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簡化24式太極拳 「分段」編 1段

各動作の練習をこなし7割りほどの理解がある練習生を対象に記載を進めています。

第1段
1式    起势 1回
2式 野马分鬃3回
3式 白鹤亮翅1回

各1動作ずつの練習が終わった生徒は
繋げて練習する
「分段 組合せ」練習に入ります。
「分段 組合せ」の練習で歩法の高さを一定にし、片足で支えながら全動作を成立させます。
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要点:
①歩法では膝の高さを変えない
②腰骨と両脇の筋に凹凸が出るほど反らない
③腰骨が突出するほど背中を丸めない
④動作間を止めない
⑤スピードを同じに保つ

呼吸は鼻がメインで行う。口は少し開き無駄にリキまない様にして鼻呼吸の補助程度。
呼吸は攻撃又は引くや押さえるなど力を必要とする部分で吐く様にすると組み合わせ練習でも動作と一致していきます。

起势の(頭/腰)の高さと膝の高さを「4段12式の高探马」まで保つ。
ただし!完璧は無理です。自分を追い詰めないように
多少の上下変化は当たり前です。

※このページはgif画像を使っております。通信環境によって初回は画面に反映されるまで時間がかかる場合があります。

ーー『 第1式 起势 』ーー

頭の高さは起势で膝を曲げた時に決まるので低くしすぎないように注意します。膝の低さを安定するのではなく、息を吐いて体を沈め腰を落とし高さが上下しない安定性を優先させましょう。

ーー『 第2式 野馬分髪 』ーー

練習ポイントは(跟步:後ろ足を寄せる)ときに「腰が反ってしまうこと」で高さが変わる事。

解決方法:前足のみに体重が乗っても上半身が真っ直ぐのまま立っていられる様に高さや体勢を調整する。

(跟步:後ろ足を寄せる)のスピードが速くなってしまうことで呼吸速度と動作速度を一致できないこと
解決方法:前足だけで立っていられないから寄せが速くなるので、後ろ足の指先が地面に着いている間に確実に前足に乗ること

腰で支えれば足だけを動かせるが
反り腰になってしまうのダメ⤵︎⤵︎

ーー『 第3式 白鹤亮翅 』ーー

白鹤亮翅の成立で高さが変わりやすい部分は、(跟步:後ろ足を寄せる)と虚步の(前点步:左脚を前に置く)ときが多く見られます。

(跟步:後ろ足を寄せる)は全ての動作で
失敗の原因となりえます。
桩功势の修得を膝を曲げて立つスクワットと考えてしまうと腰で体重を支える癖が勝手に出てしまい腰から上を反り伸ばしてしまうので頭の高さが変わります。また足で支えられないので膝の屈伸を緩めてしまい、腰と脚の高さが変わってしまいます。

太極拳はこの「後ろ足を寄せる跟步」の動きをコントロールできる様にするとともに
自分は片足立ちをしているんだよ!! という認識を持てばあまり高低差のない流れを出す事ができるでしょう。
見た目の高さが分かりづらい場合は
ももで支えてる負荷が変わらないで動作を繋ぐ様にすると、ほぼできていると思って良いです。
正直、見た目は多少の変動はしているので目安は個人個人の足への負荷を基準にして
自分の動画を撮り確認する様にしましょう。

なぜ高低差がついてはいけないのか?
関節技を決める為です。
太極拳の性質上 自分の体が揺るがない安定した立ちを求めるので打撃ではなく押さえる 極めるなどの圧の様な力出しが必要になります。

打撃なら高さが変わっても瞬発的に当てれば痛みを与えられますが、
圧をかけるのに瞬間的な物では一瞬でパワーの出が終わってしまいます。步型はどっしりとしてるのに、上半身が腰や肩から上方向に伸びていると体重を乗せる事ができずに力負けしてしまいます。
膝が伸びるなど步型の支えが安定しないと足元から力負け、支え負けをしてしまい
いくら相手の手首を捻ろうがぐいぐい押そうが
体重の乗らない重心のズレたキメになってしまいます。

なんでも重心は低く……が関節技や極め技の基本となります。
健康目的の人
誰かと戦う訳でもない
護身でもない表演の成功率や技術を楽しむなら
武術本来の意図はあまり気にしなくていいでしょう。練習期間が長くなり、余裕が出てきてから武術的な意味合いを含めて練習してもいいと思います。
むしろ、令和の時代に戦おうと思って習う人の方が社会性からちょっとズレてると思います。
健康、趣味の習い事として淡々と練習して太極拳が身につく工程を楽しむ事を知ってほしいと思います。

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