わたで描く三原色のパステル画・作品例

画像1 絵の描き方には二つのやり方がある。一つは何を描こうかと最初に決めて取り組む方法。 もう一つは、何も決めず色をまず置いて、違う色を重ねていって、その時感じるままに自由に色の足し算引き算で色遊びしながら、やがて完成する描き方。三原色のパステル画は後者の方法でお願いします。
画像2 一番上の抽象画風の作品は、マスキングテープを細く切って好きなように貼り、出来た形に自由に色を広げ重ねて、ゆっくりテープをはがして出来上がります。
画像3 色は基本的に、明るい色から暗い色へ、順番に使うと良いです。その上で綿棒やねり消しゴムでアクセントを付けます。 用紙は縦でも横でも自由に使ってください。縦長に使う際は、切手を貼る位置が上になるように置くことを忘れないで。
画像4 花が咲く季節の空気の色をまず全体に→空気に合う土の色を下に→大地から天に向かい伸びるように、青、赤、黄を綿棒で上に左右に伸ばして枝や幹を→風が運んできた暖かい空気が花を咲かせるようにピンクをのせて完成です。 植物を描く際の基本は、その植物が成長する環境を先ず色でたどること。空気や大地は乾いている?湿気がある? 冷たい?暖かい?  その植物は、大地にはうように伸びている?空に向かって伸びていく? うつむき加減に咲く花?太陽に向かって開く花? 色で植物の成長をたどっていけば、それらしい植物の姿に。
画像5 夕焼けの描き方: オレンジ色を空気の流れのように全体に広げる→朱色の赤を下から重ねてグラデーションを出す→一番下の部分に暗い青(緑っぽい青)を重ね、青の付いた綿で空をこすり、ねり消しで雲や道や雪を、綿棒で鳥を飛ばせ遊ぶ
画像6 青2色だけで夏の海を描くこともできます。先ず明るい青を全体に広げる。ムラがあっても大丈夫。広告などの紙で画面の上を被い、下部が高さ4センチくらい見えるように、マスキングテープで下敷きに固定する。 出ている画面下部に暗い青を濃く重ねる。かぶせてあった紙を外し、今度は下の方を覆い、ねり消しゴムでモクモクした夏の雲を描く。綿棒で明るい青を取り、カモメを飛ばす。
6色グラデ パステルの6色全部を色が自然に変化するように並べて広げると、こんな感じになります。レモン色→オレンジ→朱色→ピンク→明るい青→暗い青、でレモン色に戻ります。
画像8 さあ、6つの色を自由に重ね合わせて、あなただけの色合いを創ってみてください。  三原色なのにどうして6色なのか? 絵画表現アートには、心に響く色が必要です。感じる心には、青にも暖かい青と冷たい青の二つが感じ分けられます。それを表現していこうとすると、青が一つでは足りません。 だから2種類の赤、青、黄色、全部で6色になったのです。

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