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過去を迎えに行く。何度でも。

大学院時代にお世話になった教授の退官記念講演がある、ということで、先日、実に9年ぶりに母校の東工大に行った。

知っている人は知っていると思うけれど、私は大学院を1年で中退している。

院1年の8月中頃、急に研究室に行かなくなり休学。2月頃に退学。

そのまま沖縄の離島に飛んだ。

当時の自分は、夢・目標を語り、そのために退学したいと語っていたが、内実は自分の存在意義を感じられずにあえいでいるだけだった。

その覚悟の無さを教授には見抜かれていて、「考えが甘い。化学の才能はあるから辞めない方がいい。」と、何度も言われた。

当時の選択を後悔はしていない。
というかそれ以外の道を当時の私は選べなかった。


久しぶりに教授に会った。

関心を持たれなかったらどうしよう、という不安があったけど、『世話を焼いた一人の生徒』として、再会を喜んでくれた。
未熟な自分に向き合ってくれた感謝も受け取ってくれた。

久しぶりに当時の同期や先輩に会った。

どんな目で見られるか分からなくて怖かったけど、私の内側に生じたのは、久しぶりに会えた喜びだけだった。


私は、私を許せたのだと思う。

大学院を飛び出す選択しか取ることのできなかった自分を受け入れられたのだと思う。

過去を迎えに行く。何度でも。

未熟だった。
愚かだった。
浅はかだった。

過去の私を蔑む私がいる。

でも、蔑んでいる私も、まぎれもなく私である。

そこに分離があるのなら、いつか過去を迎えに行けばいい。

そうやって、受け入れて初めて、、、

過去は過去になる。

過去は今になる。


こう言っちゃあなんだが、、、私はそんなに楽しい人生を送ってきていない、笑
自分が自分であることに苦しみ続けてきたから。

その分、分離してきた過去もたくさんある。
だからこれからも、過去を迎えに行く。

何度でも。


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