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Motorola Nexus 6 (32GB,Blue)

 『WILD HOGS』というコメディー映画がある。ハイスクールで同級生だった四人組が、ある日、携帯電話を投げ捨てて、ハーレーにまたがり、アメリカ横断の旅に出る話。映画のデキはともかく、四人がそれぞれの携帯電話を投げ捨てるシーンは、観ていてえらく爽快だった。俺もこんな風に旅立ちたいとその時は思ったのだが、実際は捨てるどころか買っている。
 いや、そんな風に旅立つその日まで、捨てるべき携帯電話をせっせと買い貯めていると言うべきか。
 ウム。俺はそういう滑稽な人間なので、その点については、あなたはおおいに笑っても構わない。
 それともう一つ、あれはなんという名の映画だっただろうか。ちょっと思い出せないが、まあいいか。
 たしかフランスの映画だった。死期がすぐそこに迫っている主人公が、胸ポケットで鳴りつづける携帯電話を取り出すと、それをおもむろにゴミ箱に捨てて、一切のしがらみを絶ち、自らの死と向き合い、死んでいく。そんな映画があった。覚えているシーンは、それだけだ。
 だから携帯電話とは、何かのきっかけで、無造作にポイッと捨てるもの。俺の中では、そんなイメージなんだ。

 知り合いで、いつも端末を片手に持ちながら話をするのがいる。なにかわからないことがあると、すぐにそれで調べるのだ。画面から発せられるブルーライトを顔に浴びながら、それはつまりこういうことだねなどと、したり顔で言う。俺は経験上よく知っているのだが、インターネットで安易に調べた情報ほど、頭に残らないものはないぞ、とは言わない。忠告したところで、それについて検索をするのが落ちだろう。
 もっとも、たまに、これがなければ生きていけないなどと言うやつがいるが、そんなやつは死んでしまえ。

 さて、前置きはこれぐらいにして、これより、Nexus6の #開封の儀 を執り行う。

 Nexus6は、アメリカのプレイストアでは販売開始の2分後には品切れと、アメリカ人のMotorola愛を再燃させた端末だ。 GoogleとMotorolaが共同開発したスマートフォンで、OSはAndroid 5.0 Lollipop、ディスプレイはGoogle初の6インチだ。意外な気もするが、MotorolaがNexusシリーズを受け持つのはこれが初めて。
 背面には、Motorolaの「M」のロゴがどっしりと鎮座している。
 開発段階では、このくぼみは指紋認証装置になるはずだったのだが、先にAppleがもっとも優れた指紋センサーメーカーのAuthen Tec社を買収してしまったため、その計画を断念したという経緯がある。
 Authen Tecの技術は、他のどのメーカーも持っていないもので、ユーザーが指を軽く置くだけで指紋を認識することができるのだが、他の大手センサーメーカーの技術では、センサー上で指を滑らせる必要があった。
 Appleは買収によって、この技術を独占した。

 端末のデザインは、Nexus5と比べると、かなり洗練された印象を受ける。艶やかなアルミ仕上げのフレーム。背面は滑らかなカーブを描く形状になっているのでホールド性は高い。両サイドのベゼルはとても狭く、カメラはNexus5のような出っ張りはなく、むしろ少し凹んでいる。

 大きさはかなりデカイ。iPhone 6 Plusが5.5インチ。それよりも若干大きく、これは服のポケットに入るギリギリの大きさだろう。ウェブサイトを見るぶんには片手でなんとかできるが、文字を入力する場合は両手でなければ駄目だ。ホールドボタンとボリュームキーは、側面の真ん中あたりに配置されているので、端末のサイズのわりには指が届きやすいと言えるだろう。

 ユーザーインターフェースで気になるところは、これはNexus6に限ったことではないのだが、Androidの言語切替だ。iOSと比べるとかなり面倒な作業で、いつもここでストレスを感じる。

 5,6,9の大きさの比較。

 箱も比較してみたりするwww

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