意外と簡単な画像処理

皆さんは画像処理と聞いて何を思い浮かべますか?画像処理といっても様々あります。ここでは、画像処理について説明します。

画像処理とは

そもそも画像処理とは、コンピューターを使用して2次元、3次元の画像データを変形したり、色合いを変えたり別の画像と合成したり、画像から何らかの情報を抽出する等の処理全般のことを言います。近年では、ステレオ画像などの3次元情報を基にしたロボット制御など様々な分野で活用されています。

モザイク処理

モザイク処理とは、画像の正方形の範囲を同じ色で塗り潰すことです。その正方形の面積により鮮明が変わり、正方形が小さければ小さいほど鮮明度が上がります。正方形の中の点は、色の平均を計算して塗り潰すことが多いです。また、復元は1枚の画像からは情報理論から原理的に不可能ですが、同じ被写体を写した物が複数枚あると情報理論的な制約がなくなり可能となります。個人でも簡単に行うことができます。


画像1

↑元の写真

画像2

↑モザイク処理後の写真

そもそもモザイクとはガラス、貝殻、石などの小片を埋め込んで絵や装飾美術の技法です。

モザイク処理とは映像内に登場する人物の肖像権、知的財産権、個人情報などを保護するために利用されることが多くあります。

トリミング

トリミングとは被写体の周囲にある不要な部分を非表示にすることで画像の表示範囲やサイズを調整することです。使うと画角が小さくなりその結果遠近感が弱まります。これも誰でも簡単にできます。

画像3

↑元の画像

画像4

↑トリミング後の画像

トリミングとは英語で切り落とすといったような意味になります。それが転じて画像の不要な部分を切り落とすことにも使われています。

トリミングは周囲に写そうと思っていないものが写ってしまった時によく使われます。

切り抜き

切り抜きとは被写体を輪郭に沿ってカットし、被写体以外の背景を透明にすることです。そうすることによって被写体のみに注目することができるためインパクトを与えることができます。これはトリミングに比べて難しいです。

画像5

↑モザイクする前の画像を切り抜きした後の画像

切り抜きは写真における余分な情報を全て排除して必要な部分だけ使うので被写体の形を強調したい時や、動きを出したい時によく使われます。

貼り付け

貼り付けとは写真や図、文章などをそのまま他の写真や文書などに移すことです。文書に移す時にはまず移したいものをコピーして貼り付けます。写真をコピーしたい時には切り取った写真を専用のアプリなどを使い貼り付けます。

画像6

↑元の画像

画像7

↑元の画像に切り抜いた画像を貼り付けた写真

貼り付けは長い文章を移す時や画像を重ねたい時などに使われます。

ラスター画像

これは画像処理ではなく、画像の種類です。特徴はピクセルと呼ばれるモザイクのような小さなパーツからできていることです。そのため、色や濃淡の変化を滑らかに見せることができます。

ラスター画像は点のみで構成されているため、複雑な写真やコラージュなどによく使われています。しかし、サイズ変更をすると点の位置にズレや歪みが生じ、品質が落ちてしまうため向いていません。

ベクター画像

これも画像の種類です。特徴はラスター画像のようにピクセルが集まってできているのではなく、点を曲線がつないでできていることです。この曲線の曲率は数式によって定義されています。拡大縮小するたびに数学的に算出された線とカーブが書き直されるためサイズ変更に向いている。

ベクター画像はサイズ変更してもクオリティーが落ちないため、パンフレットや名刺などに向いている。しかし、細かな画像を表現するのには適していないため、写真などには向いていません。

まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございました。このように画像処理は意外と初心者でも簡単に行うことができます。また、画像処理や画像の種類は時と場合によって使い分けています。皆さんも画像処理を試して見ませんか?

参考文献

       閲覧日 2020年7月20日



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