日頃使っているボールペン

2020年8月3日 16:39

皆さんほとんど毎日ボールペンを使っていると思います。この記事では様々なボールペンの種類についてまとめます。

ボールペンの仕組み

そもそもボールペンとはどのような仕組みになっているのでしょうか。その仕組みを説明します。ボールペンの先には小さなボールが内蔵されています。それが運筆とともに回転することで軸内のインクを滲出させ、ボールに付着させます。それを紙に転写することによって書ける構造になっています。

油性インク

油性インクはボールペンが初めて作られた時から使われているインクです。油性インクの溶剤には油が使われており、耐水性があります。また、粘度が高いということも特徴です。高粘度油性より低粘度油性の方が大量に文字を書く方に適しています。

油性インクのメリットは耐水性や耐光性が高いことです。また、乾きが速く色褪せにくいなどの点もあります。

しかし、デメリットは書き味が滑らかではなかったり、インクボテ（ボールを保持する部品の端に生じる溜まりが紙につくこと）が起きてしまうことです。

↑油性インクを使用しているジェットストリーム

油性インクは上記のメリットで述べた通り耐水性や耐光性が高いため、重要書類の長期保存などに適しています。また、筆圧が強い人にはしっかりと書けるのでおすすめです。

水性インク

水性インクは、溶剤に水が使われているため、油性ボールペンとは違い、粘度が低く、さらさらかけます。

水性インクのメリットは書き味が滑らかで、インクボテが起こりにくい点です。また、発色がよくカラーバリエーションが豊富です。そして、力を入れずにはっきりと書くことができます。

しかし、水性インクのデメリットは紙に浸透しやすく裏写りや滲みが起きやすく乾きが遅いことです。また、耐水性や耐光性が油性インクより劣っていることです。

↑水性インクを使用しているpilot vcorn

以上のメリットデメリットから水性インクは弱い力でかけるので筆圧の弱い方や子供に向いています。また、カラーバリエーションが豊富なのでイラストや勉強などに適しています。しかし、水に弱いため配達物の宛名に書くこと出来るだけ避けた方が良いです。

ゲルインク

ゲルインクは現在、多くのボールペンで使用されています。水性インクと油性インクの長所を合わせたインクです。そして、ゲルインクの特徴は粘度が変化することです。軸内ではゲル状だが、ボールが回転すると粘度の低い状態に変化して出てきます。そして紙などに付着することにより再度ゲル状に変化します。

ゲルインクのメリットは油性インクと水性インクを合わせていて、いいとこ取りをしているため軽い力で濃くはっきりとした滲みにくい文字が書から点です。

しかし、デメリットはインクの減りが早く、こまめに芯を交換する必要がある点です。

↑ゲルインクが使われているenergel

ジェルインクは書くことへのデメリットがないため、様々な場面で使用されます。

消えるインク

これは、摩擦熱で透明になるインクを使用しているため、ラバーなどで擦って熱を与えることによって文字が消える仕組みです。

このインクのメリットはやはり一度書いた文字を消すことができる点です。それまではボールペンの欠点だった修正できないという点を改善した画期的なインクです。

このインクのデメリットは高温になると消えてしますため、意図せず消えてしまうことが起きてしまいます。また、書類改ざんの恐れがあるため、公的文章などでは使用することが禁じられています。

↑消えるインクが使われているフリクション

消えるインクは使用してはいけない場面が多々あるので書類などに書く時にはあらかじめ確認しましょう。

エマルジョンインク

エマルジョンインクもゲルインクと同様に油性インクと油性インクが合わさったものです。しかし、ゲルインクは両者の良いところを取っていたのにたいし、こちらは両者を完全に混合させています。水性インク3油性インク7の割合で混合されています。今世紀になってゼブラ社が開発し、ゼブラ社のみが使っている最新式のインクです。

エマルジョンインクのメリットは今までにない滑らかな書き味とくっきりとした筆記線を実現されているため、書きやすいという点です。また、少ない力で書けるにも関わらず水性ボールペンのように滲まない点です。

それに対しデメリットはゲルインクボールペンより筆圧が上がりがちで、薄い紙などでは裏側に跡が残りやすかったり、その凹凸でインク溜まりができ、乾いてしまうと潰れてしまう恐れがある点です。

↑エマルジョンインクが使われているsurari

エマルジョンインクは筆圧が濃くなること以外にデメリットがないため薄い紙の上以外なら様々な場面で使用することができます。

まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございます。以上のようにインクによって性質が違うため使用する際にはどれが適しているかを確かめる必要があります。私はジェルインクがデメリットが少なくいつでも使えるため1番便利だと思いました。皆さんもボールペンを使い分けてみてはどうでしょうか？

参考文献

　　　　　　　閲覧日　2020年7月29日

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