吸音材の厚さによる効果

防音壁、防音チャンバー併用による騒音軽減効果検証目的で、吸音材の厚さによる騒音軽減効果に関する情報を集めてみました。

代表的な吸音材の種類

・吸音材の材質の種類

https://bouon-boushin.net/sound-absorbing-material/

繊維系吸音材
グラスウール、ロックウール、ポリエステル系の板状の塊を使用します。グラウウルにおいては、最もコストパフォーマンスの良い吸音材と言えます。サイズも大きく取ることができ、入手しやすい材料です。吸音材としては、殆どがグラスウールを使用しています。極稀な場合に、グラスウールの代替としてポリエステル系のものを使用する場合があります。

軟質ウレタン吸音材
吸音材としては、最もポピュラーな材料です。カームフレックスは、自動車、建機、設備など、産業資材においてコストパフォーマンスに優れ、加工、2次加工もしやすいのが特徴です。また、難燃仕様も標準で備えており、使用環境に対応しやすい吸音材と言えます。取扱業者も非常に多いことから、グラスウールの次に入手しやすい材料と言えます

架橋 ポリエチレンフォーム吸音材
軟質ウレタン吸音材の代替素材として使用されることが多く、プラスチック系吸音材では、合成ゴムスポンジ吸音材と比べ吸音材だけの仕様で扱われることが少なく、他の機能と合わせて使用されることが多いと思われます。

メラミンフォーム吸音材
非常に軽量で、研磨剤として普及している吸音材です。

合成ゴムスポンジ系吸音材
全般的に吸音性能は優れていませんが、ゴムは物性的に優れた性能を持っていることが多く、吸音材というよりゴム自体の性能を活かし、吸音性能を付加すると言う使い方が多いと思われます

・吸音理論

https://www.soundenvironment.jp/technology/samperformance/

吸音率の設計
吸音材の吸音率を1とするには、対象周波数の波長×1/4の厚さを設計すれば良いという一般的な理論があります。

(1) 波長=音速÷周波数
(2) 吸音材の厚さ=波長÷4
音速を毎秒340メートルとすると、500Hzの波長は680mmです。680mmを4で割ると170mmです。

一般論では、500Hzの音を吸音するためには、厚さ170mmの吸音材を設計します。

つまり、吸音材の厚さが厚ければ厚いほど低周波音に対しても吸音効果を発揮するという話です。
ですが、それはあくまでも目安であり、実際には異なります。

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