オーガナイズのもと、プレーした方がいい

小学生であってもオーガナイズのもと、プレーした方がいい

というのは最近4種を指導をする中で感じたことです。

「オーガナイズ」とは、僕の中では「攻守において、チーム全員がプレーイメージを共有する為にポジションを取ること」と認識しています。

攻撃であれば、FWは深い位置に、サイドの選手はワイドへ、中盤の選手は
ミドルのスペースを取り、ボールに対して菱形あるいはトライアングルを意識します。

守備なら、ボールが移動したら自分達もそれぞれのポジションに則って移動する。その時あくまで人ではなく、ボールの位置を基準にポジションを取ります。

こう言うと「選手のポジションを固定すると彼らの自由な発想が出にくくなる」と言われることがあります。確かに、と思う反面、複数人数でアイデアを共有したい時に「無限にある選択肢の中からの一つ」と「3つの中からの一つ」ならどちらが共にプレーしやすいでしょうか。

オーガナイズを意識すると、相手DFと自分達の位置を照らし合わせた時、自然と「スペース」が浮かび上がります。出し手にとって、そのスペースがパスをつける目印になるし、受け手はそのスペースにボールを要求すれば、二人の意図は一致します。

守備においては「ボールに対してポジションを取る」ことで、スペースの所在を明確にでき「誰がどの場所を受け持つか」が分かりやすくなります。そうすると自分が優先して守る場所が把握でき、予測を立てやすくなります。

つまり攻撃においては「自分が(味方が)どこのスペースを狙えるか」という狙いと、守備においては優先的に守る場所がハッキリし、「ここに入ればアプローチに行こう」という予測が出来るようになります。事前に「狙いや予測」があるとプレーを考える上での「支え」ができ、プレースピードが上がります。「何をしていいかわからない」不安の中プレーをするのは非常に困難です。

サッカーは自由なスポーツで、そこが楽しいところですが「ただただ自由」だと収拾がつかなくなり、複数人でのプレーが難しくなります。そこにオーガナイズという「規律」を土台に置くことで選手同士の共通理解が生まれます。これはサッカースタイルというより、単純に「あった方が便利なもの」という感じがしています。

まだまだ利点はいっぱいありますが、ザッとこれらが「小学生であってもオーガナイズのもと、プレーした方がいい」と感じた理由になります。

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