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【S5シングル最終598位】パオウインバレル

初めまして。コウガと申します。

ポケモンSVにおいて、一つの目標であった最終3桁順位を達成することができたので、記念に構築記事を書きました。

各ポケモンの調整や採用理由を、簡単にまとめている程度ですが、少しでも参考になれば幸いです。

使用構築

レンタルは2週間前後で非公開にします

ダブルバトルで使用されているような並びの構築ですが、補完を埋めていく過程でこのような形になりました。

構築のコンセプトは「最低限のクッションを絡めながら、対面的に戦う!」ことを目標としました。

構築経緯

  1. 毎シーズン環境TOPのカイリュー、サーフゴーに強いポケモンを使いたいと思い、パオジアンから構築を組み始めた。

  2. 最初に、パオジアンを通す上で「ステルスロック」による補助が有効だと思い、単体性能が高いディンルーを採用した。

  3. そして、パオジアンと攻撃面の補完が優れ、スイープ性能が高いハバタクカミを採用し、構築の軸が決定した。

  4. 次に、不利対面時に引先となるポケモンが欲しいので、相手のパオジアンやハッサム、ミミッキュに対して、威嚇による補助ができるウインディを第1の補完枠として採用した。

  5. また、ウインディでは受からないマリルリやイルカマン、キョジオーンに強く出られるモロバレルを第2の補完枠として採用した。

  6. 最後に、コノヨザルやキノガッサの初手展開構築に不利をとるため、カイリューを採用して構築が完成した。

「構築経緯が簡素すぎる…!」と思われるかもしれませんが、構築を組み始めた段階では、この程度の情報しか考えていませんでした。

自分が強いと思った並び環境に刺さる型のポケモンなどを軸にした方が構築の完成度は高くなると思いますが、自分では思いつかないので、使ってみたいポケモンを並べただけです。

そのため、後述する個体紹介の採用理由などは後付けで言語化したものとなります。

個体紹介

パオジアン@命の珠

【ステータス】
テラスタイプ:電気
特性:災の剣
性格:意地っ張り(A↑C↓)
努力値:28-252-4-*-36-188
実数値:159-189-101-*-90-179
技構成:不意打ち / 氷柱落とし / テラバースト / 身代わり

【調整意図】
H:16n-1
BD:余り(テツノツツミ意識)
S:最速テツノドクガ(最速110族)抜き

【採用理由と役割】
カイリュー、サーフゴーの並びに対して、高い素早さから氷・悪の一致弱点技をつける点を評価してパオジアンから構築を組み始めた。

持ち物は、襷だと若干火力が足りないと感じる場面があった(耐久振りサーフゴーに対して「不意打ち」で確定1発取れない)ので、崩し性能を高められる命の珠を選択した。

テラスタイプは、パオジアンを受けてくるヘイラッシャやマリルリに強く、技範囲を広げられる電気テラスとした。役割対象であるサーフゴーの「ゴールドラッシュ」を半減で受けられたり、「電磁波」を透かせる点も相性が良かった。

技構成は、「不意打ち」「氷柱落とし」「テラバースト」は確定。ラスト1枠は、襷による行動保障がないため、テラスタル択の回避ができるように「身代わり」を採用した。

基本的には、初手に出して有利対面であれば、「氷柱落とし」を選択していた。ディンルー対面など相手のテラスタルによって有利不利が入れ替わる可能性がある場合は「身代わり」で様子見していた。


ディンルー@オボンの実

【ステータス】
テラスタイプ:毒
特性:災の器
性格:意地っ張り(A↑C↓)
努力値:68-252-4-*-100-84
実数値:239-178-146-*113-76
技構成:カタストロフィ / 地震 / 挑発 / ステルスロック

【調整意図】
H:16n-1
HD:控えめ眼鏡イーユイの「オーバーヒート」を確定耐え
S:無振り55族抜き(遅い50族意識)

【採用理由と役割】
環境序盤は、HBDに振り分けた耐久型で使用していたが、対面的に動かすことが多かった。そのため、最低限の耐久値を確保して、攻撃に振り切った型で採用した。

テラスタイプは、ディンルーの弱点である虫・フェアリー・格闘を半減でき、次のサイクルで毒菱を回収できるように毒テラスとした。

技構成は、「地震」「ステルスロック」は確定。残りは、起点にならないように「カタストロフィ+挑発」とした。

素早さ実数値を76まで伸ばすことで、相手の耐久振りディンルーの上から「挑発」を打てたり、マリルリやテツノカイナに抗える選択肢を持てるのが強かった。


ハバタクカミ@ブーストエナジー

【ステータス】
テラスタイプ:フェアリー
特性:古代活性
性格:臆病(S↑A↓)
努力値:4-0-220-180-12-92
実数値:131-54-103-178-157-183
技構成:ムーンフォース / シャドーボール / 甘える / 痛み分け

【調整意図】
HB:意地ガブリアスの「地震」を確定耐え
HD:臆病ハバタクカミの「シャドーボール」を確定耐え
C:余り
S:S4シングル最終6位シグマさんのハバタクカミ+2

【採用理由と役割】
レギュレーションCで最強のポケモン。ゴースト・フェアリーの技範囲、対面性能やスイープ性能、起点回避といった全ての要素が優秀で、採用しない理由が見つからなかった。

この構築では、スイープ性能と対面性能を求めていたため、シーズン4で多くのプレイヤーが結果を残していたブーストエナジー持ちの「甘える+痛み分け」型で採用した。

技構成は、タイプ一致技の「ムーンフォース」と型のコンセプトである「甘える+痛み分け」は確定。ラスト1枠は、「瞑想」「マジカルフレイム」等もあるが、サーフゴーやフェアリー技を半減してくる炎タイプを重くみて「シャドーボール」を選択した。

テラスタイプは、「ムーンフォース」の火力アップと、パオジアンの「不意打ち」意識でフェアリーテラスを採用している。

拘りアイテム持ちのハバタクカミには弱いが、こちらの珠パオジアンの「不意打ち」で縛れるため、使用感が非常に良かった。


ウインディ@厚底ブーツ

【ステータス】
テラスタイプ:ノーマル
特性:威嚇
性格:腕白(B↑C↓)
努力値:255-0-252-*-4-0
実数値:197-130-140-*-101-115
技構成:フレアドライブ / 神速 / 鬼火 / 朝の日差し

【調整意図】
物理ポケモンを幅広く受けたいため、HBぶっぱ

【採用理由と役割】
珠パオジアンがミラーに弱く、構築単位で相手のパオジアンが重いため、クッション枠として採用した。

技構成は、対面的に戦える「フレアドライブ+神速」と受けの選択ができる「鬼火+朝の日差し」で完結していると思う。「神速」の枠は「吠える」を採用していた時期もあったが、この技構成に落ち着いた。セグレイブやテツノドクガ、イーユイを意識して「じゃれつく」や「地ならし」が欲しい場面もあったが、立ち回りを意識すれば十分に活躍ができた。

テラスタイプは、「神速」のリーチを伸ばすためにノーマルテラスを採用している。「神速」の枠を「吠える」に変える場合は、水or草テラスで使用していた。

パオジアンに受け出した後、「鬼火」一点読みで耐久振りサーフゴーが出てくることが多かった(お互いHP満タンの状態で撃ち合うと勝てない)ため、「フレアドライブ」を積極的に選択していた。


モロバレル@脱出パック

【ステータス】
テラスタイプ:水
特性:再生力
性格:呑気(B↑S↓)
努力値:252-*-156-0-100-0
実数値:221-*-121-105-113-45
技構成:リーフストーム / ヘドロ爆弾 / キノコの胞子 / 光合成

【調整意図】
B:余り
HD:C198眼鏡ハバタクカミのフェアリーテラス「ムーンフォース」を最高乱数切り耐え

【採用理由と役割】
ウインディでは受けられないポケモンを見るために、第2のクッション枠として採用した。また、毒菱の回収ができたり、終盤増えていたキョジオーンに強いのも偉かった。

技構成は、持ち物と合わせて対面操作ができる「リーフストーム」とモロバレルの強みである「キノコの胞子+光合成」は確定。ラスト1枠は、フェアリーor草テラスしてくる相手を意識して「ヘドロ爆弾」を採用した。

テラスタイプは、交代読みでテツノドクガやイーユイと対面した場合に、抗えるように水テラスとした。

選出率はあまり高くなかったが、選出画面でサーフゴーやキノガッサを誘えるため、構築にいる意味は大きかったと思う。


カイリュー@ラムの実

【ステータス】
テラスタイプ:飛行
特性:マルチスケイル
性格:意地っ張り(A↑C↓)
努力値:4-252-0-*-0-252
実数値:167-204-115-*-120-132
技構成:テラバースト / 地震 / アクアジェット / アンコール

【調整意図】
初動から相手のポケモンに大きく負荷をかけたいため、ASぶっぱ

【採用理由と役割】
選出画面でパオジアンとディンルーを並べていると、コノヨザルやキノガッサのような襷持ちの格闘タイプのポケモンを初手に出されることが多かった。特にコノヨザルは特性(やる気、負けん気、精神力)を判別することが難しいため、相手の特性に依存しない処理ルートを確保することが重要だと思った。そこで、ラムの実持ちの「飛行テラバースト+アクアジェット」型カイリューを採用した。

技構成は、型のコンセプトである「テラバースト+アクアジェット」は確定。残りは、受けポケモンを起点にできる「アンコール」、サーフゴーを意識して「地震」を採用した。

基本的には、初手に出して有利対面であれば、テラスタルを切って「飛行テラバースト」を選択していた。「ステルスロック」や「挑発」から入ってくるコノヨザルを無償で突破し、そのまま3タテすることもあった。

「神速」ではなく「アクアジェット」を採用することで、「神速」圏内に入った相手のゴーストテラスタルを無視することもできる。また、後続のハバタクカミに「アクアジェット」の削りが入ることで、こちらのハバタクカミの「シャドーボール」圏内に入る動きが強かった。

選出と立ち回り

基本選出

パオジアン+クッション枠+ハバタクカミ
パオジアンで相手のポケモンを削りながら、不利対面はウインディorモロバレルを絡めてサイクルを回す基本選出。最後にハバタクカミの圏内に入れることを意識して立ち回る。

対面選出

ディンルー+パオジアン+ハバタクカミ
ウインディとモロバレルが出せない場合の選出。ディンルーで起点作成を行いながら雑に相手のポケモンを削り、ハバタクカミとパオジアンで詰めていく。

対コノヨザル展開

カイリュー@2
初手のカイリューでテラスタルを切って数的優位を取ることを意識した選出。パオジアン入りの構築には、初手カイリューが不利を取るため、ウインディを選出する。

対受けループ

ディンルー+カイリュー@1
ディンルーの「挑発」やカイリューの「アンコール」を絡めた受けを許さない選出。相手は、ドヒドイデから入って来ることが多いため、ディンルーの「挑発+ステルスロック」で起点を作ることが重要になってくる。

重いポケモンや並び

ブーストエナジー持ちのテツノツツミ
単体で勝てるポケモンがいないため、テツノツツミが着地する前に、ディンルーで「ステルスロック」撒いたり、パオジアン+ハバタクカミの2体で見る必要がある。

チオンジェン+テツノドクガ
パオジアンを選出していれば、「身代わり」でテンポを取ることができるが、パオジアンを選出できない構築が多かった。

ウォッシュロトム+ハッサム
パオジアンとハバタクカミがどちらも通しにくいため、負けることが多かった。

後書き

ここまで読んでいただきありがとうございます。

シーズン1から最終3桁順位を目標にしていたため、今回達成できて素直に嬉しいです!

ちなみに、これまでの成績は次の通りです。

剣盾
S31:最終21,168位(ランクマ始める)
S32:最終8,880位
S33:最終2,253位
S34:最終551位(レート1800↑くらい)
S35:最終533位

SV
S1:最終19,204位(インフレ環境の難しさを知る…)
S2:最終5,450位
S3:最終2,370位
S4:最終1,638位
S5:最終598位(今ココ)

今後は、レート2000を目標に頑張りたいと思います!

本記事の内容について、不備やご質問などがありましたら、Twitter(@kouga_poke_)までご連絡ください。

参考記事や動画

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