【やってみた】魔法学園ハーベストの論文があったら

題名: マナヴォルテックスおよびシークエンスによる戦闘で有用な無限マナ供給

紋章魔導学科学部7年生 カイル・サイクロン
分野:戦闘技術論
執筆日:2019年1月10日

1章:序論
 本論文では,マナヴォルテックスとシークエンスを利用し,無限にマナを供給し続けることができる技術を述べる.
これは,以下のような輩にはおあつらえ向きの戦闘テクニックである.
・マナヴォルテックスやシークエンスを実戦で使えるが,どう活用すればよいのか分からない者.
・何の属性や魔法を極めればよいか分からない新入生.
・シークエンス学会,マナヴォルテックス学会の者ども.
ただし,この無限マナ供給をするのには,ちょっとした準備が必要である.ちょっとした準備といってもそこらのレベル5魔法を発動するよりかは大変だがな.これをどう準備するかは本論文の範疇を超えるので,偉大なる先行研究を参考にするといい.
 ここから論文の構成だが,まず2章でマナの記法について軽く述べる.次に3章ではマナヴォルテックスおよびシークエンスを使った無限マナ供給の方法を述べる.具体的には,無限マナ供給を始めるための条件(開始条件),無限に維持し続ける方法(維持条件),そしてこれらを行いながら使えるマナについて述べる.最後に4章で結論として論文の内容を簡単にまとめる.
序論は以上だ.主査のカント先生に序論が短かすぎると言われたが,どう考えても奴の書く序論が長すぎるだけなので,気にせず本論に移る.

謝辞
 まず,学園生活の支援をくれた両親に感謝する.さらに,戦闘をすることで気晴らしと有用な経験を掴むことができた友人たちに感謝する.最後に,有用な先行研究と,少しも役に立たないタイトルを提案してくれたドロシー・フロム・オズ学園長,審査のついでに非常な長話をくださった主査のイマヌエル・カント先生に感謝の意を述べる.

2章:マナの記法
 マナは六つの属性に分かれるが,いちいち属性を述べるのは面倒だから属性ごとに数字で表記する.以後の本論文ではドロシー・フロム・オズの提案した記法に基づき,以下のようにマナ属性を表記する.
地属性マナ…1
水属性マナ…2
火属性マナ…3
風属性マナ…4
光属性マナ…5
闇属性マナ…6
属性を問わないマナ…X

3章:無限マナ供給の方法
 本章ではマナヴォルテックスおよびシークエンスを使用した無限マナ供給の方法について述べる.具体的には,以下の3つを述べる.
・無限マナ供給を始めるための条件(開始条件)
・無限に維持し続ける方法(維持条件)
・上記2つを行いながら使えるマナ
さらに,簡単に実用上での難しさも述べる.

3.1節:マナヴォルテックスでの無限マナ供給
 マナヴォルテックスとは,トルネードを自由に使えるマナに変換する魔法だ.そして,トルネードが沢山あるほどマナが多く発生するという性質上,ダストデビルカタストロフィと相性が良く,この魔法も必須になる.
ダストデビルカタストロフィとは,空間の許すだけトルネード召喚する魔法である.

 これらの魔法を使った無限マナ供給は非常に簡単かつ有名だが,ここで述べる.
必要のない輩は次節のシークエンスまで飛ばしてもいいだろう.

 まず『無限マナ供給を始めるための条件』を述べる.これは,行動自体は何パターンかあるが,簡潔にいえばトルネードが7つ以上ある状態でマナヴォルテックスをすることである.そうすれば,マナヴォルテックスの効果で以下のマナ式を揃えるだけだ.
『11141146+X』
次にアクション魔法を発動するときは,ダストデビルカタストロフィとマナヴォルテックスが発動できるので,無限マナ供給が完成する.

 次に『無限に維持し続ける方法』について述べる.これは単純だが,たまにふと条件を満たせなくなることがあるから注意した方がいい.その条件は2つあり,どちらも満たす必要がある.1つダストデビルカタストロフィとマナヴォルテックスを発動し続けること,もう一つが戦闘空間上にトルネードを8つ以上召喚できる隙間があることだ.味方か敵の誰かがオブジェクトを積極的に召喚したり,図体がデカい場合は特に注意した方がいい.

最後に『上記2つを行いながら使えるマナ』について述べる.もう分かるとは思うが,先のマナ式を引用して一応述べてやる.
『11141146+X』
このマナ式の『X』の部分は,どれだけ使っても無限マナ供給が維持できる.つまり,『召喚したトルネード-8』個のマナを自由に使うことができる.

 通常,戦闘空間にとてつもない量のオブジェクトがあることは少ないと考えれば維持条件は簡単で,戦闘に心得の無いものでも扱える.

3.2節:シークエンスでの無限マナ供給
 シークエンスとは,使用しなかったマナを存続させておく魔法だ.これを2回使うことで,無限マナ供給を起こすことができる.これを使った無限マナ供給はやや面倒くさく,戦闘前に頭の中でシミュレーションしておかないと,マヌケでなくともこんがらがるだろう.

 さて,肝心の方法だが,まずは『無限マナ供給を始めるための条件』を述べる.これは非常にシンプルかつ困難である,具体的には以下のようにマナを揃えろ.
『66666666+X』
この状態で『6666』を使いシークエンスを2回発動しろ.すると,存続できるマナは以下のようになる.
『66666666+XX』
次にアクション魔法を発動させるときにも同じ動きができるから,これを無限に繰り返すことができるというわけだ.

 次に『無限に維持し続ける方法』について述べる.これは単純でシークエンスを2回発動した後に『6666』を使わずに残すだけだ.

 最後に『上記2つを行いながら使えるマナ』について述べる.具体的には,無限マナ供給を維持しながら,どうやってマナを使うかを説明する.無限マナ供給というくらいだから,自分で使えるマナが無いなど話にならない.これをどうするかは以外とシンプルである.先ほど書いたマナ式を思い出せ.
『66666666+XX』(ただし,この『XX』における2つの『X』は同じマナ式とする)
この『X』の部分だけを使っても,次にアクション魔法を発動させるときにも以下のマナが存続できる.
『66666666+XX』
ここまでくれば流石に分かるだろう?
この『X』の部分を無限に使うことができるのである.さらに,必要と思うのであればこの『X』に自分でマナを足してゆけばよい.

 こちらはマナヴォルテックスの方と比べ,維持条件を満たすか,マナを使うかのバランスを考えるのが非常に難しい.戦闘で実践する場合は,目的に合わせて事前に動きを確認する程度の努力が必要だろう.

4章:結論
 本論文では,戦闘で有用なマナヴォルテックスとシークエンスで無限にマナ供給をする方法を述べた.さらに,無限マナ供給の開始条件,維持条件,条件下での魔法発動を述べてやった.マナヴォルテックスの方が,シークエンスのそれよりも簡単なことも述べた.
無限マナ供給をさらに突き詰めれば,細かい条件や最適な使用方法が見えてくるんだろうが,それは学会の奴らに任せることにする.

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