見出し画像

ボーイフレンド最後の大宮セブンライブ

12月15日、大宮ラクーンよしもと劇場で行われた大宮セブンライブ。いつもは大宮セブンのメンバーだけで行われていたのですが。

シークレットゲスト扱いで、ボーイフレンドの宮川さん登場。そして、(本来、今月は囲碁将棋MCの回なのですが)宮川さんMCでセブンライブ。
セブンメンバーと、大宮は、やってくれると信じてた。

(該当ライブは有料配信ありで、アーカイブ分購入は12/1722の12時まで、アーカイブ視聴は1722日20時まで。気になった人はこちらから購入視聴お願いします)


元々大宮セブン(大宮ラクーンよしもと劇場を中心に活動する芸人ユニット名)は、「セブン」の名前の通り7組で活動しておりました。現在のメンバーでもあるマヂカルラブリー、囲碁将棋、GAG、タモンズ、すゑひろがりず、ジェラードンの6組、そしてもう一組が「ボーイフレンド」。ただ、ボーイフレンドは2020年9月の幕張(よしもと幕張イオンモール劇場)のライブで大宮セブンジュニアに降格(と言う名の強制脱退)となり、それっきり大宮セブンライブに出ることはありませんでした。
……なんで大宮の劇場の話を幕張でやっているかと言うと、現在の幕張の支配人が大宮の支配人やってた頃に作ったのが大宮セブンであり、大宮セブンのメンバーを決めたのもこの人だから。あと、ちょうどコロナ禍で舞台が狭い大宮の劇場でセブンメンバー全員が集結するライブが難しく(間隔の制限がめっちゃ厳しかったので)、全組集まるとなると舞台が広くて設備がわりと整ってる幕張のほうがやりやすかったというのもあります。

その後、ボーイフレンドは無限大(ヨシモト∞ホール、渋谷にある)所属芸人になったり、無限大所属になったあたりで大宮セブンジュニアという謎の仕組みは消滅し、大宮セブンとボーイフレンドのつながりが切れてしまったように感じていました。いや、芸人同士としては共演NGとかではないので、セブンではないライブでいっしょになることはありましたが。
ただ、その前後で大宮セブンがアメトーーク出演したり、大宮セブンツアーを銀座・福岡・大阪(コロナで中止)・大宮・大阪(再演扱い)と回っている中、ボーイフレンドはちょっとこのブームに乗っかれなかったんですよね。

だから、昔からのファンからすると割と理不尽なやり方で脱退させられた感のあるボーイフレンドが、もう一度セブンのメンバーに戻ることを期待していたと思う、の、ですが。

2021年12月17日をもって、ボーイフレンドは解散。
(相方の)黒沼さんは芸人を続けるものの、宮川さんは芸人を引退。

寂しいなあと思うと同時に、そういえば大宮セブンライブいつだったっけ?あ、解散直前じゃん。え、この日のボーイフレンドってどっかの劇場で予定入ってる?入ってない!
ワンチャンあるじゃん、あるよね?
と解散発表と同時にここまで調べた自分は、相当気持ち悪いと思う。知ってる。そういう気質なの。

囲碁将棋の文田さんがこうつぶやいたのも、ワンチャン期待した理由である。

※七味:大宮セブンのファンの呼称。

で、当日。囲碁将棋のお二人が呼び込んでくれたよ、宮川くんを。「遅刻」の屋号Tシャツを着た宮川くんを。というか、全員の屋号Tシャツ新調してるじゃん!今回でラストの宮川くんの屋号Tも新品じゃん!
※屋号Tシャツ:大宮セブンの面々にはそれぞれ「屋号」というのがつけられています。その屋号がでかでかとプリントされているTシャツが屋号Tシャツ。これを着てライブをやるのが、大宮セブンライブの決まりごと。

いやあ、全組揃ったセブンライブ、最後になるのかと。
宮川くんMCのハチャメチャコーナーは全員がツッコミになるほど面白かったし、フリーダムだし、芸人だなあ……と思っていたら、更にうるっとくるような仕掛けを持ってきて。
でも、最後は全部GAG福井さんがいつもの大宮に戻した。さすがだ、福井さん。たまにその流れが邪魔に感じるときあるけど、この日のライブの流れは「そうだよね、お笑いだもんね。大宮だもんね」を思い出させてくれた。ありがとう、福井さん。


いくら面白いと私が書こうとも、ボーイフレンドは解散するし、万が一ここで解散しなかったとしても、ボーイフレンドがこの先売れる可能性はないかもしれない。芸人というものは、面白くなければTVとかで使われる(=世に出る)ことはないんだけど、面白いだけでは世に出ることができない、難儀な身分。面白くても売れてない人をいっぱい知っている。
そういう人であっても、生活はある。だからこそ、生きるために芸人という身分を捨てざるを得ない人もいっぱい見てきた。今回、たまたま宮川くんがそのパターンなだけ。相方の黒沼くんはまだ芸人を続けるけど(レゴのマスター・モデル・ビルダーを取ったことが大きいのではないかと思う)、宮川くんは家族を養う仕事につくための道を選んだ。

でもね、面白かったんだよね。ボーイフレンドは。
確かにM-1グランプリは3回戦までな結果が多く、良くても準々決勝まで。TVもちょこちょこ出ていてはいたけれど、芸人の仕事だけで家族を養えるほどの稼ぎはなく、バイト掛け持ちの生活。

でもね、面白かったんだよね。

解散にあたってちょっと嬉しかったのは、「解散理由が喧嘩別れではない」こと。ボーイフレンドは元々小学生からの幼馴染コンビ。芸人コンビとしては解散するけど、ただの友達に戻るだけ。今後は一般人と芸人という違う立場で仲良く笑い合ってくれるんだろうなと思うと、いつだって楽しそうに(時には友達故の熱さで激しくぶつかりつつも)漫才をやってる姿が好きな一観客に過ぎない私は嬉しかったりする。
「仲良しだけど、今でも相方が一番面白いと思っているけれど、でも、解散する」
ってのは、寂しいし芸人として生きる厳しさとかをひしひしと感じるけれど、でも、なんかホッとしている自分がいるんですよね。

もしかしたら、数年後にもう一度二人の漫才が見られるかもしれないから。
最近、そういう感じで一晩限りの再結成とか多いんですよね。もちろん、喧嘩別れしても再結成はあるので、仲良しだからどうのこうのってのはないんですけど。

まだ、ボーイフレンドは解散していない。解散まで後2日。
だから、今このタイミングで言いたい。
ありがとう。これまで笑いで楽しませてくれてありがとう。

そして、最後までボーイフレンドの笑いを見せてください。ボーイフレンドとして完全燃焼した上で、二人の未来が良き道を歩めるように。

最後までお読みいただきありがとうございます。いいね!と思われましたら投げ銭などしていただけますと、幸せになれます。