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2019.8.12

くるしかった。
地元で見る電柱は、東京の電柱よりも高いのかなぁとかしょうもないことを思った。
地元の電柱がなぜか高く見える理由は、電柱よりも高い建物が無いからだろうな。

街灯が10メートルおきにしかない暗い住宅街を、必死に歩いた。
家から自分の小学校までは10分で着いたけど、小学生の頃は途方にくれる距離だと思っていた。
わたしが高校三年生の頃に売りに出された角の綺麗なおうちはまだ2000万円で売りに出されていた。いつ売れるのだろうか。

電話を待っていたが来なかった。わたしはいつもそういう役回りである。小学生の時から、友達と遊ぶ約束をして家に帰り、友達の家に遊びに行ったら友達は約束を忘れて寝ていたりする。家に行ったら誰もいなかったりする。約束なんて無いものなんだとずっとずっと思い込んで、家に遊びに行った時に友達が出てきてくれたらラッキーなんだと、期待をすることをやめた。社会人になっても、人との約束には細心の注意を払ってきた。待ち合わせ場所に行って相手が来なかったらどうしよう、来なくても仕方ない、もし来なかったら…までを必ず考える。来なかったら、銭湯行って帰ろうが最近の思考だ。

昨日の夜にお姉ちゃんと散歩したが、だいぶ酔ってしまい話したかったような話したくなかったようなことを話してしまった。東京での生活が困窮してしまい性風俗で働いているが、これは自分で選んだ道なので大丈夫、けどこのことをお姉ちゃんに言ってみたかった知ってほしかった
というふうに話した。お姉ちゃんのことを試したのだ。最近よくやる試し行動というやつ。
お姉ちゃんに、わたしの東京の荒んだ生活を受け入れてほしかったのだ。試し行動は失敗に終わってしまって、お姉ちゃんには生活に困っているなら親を頼れ、あすみがそれを悩んでつらいと感じているならやめろと言われた。
いつでも彼女は正論で、わたしのことを気遣ってくれるが、逆に辛い。お父さんとお母さんに対しても思う。優しくされすぎてつらいのだ。
よくできた人間ではないので、いつか見放されてしまうんだろうな。
家族は全員タバコを嫌っているがわたしはタバコを吸うし、性風俗で働いていると知ったらお母さんなんか卒倒してしまうのではないだろうか。

どんどん地元が居づらくなってしまった。
横断歩道の白い部分だけを渡るような振る舞いはもうやめたいのだ。
わたしにとって、地元は狭すぎるなあ。

これで美味しい詩集を買いますね