」
と思いますか?

大事なのは利益の源泉を見極めること

ゴールドラッシュで実際に儲かったのはスコップやジーンズを売った人だった、というのは有名な話ですが、「ゴールドが掘れまくるぞ!儲かるぞ!」と大声でアピールすることでメリットがあるのは、ゴールドを掘っている人だと思いますか。それともスコップやジーンズを売る人だと思いますか。
大事なのはその人がどうやって儲けているのか、なぜ儲かっているのかを見極めることです。
それができない人は、ゴールドを掘ってすらいない人からスコップやジーンズを売りつけられて損して終わりです。

それでは話を戻しましょう。
注目の草コインやプロジェクトを次々と紹介する人はなぜ儲かっていると思いますか。
ライントレードで勝っているアピールをしている人はどうやって儲けていると思いますか。
「儲かりそうな草コインやプロジェクトやNFTを見つけてくるのが上手だから儲かってるんでしょ」と思いますか。
「ラインの引き方とか資金管理が上手だから儲かってるんでしょ」と思いますか。
そういう人もいるかもしれませんね(本当かなぁ)。
ですが、大半はそうではありません。
草コインやプロジェクトを次々と紹介する人は、養分たちを流動性に変えることで利益を出しています。簡単に言えば、養分を煽る見返りに運営から草コインを事前に購入し、取引が開始した直後に養分たちが買ったところで売り抜けるということです。
ライントレードで勝っているアピールをする人は、トレードを教えることをエサに養分をアフィやサロンに誘導して利益を出しています。
bot配布なども同様です。このbotはここの取引所で使ってね、と制限することでアフィを踏ませて利益を出す仕組みになっています。
これらに共通して言えることは、彼らの紹介する草コインやお絵描きテクニックやbotは実際にはゴミだということです。
なぜなら、そのスコップが本当にゴールドを掘ることに適しているかどうかなんて彼らにはどうだっていいことだからです。
大事なのは「金儲けの方法」ではなく、「金儲けができそうな雰囲気」なのですから。

「ゴールドがめっちゃ掘れる超すごいスコップ」や「ゴールドを掘っても絶対に破れないジーンズ」を売って儲けている人たちから学ぶことがあるとすれば、それはゴールドを掘るスキルではなく、商売のスキルです。
当たり前のことなのですが、スコップを売っている人のことをゴールドを掘る達人だと勘違いしている人がたくさんいるのがトレードの世界です。
逆に言うと、養分をアフィやサロンに誘導して儲けたいと思うならそういうニセモノトレーダーやゴミbot配布マンを参考にするべきだし、養分を流動性に変えて儲けたいなら草コイン煽りインフルエンサーを参考にするべきです。
どうやって儲けているのか、なぜ儲かっているのかを見極めることは、参考にするべき「儲ける能力」を見極めることでもあります。

バブルにおけるトレード

去年、億トレ高校生が話題になっていました。

彼も見事にSolanaバブルに乗って年次億を叩き出した一人です。
彼は「本当にトレードで」利益を出した人ですが、高校生で原資がたくさんあったわけでもないのに、ハイレバトレードをすることなく億超えの利益を出しています。
バブルというのはそういうものです。
僕も去年はほとんどレバトレードをしていません。
バブルなのにわざわざお絵描きハイレバトレードで儲かっているアピールしている人は99.9%ニセモノだと思ってください。
そもそも本当にお絵描きだけで勝てるならわざわざ税率で不利な仮想通貨を選ばn

余談ですが、上で「99.9%ニセモノ」と書いたのは、一人だけ「この人は本当にお絵描きで勝っていてもおかしくなさそう」と思う人がいるからです。
ですが裏を返せば、パターン認識で勝つというのは、そのくらい希少かつ特殊な能力で、難易度最高クラスなのです。これまで見てきた人の中でマジで一人だけです。

以前、レバレッジをかけてトレードをするということは資産を守ることだという記事を書きました。

今もこのスタンスは変わっていません。
ですが、バブルであればレバトレードよりもローリスクに、しかもより高いリターンを出せる機会がいくらでも転がっています。
去年で言えば、数千円~数万円の少ない資金を短期で数十倍にできる機会がゴロゴロ転がっていて、これらをちまちま拾い続けているだけで年次数千万円いくことができました。
そしてこれらを"強気に"拾いにいったのが億トレ高校生の子です。
若いって素晴らしい。

「俺は原資が少ないからハイレバトレードで増やさないといけないんだ!」という人は、「果たして自分の原資は高校生の原資よりも少ないのだろうか」と自問してください。
エアドロ、Initial Offering 、NFTなど、むしろ少額スタートの人こそ成り上がれるチャンスがたくさんあったわけで、原資の少なさはハイレバトレードにこだわる理由にはまったくなりません。
というか高校生より原資が少ないならトレードやってる場合じゃないです。
それでもどうしてもお絵描きハイレバパチンコ打ちたいならゴールドやりましょう。
税制で有利な分、(勝てるなら)その時点で税率の差をアビトラできているようなものなので二重に儲かります。

まぁあとは、感謝の人のように、バブルと見て強気にレバロングを繰り返すスタイルは確かにあるにはあるのですが、あれは常人には耐えられないような損益曲線になります。
また、イグジットもかなり難しいです。
バブルにおけるレバロング戦略はリスキーダイスみたいなもので、それまで出した大吉分の不幸が最後に降りかかってきます。
最後の一撃を喰らって資産大幅減になるもトータルはプラス、そこでバブル終了を感じ取ってスパッとやめてなんとか利益を持ち帰る、というのが出口戦略ですが、MAX時の資産がちらついて破産するまでやめられない人がほとんどです。
彼女は本当にすごいトレーダーだったと思います。

我々凡人は手堅く取れるところを取っていきましょう。

「本当に勝っている人」は実は簡単に見分けられる

仮想通貨トレードで本当に勝っている人は、常にエッジを探しているので自然と新しい知識・情報にリーチします。
何年経ってもお絵描きチャートの画像を貼り付けているだけで、新しいことをやっている雰囲気が感じられない人はその時点でもうお察しです。
そもそも本当にお絵描きだけで勝てるならわざわざ税率で不利な仮想通貨を選ばn
でも、仮想通貨の良さ、面白さってこういうところなんですよね。
知識のアップデート、情報のキャッチアップができないニセモノが簡単に炙り出される。
知識が戦闘力に直結する世界なので、学びをサボっているのにさも勝っているかのように振る舞っている人はミスターサタンみたいなもので、初心者は騙されるかもしれませんが、実際に戦っている人からするとバレバレなのです。

もちろんミスターサタンも新しいものに言及しているところをアピールしたくて必死なので、「〇〇(話題のトークン)はここを割るとやばいかもな」とか言いながらまたチャートにお絵描きを始めます。
正直失笑ものですが、ミスターサタン本人はバレていないと思っているので至って真面目です。
とはいえ初心者は常に入ってくるので、ミスターサタンに騙される人は無限に補充されるというのが厳しいところですが……

なので、初心者の人たちはまずはしっかり知識・情報のキャッチアップを行い、相手の戦闘力を見極められるスカウターを身につけることが大事です。それが自分を守る力、ひいてはマーケットで勝つ力へと自然と繋がっていきます。
別に難しいことをする必要はありません。
具体的な例を挙げると、たとえば話題になっているプロジェクトを見つけたら「とりあえずmediumの記事をDeepLに突っ込んで概要を確認する」という作業を手癖にしましょう。
その中で知らない用語を見かけたら、ざっくり雰囲気理解でいいので調べましょう。
これだけで日本人の上位1%になれます。

唐突ですが、自慢話をします。
SSCという販売価格約6万円だったNFTが、約200万円にまで値上がりして話題になっていました。
これは販売当時ほとんど注目されていませんでしたが、僕は事前に彼らの記事を読んで、「これは伸びたらめちゃくちゃおいしいことになる」と思い、購入しました。

ちゃんと「なぜおいしいか」の理由を自分なりに理解していたことで、途中の値上がりで手放すことなくホールドでき、大きな利益に繋がりました。
NFTももう「買って売れば儲かる!」「PFP!」みたいなフェーズは終わってしまったので、今後は色々な役割を持たせたNFTが主流になり、どういうNFTなのかを調べて買うことが必須になると思っています。
何事もとりあえず調べてみる(全部理解できる必要はない)ということが勝つことへの近道です。
自慢話と言いましたが、別に大したことは何もしていません。
英語の記事を読んで、「注目はされてないけどよさそ~」と思っただけです。
ですが、英語の記事というだけで面倒くさがって読まない人がいてくれるおかげで、「自動翻訳でいいから軽く目を通す」というなんてことのない行動に優位性が生まれるのです。

2022年の立ち回りについて

今年は去年のバブルから一転、ベアマーケット突入か、なんて言われていますが、僕も現時点ではまだ強気にはなれないというのが正直なところです。
仮想通貨がまたバブルに突入するためには結局大量のフィアットの流入が必要なわけですが、今はインフレ対策を頑張っている(アピールをしている)時期なので、もう少し時間がかかると予想しています。
そんな強気でも弱気でもない僕が、今やっておくとよいと考えていることについて書いていこうと思います。

① バブルで過大評価されていたものをショートする
犬やメタバース銘柄、謎の使われていないチェーンのトークンなど、去年話題になっていたけど過大評価されていたと個人的に思っているものは、上がるたびにショートしています。
どれを売ればいいのか分からない、という人はインデックスをショートするなんていう手もあります(シットコインやDeFiなど色々あるのでチェックしてみましょう)。

昨年上がっていたアルトをまだ保有したままだという人はたとえ現時点でマイナスでも早くクローズした方がいいかな……
"Big door in, small door out" です。出口は全員分用意されていません。

② 皆が欲しいと思っているもの(BTC, ETH)は下がったときに買い集めていく
BTC, ETHがコロナショックのときのようにまた暴落する日が来るのかどうかは正直分かりません。
たとえば2ヶ月後に1ETH1000ドルになっている未来がないかと言われれば、全然そんなことはないと思います。
ですが、多くの人が「安くなったら買いたい」と思っているものが下がるなら、下がったところを買っていけばいいだけです。
①と併せて、BTC, ETHよりも下げ幅のあるものをショートしながら買っていけば、仮想通貨全体が暴落したときのリスクも抑えられます。
もちろん、「仮想通貨は過大評価されている!ビット詐欺!」と思っているならBTCやETHもショートすればいいと思います。
この辺は思想も絡みますからね。

③ 自分が欲しいものも下がったときに買い集めていく
保有しておくだけでメリットのあるもの(FTT, RAY, BNBなど)は、安いときに買い集めておきましょう。
値上がりした後で集めるのは大変です。
他にも自分が注目している銘柄があれば仕込んでおくのもよいでしょう。

④ 買い集めた現物はDeFiで運用してみる
レンディングしつつヘッジショートを入れてFRももらう、みたいなのが無難ですが、今の機会に色々触ってみるとよいと思います。
調べれば分かることなので詳しくは書きませんが、流動性を提供するときは超絶APYに釣られてシットコインとペアを組まないようにしましょう。
流動性提供って、早い話がシットコイン引受人なので。
※DeFiってよく聞くけど何なのか全然分からん……って人はこの記事に基本のキが分かりやすく書いてあるので取っ掛かりとして読んでみましょう(古い記事なので時事ネタはスルーして概要だけ理解すればOK)。

基本的な立ち回りはこんな感じです。
日々情報を追いかける、とかは当たり前のことなので書いていません。

まとめ

今年もバブルが継続するにしろしないにしろ、これまでと同様、置いていかれないように情報を追いかけていくことが重要であることは変わりません。
情報収集を行う際には、この人はどうやって儲けているのか、なぜ儲かっているのかをしっかり見極めて、自身の戦闘力を高めていけるように少しずつ知識をアップデートしていきましょう。
むしろ仮想通貨の勢いが落ちてきた今こそ、知識・情報のキャッチアップをするチャンスです。
稼ぐチャンスは突然やってきます。
そのときにチャンスを掴み損ねることがないよう日々準備をしていくだけです。

ところで、DeFiやDAOの"D"、すなわちDecentralizedがなぜ重要だと言われているのか、自分なりに理解できていますか?
このあたりは勉強しておくと今年きっとよいことがあります。
アフロと並ぶ二大巨頭アーサーがこちらで分かりやすく語っているので読んでおきましょう。

https://cryptohayes.medium.com/dao-lay-lo-mo-3645f517d2d6

「英語か……」と思って読むのをやめた人は自分の頬を叩いてください。
「自動翻訳でいいからとりあえず目を通す」です。
呪文のように唱えてください。

さあ、今年も一緒に生き残りましょう。

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