2015年12月20日、僕は彼女にフラれた
わかめさん、こんばんは。
カツオです。第11回目の日記になります。
金曜日はごはん、ありがとうございました。恋愛の話、就活の話、楽しかったです。でも本当のことを言うと、やっぱりけっこう緊張してしまいました。なんででしょうね、ワカメさんとは心を丸裸にして向き合いたいと思うのですが……。緊張が勝ってしまいます。
そして前回の僕の日記を真正面から受け止めていただき、ありがとうございます。これからのカンボジアとの関係についてアクションを起こすべきかどうかは正直、僕にはわかりません。「クソみてーな事実が目の前にある」ってことさえ受け入れていただければ、あとは「どの角度からその事実を眺めるか」をワカメさんが自由に選べばいいと思うんですよ! って、この前バイト先のDさんからこれに似た話をしていただいたような……。
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今週末は「僕がCさんと付き合う目的はなんだったのか、僕の考える恋愛とはなんなのか」と考え続けていました。結論を言ってしまうと、正直、考えれば考えるほど「わからない」です。
今日は「彼女にフラれた日」を自分で振り返ってみます。
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12月20日の午前10時ごろ、目が覚めてiPhoneをチェックすると、Cさんから2件のLINEが入っていました。「おはよう」「大事な話をしたいから今日の夜、電話できる?」。寝起きでぼんやりとした頭がスーッと動きはじめて、僕はすぐに察しました。「別れ話かな」と。なぜなら、もうその半月前ぐらいから互いにコミュニケーションがひどくそっけなくなっていたし、明らかに距離感ができていたからです。
前回書いたように僕は彼女に憎しみに近い嫌悪感を抱いていました。
「別れ話ならむしろ歓迎だ」と頭のなかで言いました。
iPhoneに「わかった。いいよ〜!」と入力。
「こっちがフッてやりてーくらいだよ!」と頭のなかで語気を強めて言いました。
続けて「何時くらい?」と入力。
頭は強気を保とうとしても、心はなぜか不穏な気持ちでいっぱいになっていました。
その日は特にすることもなく、最寄り駅近くのタリーズに行って本を読んで暇つぶしをしながら夜を待つことにしました。読書に全く集中できず、スマホで「別れ話 対応」とか「振られる 心構え」とかずっとググッていました。
フラれてもある程度受け答えできる心構えを作ったつもりで夜8時ごろ、彼女に電話をしました。紳士な対応をして、笑いながらあっさりお別れする予定でした。
気まずい雰囲気のなか、心地悪い世間話を10分くらいした後に、ついに彼女の口から話が切り出されます。
「あのね……。なんかカツオ君のこと、『好きじゃないのかな』って。私、就職のための勉強も忙しくて、あんまり会ったりもできないし……。だから……ごめん、別れたい。」
なぜか僕は返す言葉が出てきませんでした。
予想通りの別れ話です。対応の仕方も事前に準備してたんです。あんなに憎んでたんです。もう「好き」って感情もないはずです。むしろやっと別れられるんです。呪縛から解き放たれるんです。歓迎しています。なのに、
「そっか」
しか言えませんでした。のどがヒクついて、声がでませんでした。頬骨のあたりが強張り、僕は今にも泣きそうになっていました。
「そっか……。そっか……。まぁ……仕方ない。なんかこっちこそ……ごめんなさい。」
うろたえた、情けない声しか出てきませんでした。なぜか知らないけど泣きそうになりながら、Cさんに謝っていました。いや、認めたくないけどちょっとだけ泣いていました。泣いてるのバレないようにしなきゃ、と思いながら、声を振り絞っていました。
なんで、こんなにツラいのか。
なんで僕は「ごめん」と繰り返しているのか。悪いのはCさんだと思っていたはずなのに。
混乱しながらも、その後、じょじょに落ち着きを取り戻し、僕は聞きました。
「こんなこと聞くのも……アレだけどさ。クリスマスケーキ注文してたじゃん。あれ、どうすればいい? せっかくCちゃんあんな楽しみにしてたんだし、ケーキだけでも一緒に食べない?」
僕たちは12月24日受け取りのクリスマスケーキを予約していたのです。スイーツ好きなC さんが「クリスマスは美味しいケーキを食べたい」と言うので、1ヶ月前ぐらいから高島屋のケーキカタログを2人で見て注文していました。ケーキ選びは彼女で、注文・支払いは僕でした。「めちゃくちゃ高いの食べてみよう」と盛り上がっていました。そのときの彼女は普段見せない心の底からの笑顔をしている気がしたので、僕のなかで印象深かったんです。
Cさんは答えました。
「……。そういうこと聞く、普通? ……ごめん、誰かと食べて……。」
完全に打ちのめされました。そうか、彼女は僕を嫌悪している。誰かに「嫌われる」ことが、こんなにツラいなんて思いませんでした。タイマン張って向けられた負の感情に、なんだか自分の存在を全面的に否定された気分でした。
「うん……。ごめん……。本当今までありがと。じゃあ。また。」
気持ちの極まりを必死に抑えながら、電話を切りました。「なんで『また』なんだ?」と心のなかで自分にツッコみました。布団にくるまって、あまり声を出さずに泣きました。
僕は思ってたより「彼女が好きだった」みたいです。というか……、ずっと彼女に「受け入れて」もらいたかったのかもしれません。素の自分でぶつかっていくこともしなかったのに。
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続きがあります。
落ち着いたあとCさんにLINEで長文のメッセージを送りました。
要約すると「僕は彼氏として失格だった。Cさんはフるとき謝ってくれたけど、俺のほうがめちゃくちゃ悪かった。ごめんなさい。でも個人的には楽しかった思い出も沢山ありました。ありがとう。勉強とかいろいろがんばってね。」という内容です。心をこめて500字くらい書きました。けっこう重くて辛気臭い内容、雰囲気の文面になってしまいましたが。
4分後、Cさんから返事が来ていました。
「うん!ありがとう!」
……。たった2語……?
なに、この「!」マークつけとけばいいや感……?
え、しかもなに、俺がこんなに反省してるのに、あっちは何も反省というか……2語で片づけられた?
どうか、みみっちい僕を許して下さい。「意外と彼女が好きだった」という実感から一転、付き合ってた当時から抱いていた黒い液体がビーカーからついに溢れだしてしまいました。
なんで今まで自分を我慢して、君のために尽くしていたのに僕が謝って終わりなのか?
本気のメッセージにそんな適当な返事って人としてどうなのか?
君が就職試験の勉強が忙しいと言うから、デートのたびに片道1時間以上かけて君の住む場所の近くまで行ってた僕はなんだったのか?
税込6800円のバカ高いクリスマスケーキの落とし前はどうしてくれるのか? 君が「ピスタチオ入ってるのが食べたい〜」とかほざいて選んだケーキ。あとからワリカンするつもりだったのに。
※実物の商品写真です
様々な怒りや憎しみが溢れだしました。不快な感情でいっぱいになり、部屋のなかを1人でウロウロ歩きました。「あ〜」とうめき声を漏らしながらベットにうつぶせに倒れこみ、枕を思いっきり両手で叩きました。
やっぱり僕は「Cさんが嫌いだ」。クソ。
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さらにここで終わりじゃありません。別れた次の日、前回書いたように冷静に自分を見つめなおしました。そのとき浮かんできた感情のなかには「自己嫌悪」以上に大きいものがあったのです。
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今日も書きたいところまで行けなかった……。
それにしても日記書くことでわかることが沢山ありますね。本当は女々しくてネチネチしてるんだな…僕は。
ワカメさんに質問ですが、別れ話を切り出すときの心境ってどんな感じですか? 女性って1回なにか決断したら、冷徹にそれをつらぬくイメージなので、どんなことを思っているのか気になります。
あと、新たな登場人物Tさんとのお話、楽しみです!
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