ポンコツを演じる

こんにちは。高校5年生です。

単発アルバイトの記事を最近よく書いております。今回はその中で気づいたことを1つ、書いていきます。

気づいたことというのは私が、実際のところ以上にポンコツに見られている件です。

私は小さなミスをちょこちょことやらかしたり、途中までは上手くいっていたのに最後だけ失敗したりと、肝心なところで良いところを見せられない人間です。覚えが悪いことや、プレッシャーがかかる状況でテンパってしまう性格もあいまって、周りの人からポンコツ扱いされることが多々あります。第一印象が真面目でしっかりしていそうと思われやすいため、そこで期待値が上がってしまい、想定よりもできなさすぎると判断されてしまう面もあると思います。

そのポンコツさは私も重々承知しております。私自身、ポンコツすぎると頭を抱える場面も少なくありません。
ただ最近、私をよく知らない方から実力よりはるかにポンコツ扱いされることが多いなと感じるようになりました。

単発アルバイトに入った際も、最初から最後まで何とか上手くやり通せたときは「すごいね！覚えが早いね！助かった！」と一切ポンコツ扱いされません。そんなに褒められると、普段のポンコツ具合を知っている私は恥ずかしくなってしまいます。
一方、勤務を始めて序盤で指示を間違えて受け取ったり、教えていただいたやり方を忘れてしまったりしたときは途端にポンコツ扱いされてしまいます。実際、ポンコツなので仕方ないのですが、失敗したこと以外のこともやる前からできないと判断されると、プライドが高い私は「それはできるけどなぁ」と思ってしまいます。

私はなぜポンコツに見られてしまうのか。考えながら働きました。もちろん、元々の私のポンコツさをそのまま評価されている点は否めません。ただ1つ、「こういうことがあるからポンコツに見られるんじゃない？」と思うことがありました。

それは、頭の回転が速すぎるときがあることです。
私が「こうすると効率が良い」と判断したことをお店の方が理解できず、私もお店の方に説明する勇気がなく、結局自分がポンコツだったことにして済ませてしまうのです。

ややこしいので、具体例を出しますね。
例えば、洗い場のとき。手洗いした食器を専用容器に入れて食洗器にかけ、洗い終えたら出して拭き上げるという一連の流れがあります。
この間、洗い場に入ったとき、私は手に持っている食器を専用容器に入れてから、容器ごと移動させました。するとそれを見ていたお店の方が近づいてきて、「それは洗い終わった食器？洗ってないならこっちだよ」とおっしゃったのです。

私は一連の流れを把握しておりましたし、食器が洗っていないものだと分かっていたので容器ごと洗っていないものとして扱うつもりでそこに置きました。食器を先に移動させなかった理由は、どうせ後で容器も同じところに移動させて使うので持っていく回数を1度で済ませるためと、食器を持っていたら容器を両手で持つことができないためです。合理的に考えてそのように動いたのですが、お店の方は手に持っている食器を専用容器に入れた場面だけを見て、私が一連の流れを把握していないと判断したのでしょう。確かにそこだけ切り取って見たら、私が流れを分かっていないように見えるのは当然のことです。

「洗ってないならこっちだよ」と注意を受けたとき、私には「それは分かっています。こっちの方法の方が効率的に動けると思ったから、そうしました」と説明することはできました。
しかし、私は言われた側の気持ちを考えると、説明することを怖く感じます。人によっては口答えしている、注意されたら「すみません」とだけ言って指示に従えば良いと考える方もいるでしょう。私をよく知っている方ならまだしも、数時間前に会ったばかりの方がどういう判断をする方なのかは分かりません。
結果、私は自身の判断の理由を述べることなく、「すみません、申し訳ありません」と言い、つい私が間違っていたことにしてその場を収めてしまいます。それゆえ、お店の方は私の考えに気づくことなく、私が間違っていたんだということを疑いません。よって、私はそれ以降ポンコツ扱いされてしまいます。「こういうことがあるからポンコツに見られるんじゃない？」と思うことは、まさにこのことです。

繰り返しになりますが、私は自分のポンコツ具合も認めております。ポンコツな面もあると認めたうえで、ポンコツではないところも角が立たないように振る舞った結果、ポンコツに映るようになってしまうというところを、どうしたものかと考えております。
必要以上にポンコツに見られないためには、注意されたときにちゃんと行動の意味を説明すれば良いのです。ただ、そうしたときにお店の方との関係にひびが入ってしまうのが怖いのです。だから、私はポンコツとして振る舞うことを咄嗟に選んでしまいます。ポンコツに見られず、お店の方にマイナスなイメージを抱かせないというのは両立できない2択でしょうか。

以上、「ポンコツを演じる」でした。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

また、次の投稿でお会いしましょう！