脱・何者でもない自分〜心配すんな。全部上手くいく。〜

こんにちは!「学生が手をつけにくい本を咀嚼し、発信する」をコンセプトに活動を始めた『書評する高校生』です。

第五弾の今回は、ヒカルさんの著書「心配すんな。全部上手くいく。」です!
Youtuberヒカルと言えば、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

金と黒のツートンカラーのヘアスタイルのイメージや、屋台のくじ引きの闇を暴く動画などの記憶があると思います。

この本はヒカルさん自身のこれまでの人生経験やYoutubeでの戦略から生まれる成功哲学がたくさん書かれています。

Youtube初期の人気からVALU騒動による急転落。
そこから這い上がり、2022年上半期Youtuber影響力トレンドランキング1位を獲得する。
どんなYoutuberよりもアップダウンの激しいヒカルさんからの生の経験、生の言葉がたくさん並べられています。

それでは、私が本書からグッと感じたポイントを三つご紹介します。

1.なりたいものになろうとしてるか?

なりたいものになれるのは、なろうとしたものだけ

心配すんな。全部上手くいく。

この言葉は、ヒカルさんの座右の銘です。
この言葉は自身の原体験から生まれた言葉だと言います。

ヒカルさんは元々ニートでした。
高校を卒業して工場に就職したものの、その工場を半年もせずに辞めてしまい、一時期ニート生活をしていました。
その頃のヒカルさんには、向上心がなくゲーム三昧の日々だったと言います。

有名になりたい!という気持ちはあった。世界を変えたい!という気持ちもあったものの、気づけばニートをしていました。

どうする?何をすればいい?と自問の日々が続いたある時、すごくシンプルな答えが出ました。

結論。
なりたいものになれるのは、なろうとしたものだけ。
このシンプルな結論に気づいてから、ヒカルさんの伝説は始まりました。

自分がなりたいものは何なのか?
周りのことを気にせずに素直に自分に問いかけてみてください。
きっと、あなたの心は自分が何をやりたいのか知っています。

しかし、何故かやりたいことがないように錯覚してしまう。
それは、「やりたいことはあるけど、自信がない」という気持ちがあるから隠しているのではないでしょうか?

どんな人でも最初から自信があった訳ではありません。
自分のなりたいものに目指して、まずやってみる。目標に近づこうと努力する。
そのプロセスの中で、自信を身につけていくのです。

まずはやってみると言いましたが、がむしゃらにやるだけでは意味がありません。
行動には失敗が付きものです。
この失敗から学び、この先の行動を改善していく必要があるのです。

その地道な改善の先に一つの成功があります。
さらに、何者でもない私たちは失敗を恐れる必要がないと言います。

失敗を恐れずに失敗を糧にして進めば成功を掴むことができる。
何者でもない者が何者かになるのです。

2.言葉の力

言葉を制する者が全てを制する。

心配すんな。全部上手くいく。

言葉にはとてつもない力があります。
経営も政治も恋愛もいつだって人を動かすのは言葉です。
言葉一つで大炎上することもあるし、多くの人に助けてもらうこともできます。

だから、ヒカルさんは言葉の使い方。話術・トーク力を磨いてきたと言います。
ヒカルさんは幼少期から話術には自信があり、試行錯誤してこの武器を磨き続けた結果今の僕ができていると本書で語っています。

その試行錯誤の過程で見えてきたことがあると言います。
それは、「自分のなかに答えを用意しておく」というもの。
これ一つでトーク力に大きな差がつきます。

例えどんなに話し下手な人であったとしても、自分の好きなアニメのことならいくらでも話すことができるでしょうし、誰よりも饒舌になると思います。

「こう訊かれたら、こう返す」と自分のなか答えで決めておくだけでトーク力が上がり、相手の心を掴むことができると言います。

では、どうすれば自分のなかの「答え」を増やすことができるのでしょうか?

ヒカルさんは文章を書くことがおすすめだと言います。
毎日、最低1000文字書く。
こう聞くと、かなりハードに感じますがこの状況に追い込むのが大切です。

何か書かないといけなくなると、人は必死に書くネタを見つけようとします。
事実、あなたには書くものがたくさんあります。

何気なく過ごしている日常の中でも書けるネタはたくさん転がっているのです。しかし、文章を書く習慣がないとそのネタにはなかなか気づけません。

書かないといけないというマインドから、自分の身の回りに対するアンテナが高くなり、これまでは見逃していた日常のネタに気づけるようになっていくのです。

こうしてアンテナを高くすることで自分の中での「答え」が増えていくのです。

3.心に鎧を纏う

失敗やトラブルは避けては通れません。何か挑戦・行動すれば失敗は付きものです。
ヒカルさん自身もVALU騒動という大きな炎上を経験しました。

VALUとは個人が擬似株式(VA)を発行して、それを自由に売り買いできるサービスで、通常の株取引が企業の株式でなされるのに対し、VALUの場合は一個人の擬似株式で行われます。

このサービスでは知名度と勢いのある企業の株価がどんどん上がっていくように、人気のあるインフルエンサーやYoutuberに高値が付くようになったそうです。

2017年8月10日にヒカルさんは動画企画の一環としてVAを公開しました。
公開直後からヒカルさんの株価が暴騰していったと言います。
しかし、ヒカルさんはあろうことか5日後に自分の所有しているVAを売りだしました。

株式と同じようにVALUの株価も需要と供給のバランスで価格が決まります。
大量に売り出されれば、そのVAの価値は暴落します。

その結果、ヒカルさんのVAを高値で買った人に損をさせてしまい、お金を騙しとったを思われるようになってしまいました。

この炎上の被害は大きく、住所やお墓などの個人情報が晒され、Youtube登録者数は60万人も減り、務めていたユーチューバープロダクション・VAZの執行役員も辞任するまでに至ったと言います。

普通の人なら、ここまで批判・中傷されてしまうと復帰は難しいと思います。
ヒカルさんもこのVALU騒動には流石に答えたそうですが、それ以外の批判ではヘコまないそうです。

ヒカルさんのメンタルの強さにはこれまでの積み重ねがあると言います。
これまでの小さな成功体験。この積み重ねによる自負が心のバリアになると言います。

Youtuberになる前からある程度成功を収めていたヒカルさんですが、Youtuberになる前はちょっとした批判に反応して一喜一憂していたそうです。

「自分のやりたいようにやって、小さな成功を掴む。
決して大きく成功しようとしなくていい。」
小さな成功の積み重ねが批判を跳ね除けるバリアになると話しています。

そして、ヒカルさんの心のバリアが強くなるきっかけとなったYoutubeに全てを費やしているそうです。
お風呂の中でもトイレ中でも移動中でも食事中でも時間さえあれば常にYoutubeのコメント欄を読み、視聴者の反応をチェックしてるそうです。

周りのスタッフさんからは「ヒカルはすさまじい努力をしている」とよく言われるそうですが、本人にはその実感がないと言います。

努力しているのを忘れるほどの努力。目指すのはそこだ。

心配すんな。全部上手くいく。

努力を忘れるほどに没頭することが自分の心を強くする一つの方法なのかもしれません。

最後に

今回私が伝えたかったメッセージは、「人生やり直しが効く」です。

どんなにどん底と思えるような状態でも、どんなに世間から批判・中傷されようともヒカルさんは這い上がりました。
そして、Youtuber影響力トレンドランキングで1位を獲得するまでになりました。

本書にはこのほかにもヒカルさんがYoutubeで当てるため行った戦略も惜しみなく書いてあります。
さらに、これまでの人生経験から抽出した成功哲学が書いてあります。

ここに書いてあることをやれば、ヒカルさんのようになれるとまでは言えませんが、少なくとも何者でもない僕たちの光です。

だって、なりたいものになれるのは、なろうとした者だけなのだから。

今の自分にはできないと嘆くのではなく、今の自分にもできることは何か?を考えればいいのですから。

私は今の自分にできることは何か?好きなことは何か?と考えた結果、この書評という活動に行きつきました。

もちろんまだまだ未熟ではありますが、ここで小さな成功体験を積んで将来必ず大きくなります。

なりたいものになるために、今の自分にできることを真剣に、向き合っていきます。

あなたには、なりたいものがありますか?
なりたいものに近づく努力はしていますか?
今からでも遅くありません。一緒に一歩前に進んでいきましょう。


今回の書評はいかがでしたでしょうか?
何もせずにいた自分に行動するエネルギーをくれた「心配すんな。全部上手くいく。」を取り上げました。

皆さんのエネルギーになれたらと思います!

これからも書評する高校生の応援よろしくお願いします!

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