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住職の週報14 - 2021/8/11

1945年8月6日と9日の原爆投下によって焦土と化した広島と長崎で、今年も原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催されました。9日11時2分の黙祷で開始された長崎での式典では、被爆者代表として歴代最高齢の岡 信子さん(92歳、当時16歳)が毅然と体験談を語られました。

国連事務総長(代読、国連事務次長 中満 泉軍縮担当上級代表)からの祝辞もあり、長崎の市長さんも知事さんも、世界に向けて大変立派なスピーチをされて感慨深いものがありました。しかし残念ながら、日本国首相には幻滅するしかありませんでした。広島では肝心な部分を読み飛ばしていました。

心に響かないのは何故なのか判りませんが、コロナ対策でも国民は経験しているところです。国連「核兵器禁止条約」は今年1月に発効しましたが、日本国政府は、日本が米国の核の傘によって安全保障がなされているとの理由から参加を見送っています。

日本では、無条件降伏の玉音放送があった8月15日を終戦(敗戦)記念日としていますが、世界的には9月2日が終戦の日として認識されています。毎年9月18日午後には、西本願寺主催の「千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要」が勤修されます。今年は当寺もそれに合わせて、13時15分に「平和の鐘」を撞き、恒久平和を祈念します。

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