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2013年6月9日の気持ち

*注意*
結構長文、しかも「ナニ?語ってるの??」的な文章なのでお時間に余裕、心が広い方だけお読みくださいませ。

何となく、芝居のDVDを観終ってふと思い返してみると「なんで、芝居を観るようになったんだっけな~??」と思った。
きっかけは、高校の部活が演劇部に入ったことだが、今思うと入部のきっかけが思い出せない・・・。
特別芝居が好きだった訳でもなく、仲の良い友人と入部したわけでもなく、
なんで演劇部???

結果3年間高校演劇はしていたけど、部員は女の子ばかりだったので
当時としては「青い鳥」が多く戯曲としてはあつかっていたとおもう。

「青い鳥」は劇団自体が女性ばかりだったので、やり易かったというのもある。
たしか、「シンデレラ」を私は主人公をやったと思う。
もう、台詞も覚えてないけど・・・。
あの当時は、台詞を覚えて間違いなく言う事だけに必死だったような気がするな~。
顧問の先生も名ばかりの人だったから生徒だけで演出もしていたし。
今思うとなんて稚拙な芝居だったのかと。(もう、芝居というレベルでもないかも)
ただ、「シンデレラ」の中で色んな場面があるのだけど、糠床の釘を手に取って
独白のような台詞があったのがなんとなく覚えていて、やりながらその話の
虚無感みたいなものは感じていたような気がする。

流石に、今台本の台詞を一本覚えろと言われたら
きっとできないだろうな。
芝居一本の量って相当な量だから、しかもただ覚えて言えば良いわけではなく
そこには役柄の感情が当たり前に必要だから
しかも、一人芝居ではなく複数の人間とつくるものだから呼吸みたいなものも
重要だし。
ほんとに、大変な事なんだなと改めて思う。

演劇部に入ったからには、やはり当時のプロの芝居も観に行ったりもあったわけで。
当時は小劇場ブームの第二世代。
私はそのころ、第三舞台を観に行ったことが現在に繋がってるのだけど
下北沢のスズナリや、本多劇場などにどきどきしながら観に行ったな。
田舎の子だから、下北なんてしょっちゅう来るわけではないから
バイトのお金でチケット代確保して行っていた。

実際、芝居なんて学校で授業の一環で正統派なものしか観たことなかった
中学までの自分が16歳で、第三舞台を観てしまったから
「????????????」なんですよ、実際は。
多分、理解してないんですよね。ホンの意味合いとか。
鴻上さんが何を表現してるのかとか。
ただね、やられたわけですよ。
当時の大高さんや、筧さん、小須田さん、名越さん、伊藤さん、筒井さん、山下さん、長野さん、京さん、・・。
「なんだか、よくわからないけど、すごいぞ!!」って。
やられまくったまま、20年以上経過して今に至るってところです。
第三舞台は私が結婚(2001年)、出産の時期に10年の封印期間だったのですが
2011年に封印解除&解散となったのです。
「あ~~~~~~~~???!!!」となりましたが、これもひとつの区切りというか
時間の流れというか、必要な事なんだと思いました。
で、実際少し私の中でも出産や子育てなどの時期と重なり観劇から離れていた時期でもあったのです。
そこを、また子育ても或る程度リズムができたころにまた、芝居に引き戻してくれたという
自分的にはまさにタイミングが良かったわけで。
結果、鴻上さんがすでに立ち上げていた「虚構の劇団」という若い役者さんたちがいる芝居も
観てみようかなと思い始めたころでもありました。

当時、自分が高校生の頃は当然演者の方は年上の方でした。
でも、今は自分より10歳、下手すると干支二つくらい回るんじゃない??ってくらいの年齢の演者の方もいます。

色んな演者の方が、懸命に芝居をしている姿に本当に感動もするし、応援したいなと素直に思えてきた今の自分がいたりします。
これは、自分が時間を過ごし、今だからこそ抱ける感情だと思えます。
芝居は面白い。
いくら色んな便利な世の中になったとしても、目の前で観る芝居はやはりその場で
味わうことのできる最高のエンターテイメントではないかと思うのですよ。
それは、音楽のLIVEもそうだし、例えば落語や、歌舞伎などもそうだと思います。
空気感がやはり違うんだよな~。小屋の中では特別な空気感が共有できる楽しさがある気がする。
もっと、色んなヒトが芝居を観に劇場に足を運んでくれるといいのになとも思います。

とはいっても、素人ですのでほんとに、ほんとに微力なんですけどね。
最近は色んな劇団が若い人に観劇しやすいようにチケット代金も色々工夫されてたり
昔はなかったようなシステムがあるようで。
確かに、チケット代は高いと感じるときもありますが、それも必要な金額だったりするとは思いますので何か文化補助的な事が国や自治体であるといいのになと思います。

・・・、文章、ながっ!
最近、お知り合いになった方などいるので
つらつらと、8年前に書いたものだけど、再掲載してみた。

文中の「虚構の劇団」も、現在は
活動休止だし。
劇場での公演は、まだまだ、
沢山の負担が、演者も、スタッフの方にも、大きくなっている。
演劇だけでは、無いのだけど。

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