「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!」は誰がお得なのか?

無限に放置してすみません。生きてはいました。年があけてしまいましたね。おめでとうございます。

鬼滅、すごい流行ってますねぇ。T治郎(漢字合ってる?)くんは長男だからなんか色々耐えられるらしいのですが、僕は第二子なので日々怠惰に生きています。第一子の姉はお元気ですか。

T治郎くんは個人的に自分が長男なことに誇りを持って個人的に自分を鼓舞してただけなので「頑張れ!」って感じで終わりなんですけど、世の兄貴姉貴のみなさん、よくマッマに「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!」みたいなこと言われませんでした? なんかこう、その節は大変なご迷惑をおかけ致しましたというお気持ちなんですけども、今回はその話です。一人っ子の皆さんも家庭以外の場で年上デバフを食らったことはあると思うので、ご想像しながらお読み頂ければと思いまつ。

「年上だから我慢しなさい!」は、ある程度歳が近いけどよく見れば戦力差がありそうな人間同士の争いでよく観測できます。歳が近くてある程度自己主張が激しい兄弟がいればお馴染みかもしれません。僕も一歳半上(2学年上)にアッネがいるので、度々お世話になりました。

いや、まあ、モノだけで見ればそりゃあお世話になってるんですけも、それが嫌いでしたよ、というのが今回の話です。

そもそもくだらない兄弟喧嘩というのは互いの戦闘力がほぼ互角だから起こるのであって、分が悪いにしても多少の勝ち目を見込んでるわけじゃないですか。勝ったほうが正義なので、そりゃあ歳下側にしたって自力で勝つことに価値があるんですね。

たとえばちょいムズの問題解いてて、いい感じに手応え感じたところでネタバレ喰らったら普通に腹立つけど、まあそれに近いことが「親という圧倒的な力によって強制的に勝たされる」ことの腹立たしさだと思うんですよ。
相手からも妙な恨まれ方して終わるし。

(実際弱いんですけども、必要以上に)弱い者扱いされてめちゃくちゃモヤモヤします。
ちなみに、実際にお世話になってるくらいの歳だと「本来よりも弱い者として扱われたから腹が立つんだ!」ということを理解できなくて、結局謎のストレスが溜まります。場合によっては(自分に有利な状況で終わろうとしてるにも関わらず)セカンドステージを所望し、鉄槌に見舞われることもあります。
これ、どう考えても親のマッチポンプですよね。許せません。

一応、ある程度成長して順調に社会性を身につければ「子供に譲る」というのは当たり前になってくるし、そういう文化自体には特に不満はないので「歳下には譲るべき」という英才教育なのか?などとも思うんですけども、別に「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」を喰らうどころか聞きすらしないひとりっ子が対歳下の社会性に難があるかというとそういうことでもないじゃないですか。
そう考えると別に道徳教育としての意義もあんまりないと思うんですよね。

もしオーバーキルになってたら「お兄ちゃんなんだから本気出しちゃダメでしょ」みたいな教育は必要だと思うんですけど、互角とは言わないにしても戦いとして成立してる段階で「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」はやっぱり納得できませんわね。

結局親の「子供が喧嘩をしていてうるさいし面倒が起こるのも嫌だから止めたい」という以外の動機、なくないですか。子育ては大変だし手っ取り早く喧嘩をやめさせたい気持ちはわかるけど、さすがに親の独裁が過ぎませんかと思うんですよ。健全な兄弟喧嘩に対して圧倒的な力で勝手に勝敗を決めるの、言ってしまえば最も大人気なくないですか。「大人なんだから我慢してよ」と思います。

結局「お兄ちゃんだから我慢しなさい!」は 弟妹>>兄姉でお得に思われるんですが、親>>弟妹>兄姉 じゃないの?ということですね。姉一人持ちの僕個人の所感でしかないですが。

まあ僕は長子はおろか親もやったことがないので「悪い点は分かったけど、実際問題代案もないしどうしようもないでしょ」と言われれば「ふーん(ハナホジ)」という感じではあるんですけれども、恐らく人生で最も「歳上なんだから我慢しなさい!」に過剰に守られてた時期から10年以上は経ってるのに未だにnote書いてるだけでやんわり不快になる程度にダメージはありますので、そのへん考えてもらえると嬉しいですネ。

ここまで100パーお得に思われた歳下側の些細な愚痴を申し上げてきましたが、純粋に損していた長子の皆様におかれましては、もっとでかいモヤモヤを抱えていることと思いますので、えー、話の通じないガキが無謀な戦いを仕掛けてすみませんでしたということをお伝えしておきます。

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