【購買道】2023年10月のトピックス 

みなさま、本記事をお読みいただきありがとうございます。私は情報収集のためにGoogle Alertを使用し毎日50本程のWEB記事を読んでいます。その中で2023年10月に多かった調達購買に関係する記事は「物流」「脱炭素」「エネルギー」「稼働停止」だったように思います。それぞれについて簡単にまとめます。

「物流」については2024年問題を中心に過去からの経緯や今後改善すべき事柄を提起する内容が多く、実施事例として異業種間の共同配送やパレット配送などの運び主、荷主両方の活動が取り上げられていました。来年4月に向けて益々多くの企業の取り組みが加速し記事も増えると思われます。

「脱炭素」についてはアップルなどの海外大手企業がサプライヤーの脱炭素取り組みを支援する内容や、各国・各企業の再生可能エネルギーの拡大についての記事が多く取り上げられていました。また関連する記事としてEV化の加速についても多くの記事が掲載されていました。これはジャパンモビリティーショーが開催されたことも影響しているかもしれません。

「エネルギー」についてはイスラエルとガザ地区の紛争により地政学リスクの悪化が拡大し、エネルギー調達戦略についての論考が多く掲載されていました。今年の冬は暖冬のようですが、特に欧州の冬場のエネルギーの状況が気に掛かります。

「稼働停止」ですが米国自動車産業のストライキや日本での自動車産業のサプライヤーの稼働停止の影響などの記事が掲載されていました。新型コロナ以降サプライチェーンのレジリエンスが叫ばれていますが、各ステイクホルダーとの関係性変化や、コストや効率とのトレードオフもあり一朝一夕には行かないようです。しかしながら地政学リスクの悪化により、従前のオープンなグローバル調達の世界から限定的なサプライチェーン構築が求められており、今後も重要なトピックになることは間違い無いでしょう。

以上2023年10月のWEB記事のトピックスを振り返ってみました。来月もまとめてみたいと考えております。

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