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かたじけない

時代小説(江戸辺りなど)は結構好きで、「かたじけない」という台詞をよく見かけますが、これ良い言葉な気がしています。
意味としては「恐れ多い」「もったいない」を含んだ、感謝の言葉です。
古語ということで、現代ではあまり使われない(別に使ってもいいと思うけど)言葉ですが、何がいいかというと
「もったいない」+「感謝」では、普通(ふつう、というか現代的には)「すみません」になってしまうと思うのです。
しかしその場面での「すみません」は、なんだか微妙にしっくりこない。
謝りたいわけではなく感謝したいのに「すみません」では少し謝罪的だし
「恐れ多いです」「もったいないです」だともっと感謝の気持ちを盛りたくなるし
「かたじけない」ってちょうどいいバランスではないかな!

それで気に入って「かたじけない」を連発してたら(さすがに身内で)
(もちろん変な顔をされたり笑われたりしていました)
ついに
「そんなに軽々しく使うべきではない」
となりました‥‥。
そうね、武士としての心構えの上で使うべきだったかもしれない‥。
感謝の言葉なら「ありがとう」という良いのがあるじゃん!
ていうのももちろん判るけど「ありがとう」ってなんかこう、明るすぎるんだよなー。
「かたじけない」の方が、ちょっと見上げてるかんじが良くでてると思う。

現在何周目かの「剣客商売」@池波正太郎 を読んでおります。最高に面白い。


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