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陰騭録の立命の編1袁了凡の運命

陰騭録は明の時代の先人、袁了凡が息子のために書いた本です。

袁先人は自身に起きたことと実例のもとに、人は生まれつきの運命があってもある方法と菩薩様のある呪文で変えられる力を持ってる事実を淡々と息子さんのためにまとめた一冊の伝記です。

今日から時が許す限り、私はこの本を日本語に訳して、少しずつシェアしていきます。

ではスタート。

《陰騭録》立命の編の1

幼い頃に父を失った私に、
母は学業を捨てて医術を学ぶように言いました。
母はそれが私を生かし、他人を救うことができると信じていました。
また、医術を駆使して父の願いをかなえることもできるだろうと。

その後、私は慈雲寺で一人の老人に出会いました。彼は風采麗らかで、長い髭をたくわえ、仙人のような風貌をしていました。
私は彼に敬意を表しました。
彼は尋ねました:「あなたは官僚の道を歩み、明年には進学することができます。なぜ学問を放棄するのですか?」
私は彼に理由を説明し、また彼の名前と出身地を尋ねました。
彼は言いました:「私の姓は孔で、雲南出身です。私は邵子皇の極数の伝承を受けており、この極数はあなたに伝えるべきものです。」

私は彼を家に連れて帰り、母に知らせました。母は私に彼を大事にするように言いました。

私たちは彼の占いを試しましたが、そのすべてが正確に当たりました。
それから私は進学することに興味を持ち、従兄弟の沈称と相談しました。
従兄弟は言いました:「郁海谷先生が沈友夫の家で塾をやっています。あなたをそこに送って学ぶことができます。便利ですよ。」
それで私は郁海谷先生を師としました。

孔先生は私のために卦を起こし、試験での順位を予測しました。県の試験では14位、府の試験では71位、提学の試験では9位だと言われました。

次の年、私はこれらの試験に挑み、その順位はすべて孔先生の言われた通りでした。

そして孔先生は私の一生の運勢も占いました。
彼は私がある年に何位になり、ある年には進学試験に合格し、また別の年に四川のある県の役人になるだろうと言いました。その役人としての任期は3年半で、53歳の8月14日の朝、1時から3時の間に亡くなるだろうと一生に子供もいないだろうと言われました。

私は孔先生の言葉をすべて注意深く記録しました。

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