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怖い夢を見て眠れなくなっていたら…

夢を見た。

知らない場所だけれど、何となく見たことのあるような観光地だろうか。家から少し離れた地域で小さな災害に合った。
家族と共に徒歩で帰宅することになった。

皆と歩いていたら、ちょっとしたことで、家族と離れてしまった。いつの間にか沢山の人の流れの中で、どこにいるのか探してもみつからない。
『パパ~!?どこ?』
不安になって大きな声で叫んでみた。
『こっちだよ~』
と夫の声が聞こえる。手を振っている人も見えるのに、どうしても家族の姿がみつけられない。

こっちかな?と歩きだした方向があっているのかも分からない。
とても不安になった。

こんなふうに彷徨ったり、何度も間違ったりしてたどり着けない夢を時々見るけれど、とても不安で怖くなる。
必死に足掻いて、出来ることをひたすらやってみても上手くいかない。

丁度その時、電車が止まった。いつの間にか無人駅のホームのような場所で、その電車には沢山の人が乗っていた。
電車の扉が開くと、何年も会っていない気の合う男友達がいた。
『おお、久しぶりじゃん。偶然だね!これ、面白いんだよ。見てくれよ。』
何か訳の分からないものを見せられた。その笑顔に救われて、少し楽しい気分になった。
『またね!』と手を振って別れたが、どこを見回しても、相変わらず家族を見つけられなくて、また不安になってきた。
小走りで一生懸命探しまわって、焦っていたらふと目が覚めた。

こんな時はどうしたら良かったんだろう?…と夢の中の自分の行動を色々考えていたら、眠れなくなった。

その時…

コウちゃんが来た。
あれ?今日は娘と寝ていたはずなのに…。こんな時間に来るなんて珍しい。

もしかしたら、私がとても不安になっていることに気が付いたのだろうか?
そんなことある?偶然?
それとも、ただご飯を食べに来ただけなの?

ご飯を出すと少しだけ食べた。
暫く私の側にいて、私を寝かしつけようとしているみたいだった。

全く眠れなかったけれど、コウちゃんを見て、モフモフしていたら心が落ち着いてきた。

するとコウちゃんは、また娘の部屋に帰っていった。
そか、ご飯がなかったから私の部屋に来たのかな?
と思い、コウちゃんを追いかけて娘の部屋に行った。

娘の部屋にはコウちゃんのご飯がちゃんと置いてあり、いつでも食べられるようになっていた。

やはり、あのタイミングで、突然私の部屋に来る理由がみつからない。

コウちゃんは基本的に、あんまりウロウロしない。
めんどくさいのだろうか…
目的がないとあまり動かないでじっとしている。
夜中や明け方に寝る場所を変えることはしない。

だから不思議だったので、この出来事を娘に話した。

娘『コウちゃんはママの気持ちに気付いたんじゃないの?時々こういう不思議な挙動をするね。』

私『うんうん。コウちゃんはちょっと怒りんぼうだけど…
やっぱり、すごく優しいよね。』

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