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韓国アイドルの日本オリジナル曲の正解をTXTが出してくれた

3回目の投稿、全然違うネタを用意していたのですが、
今日(2024年7月3日)に放送された「FNS歌謡祭」のトゥバちゃんたちが
あまりに良かったのでその感想を残したいと思います。

多分、KーPOPに推しがいる人なら、一度は感じたことがあるんじゃないかと思います。
「なぜ、韓国のアイドルは日本オリジナルはバラード系で、踊らないんだろう?」と。

韓国で新曲を出す時にはゴリゴリに踊れる曲なのに、
日本オリジナル曲をリリースするとなると、みんな「歌」を重視して
ダンスよりじっくり歌い上げる系ばかり。
「日本オリジナルでも、もっと踊ってほしい〜」そう思ったことがある人は少なくないんじゃないんでしょうか。

先日カウントダウンTVの2024上半期ランキングを見ていても思ったのですが、
やっぱり日本は「歌もの」が強い。
ランキングもボーイズグループより、バンド、男女問わずシンガーソングライター系で溢れています。
もうミセスグリーンアップルなんて、何曲ランクインしてるのよ? というくらいだったし。
そういった歌物から、ボーイズグループ、坂道系アイドル、アニソンまでがランクインしているのが日本のランキングで、それは日本の音楽界の多様性をまさに現しているといえます。
ある意味、多くの国民が老若男女問わず色々な音楽を聴くことを楽しんでいるという意味で、日本はすごく文化的に豊かだと言えるとも思う。

韓国と同じようなものを日本でリリースしたとて、それを喜んで聞くのはKPOPファンばかりでしょう。
新しいファンを開拓するために、オリジナルを作ってまで日本でリリースするならば、そのターゲットにあった「歌もの」を作るというのはマーケティング的には正しい選択だと思います。

彼らの先輩、BTSも日本オリジナル曲はバラードが多かった。
「日本オリジナル曲は名曲が多い」と彼ら自身が言っているところを見ても、楽曲としていい曲が多いのは確かです。
でも、パフォーマンス的に物足りなさを感じてしまうファンがいるのも、現実なのです。

ちょうど今日、トゥバちゃんたちの日本オリジナル曲がリリースされました。
「誓い」という3曲入りの作品。
タイトル曲は「ひとつの誓い」というミディアムテンポの曲です。

リリースされて聴いた時、正直「やっぱりこういう感じか」と思ったんです。
楽曲自体はすごくいい曲です。
社会に出た若者たちが現実を生きながらも、楽しかった青春時代の思い出に支えられてるというような感じのMVもすごくエモくてよかった。
でも、「いい曲」って日本には本当に溢れているんですよね。
ボーイズグループ戦国時代と言われる今の日本では、その多くがヒップホップを全面に出して、バッキバキに高難度のダンスを見せつけてくる楽曲ばかり。
今日のFNS歌謡祭でも、踊らずにマイクスタンドで歌う感じだったら、いくらルックスが良くても、埋もれてしまうんじゃないかと不安を感じながら待っていました。

ところが!ところがですよ!
結論から言うと、そんな心配は杞憂でした。
むちゃくちゃ感動した!(小泉元総理風に)

衣装のリボンを弦楽器に見立てた叙情的なダンス、
その恵まれたルックスをも余すところなく駆使して、
楽曲の切なさを繊細に、美しく、ファンタジックに表現した
彼らのパフォーマンスは世界で活躍するチームの底力を見せつけるものでした。

正直に言うと、最近、日本のボーイズグループは
ダンスのテクニックを見せつけることに重きをおいた
パフォーマンスが多くて、ちょっと食傷気味だったのです。
もちろん、人間離れした動きのすごいダンスを見ると
「うおおおおおお」と興奮するのですが、
その時だけの興奮で終わってしまう。
歌が残らない。
歌自体が頭に入ってくることが少なくなっていて
少し残念だと思っていたのです。
(これは個人的な感想です、私は好みじゃないと言うだけです。
彼らに変わってほしいとも思っていないし、否定する気も全くありません)

今回の曲のトゥバちゃんたちのダンス、決して高難度なものではないと思います。
でも、歌とダンス一体になって楽曲の世界観を完全に表現すると言う点で
その総合力がずば抜けていました。
久しぶりに曲の世界観にどっぷり疲れるパフォーマンスに感動して、
それが最近大好きなトゥバちゃんたちによるものだったということに
興奮を覚えました。本当に最高だった。
こんなこと、にわかの私が言うのも申し訳ないですが
誇らしかった、本当に。
もうすでに録画を5回くらい見ているし、これからも何度も見返すことでしょう。

正直、パフォーマンスって難易度じゃないと実感しました。
(トゥバちゃんたちはスキルもめっちゃあるけども、念の為)
シンプルだからこそ、人の胸をまっすぐに撃つ。それぞ音楽の力だったりもする。

日本市場で、K-POPとは違う方法論で戦うためには
どんな楽曲、パフォーマンスがいいのか、
トゥバちゃんたちの運営はきっと今までずっと試行錯誤を繰り返してきたと思います。(日本のたくさんのアーティストとコラボしてますね)

今回の日本オリジナル曲は大正解だと、私個人としてはスタンディングオベーションを送りたい。
なんだかTXTチームには、「普遍的な音楽のパワーこそ正義」と言うような誇りを感じるんですよね。
褒めすぎかな?
でも今は、惜しみない賛辞を送りたい気分です。
素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。




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