【特別区経験者】一次試験から二次試験(面接試験)までにすること③(2級職向け)
今回は、二次試験における2級職向け対策について、解説します。
2級職を受験する場合、通常の職務経歴書(面接カード)に基づく質疑応答に加えて、事例問題を解く必要があります。
事例問題は試験冒頭に行われます。
面接試験では、机上に、事例問題を書いた紙が1枚置いてあり、
はじめにその紙を1~2分程度で読んで、回答することを求められます。
(このあたりは、面接官から指示に従って進みます。)
事例問題は、2級職=主任の立場として答えることがポイントです。
事例問題のケースは、年度ごとに複数用意されているようです。
試験の問題は、大体、区の業務を進める上で、仕事内容と人間関係に困難が生じている、といったものです。
基本的には、自身の職務を遂行しつつ、係長を補佐して、その上で、新人や若手職員のフォローを行う、といったところが回答の筋になります。
受験生から聞いた体感値としては、事例問題に割り振られる時間は、大体10~15分程度のようです。
(事例問題の後に、職務経歴書に基づく質疑応答が行われます。)
こちらからの回答に対して、結構な深堀りがされますので、具体的かつ実践的な回答ができるように事前準備しておく必要があります。
対策としては、市販の参考書で十分です。
具体的には、自治体の係長が業務上の判断するための事例問題集が適切です。
以下、代表的なものを紹介します。
内容はどちらもそれほど大差ないものになっていますので、立ち読み等して、ご自身にとって使いやすいと思った方を使用してください。
①自治体マネジメント研究会
『自治体係長の職場マネジメント第3次改訂版: 係長の“判断・行動”がわかる40の事例』(公職研)
②自治体行政判断研究会
『事例で学べる行政判断 係長編―自治体係長の職場対応力が楽しく身につく厳選70ケース』(公職研)
ポイントは、係長の標準的な判断を把握することです。
役所にとっての「当たり前」を理解して、面接で表現できるようになりましょう。
なお、係長の立場で書いている本であるため、その係長を補佐する立場である「主任」はどうすべきなのか、という点について、試験向けに調整する必要がある点に気をつけてください。
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