「キモい」と、「加害」

こんばんは。

突然ですが、キモいもの、好きですか?

(超久しぶりのテンプレ)

まあ99.99%の人がキモいものは嫌いだと思うんですが。気持ち悪い、ってことだし。

人によってキモいと感じるものはすこしずつ違うとは思うんですが、まあ簡単のためにキモいものを黒光りするあのGだと仮定しますね。

いるだけで恐怖のGですが、こっちに向かって飛んできたらさらに恐怖ですね。キモい。

この時あなたはGに「被害を受けている」と感じます。

しかし、Gにとってはただ進行方向にあなたがいただけかもしれません。Gに「あなたに危害を加えよう」という意識はないわけですね。
にもかかわらず、あなたはGの被害を受けました。

当然といえば当然ですが、被害は加害の意志のないところにも生まれますからね。

というわけで、あなたはGに対してで叩き潰すなり殺虫剤をぶっかけるなりしてGを殺すでしょう。

G側からすると突然殺されることになりますね。

誰も幸せになってないですね。

あなたはGの恐怖を味わい、GはGで何にもしてないのに怖がられて殺される。

「キモい」ことそのものが加害行為だとすら言えてしまうでしょうね。

Gは「キモい」ので、まあ存在しているだけで、あなたの目の前にいるだけであなたに加害行為してる様なもんですからね。

さて加害の話が出たので例をもうひとつ。

人間に加害行為を行う虫でメジャーなのは蚊でしょうかね。
さて人間の血を吸う蚊ですが、実際に血を吸うのはメスだけであることはご存じでしょうか。

しかし我々は蚊を見てすぐにオスメスの区別をつけられるわけではないですね。なので蚊は発見次第叩き殺すことが多いでしょう。
オスは血を吸わないのに犠牲になっているわけですが、これは「必要な犠牲」なんでしょうかね?

予想ではまあ多くの人が「必要な犠牲」だと思ってるんじゃないかなと。

メスだけが加害行為を行うが、どの個体がそうなのか分からないから、「蚊」という時点でオスメス区別なく殺してしまうわけですね。
オスの蚊からすればたまったもんじゃないでしょうけど。

さて。

では彼ら(Gと蚊)は悪なんでしょうかね。
これは、違う、彼らもただ生きているだけ、と答える人が多そうですね。
でもキモい、加害性があるから殺す。命は平等だけど、キモいから、加害する個体がいるから、殺す。
キモくもなくて加害もしない虫なら殺さないけど、Gだから、蚊だから、殺す。
そういうもんじゃないですかね?

最後に。

この話の「G」と「蚊」を、「男性」に置き換えてみてください。

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