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新潟ジャンプステークス登録馬見解


今週末は新潟ジャンプステークス。3250mの距離に11個の置き障害を飛越する新潟ならではの障害重賞。
置き障害だけの障害重賞は例年だとこのレースだけだが、昨年と今年は中京で阪神ジャンプステークスが、今年の5月には同じく中京で京都ハイジャンプが施行されている。
平坦な新潟コースに難易度が低い置き障害。坂がある中京に比べ、いかにスピードと平地力が求められるコースだが、今回は新潟巧者が多く馬券的に楽しみな一戦になりそう。
今年の登録馬は以下の13頭
コウユーヌレエフ
コウユーホクト
サーブルオール
トゥルボー
トワイライトタイム
バイオレントブロー
ハルクンノテソーロ
フィールインラヴ
フォイヤーヴェルク
プレシャスタイム
ホッコーメヴィウス
メイショウハチク
メメランタン
これから、以上の13頭を私なりに分析していきます。※騎乗予定の騎手・出走予定馬は直前で変更または回避する場合があります。


コウユーヌレエフ(森一馬)
一昨年の当レース②着馬。この一戦を含め重賞は過去3戦②⑤⑤着。東京ハイジャンプと前走の東京ジャンプステークスは⑤着ながらも大きく負けておらず、前走は勝ったスマートアペックスと②着のホッコーメヴィウスから0.4秒差。
新潟は過去にオープン勝ちもあり、本格化前のシングンマイケル・マイネルレオーネに先着。叩き2戦目、実績のある新潟で4度目の正直なるか。
鞍上は森一馬騎手。当レースは過去2勝(17年グッドスカイ、20年フォイヤーヴェルク)で、騎手として連覇が掛かる。

コウユーホクト(大江原圭)
昨年夏に新潟コースで未勝利勝ち。続けて同じコースでオープンも勝って2連勝し、後にオープンを勝つビッグスモーキー・ヒロノタイリクに先着。その後12月の中京戦は大敗。平地を叩いて臨んだ京都ハイジャンプ(中京開催)は距離延長と初の重賞ではあったが、⑤着と健闘。
中団から進めたように、脚質に幅が出てきたのは収穫。新潟は未勝利時代から好走歴があり、前走の経験が今回に繋がってくれば。
鞍上は大江原圭騎手。デビュー14年目で重賞初制覇が懸かる。

サーブルオール(五十嵐雄祐)
昨年夏までは平地で走っており重賞でも人気になっていた。10月に障害に転向し④着。次走で未勝利を勝ち、それ以来の実戦だった前走は途中からハナを奪い、今回対戦するフィールインラヴ・ホッコーメヴィウス相手に逃げ切り勝ちを収め昇級戦ながらオープンを勝利。
前走は荒れた馬場の競馬だったが、今回は開幕2週目で綺麗な馬場、さらに持ち前の平地力が活きる新潟コースで実績がある点も好感が持てる。連勝の勢いで重賞制覇もあり得る。
鞍上は五十嵐雄祐騎手。当レースは2009年にエリモマキシムで勝利。


トゥルボー(石神深一)
昨年末に障害入りし、初戦をいきなり勝利。昇級2戦目の前々走でマイネルヴァッサー・ダイシンクローバー・ホッコーメヴィウスといった後にオープンを勝つ馬相手に勝利を収めた。前走の東京ジャンプsは出遅れて流れに乗れず、後方のまま見せ場なくブービー。
キャリアはまだ浅い中オープンを勝つのは能力がないと出来ないが、前走がいくらなんでも負けすぎで、重賞の壁にぶつかった感じ。置き障害は中京で経験してるが、まだ重賞で戦うには力不足かも。
鞍上は石神深一騎手。当レースは2013年にアサティスボーイで勝利。


トワイライトタイム(平沢健治)
今年3月に障害入りし、初戦は僅差の③着。続く2戦目で順当に未勝利勝ち。昇級戦の前走は強敵揃いだったが、勝ったメイショウウチデ(後に東京ジャンプs③着)から1.7秒差の⑤着。道中も上位勢に食らいついており、オープン初戦を考えれば良い内容と見ていい。
過去3戦は全て阪神コースのみで走っており、新潟・置き障害コースは当然初めて。平地3勝クラス馬で新潟ら全くこなせなくはなさそうだが、ダートを中心に走ってきたのでオール芝コースがポイントになってきそう。
鞍上は平沢健治騎手。当レースは2018にタイセイドリームで勝利。


バイオレントブロー(熊沢重文)
昨年秋に障害入り。4戦目の前走で未勝利勝ちを収め、昇級初戦で重賞に出走。新潟は過去2戦して④①着。新潟を経験してるのは大きく距離も問題なさそうだが、昇級戦がいきなり重賞で即通用するほど甘くはないと思う。とはいえ平地力はあるのでそれを活かしてどこまでやれるか楽しみ。
鞍上は初コンビの熊沢重文騎手。第一回の新潟ジャンプステークス優勝騎手で、さらに勝てば障害競走最多勝記録の254勝に並ぶ。


ハルクンノテソーロ(上野翔)
バイオレントブロー同様に今回が昇級戦となる。初障害の前々走はいきなりタイム差なしの②着と好走。2戦目の前走は途中からハナを奪ってそのまま押し切り勝ち。置き障害も固定障害もこなせたのは大きく、将来性はかなりありそう。
昇級戦で重賞に出走だが、前々走と前走の走破時計は優秀で、平地力が活きる新潟コースはむしろ歓迎。前々走であれだけいい競馬が出来たのだからオープンはもちろん重賞でも楽しみ。
鞍上は上野翔騎手。デビュー18年目で重賞初制覇が懸かる。


フィールインラヴ(中村将之)
今年1月に未勝利勝ち。昇級後は⑤⑤13②③④着。大きく崩れたのはペガサスジャンプsのみで、比較的安定して走っている。新潟は5月のオープンで②③着。この時は同馬が得意な荒れた馬場が味方した感はあるが、オープンを勝つ一歩手前まで来ている。
平地時代で綺麗な馬場で結果は出したことはあるので馬場は問わなさそう。ただ今年は既に7戦を消化しておりその疲れが無いかが気になる。
鞍上は中村将之騎手。当レースは12年にシゲルジュウヤクで勝利。


フォイヤーヴェルク(白浜雄造)
昨年は3連勝で当レースを勝利。その後の3戦は馬券圏内どころか掲示板を外してるが、それぞれに敗因はあり仕方ない部分はある。新潟は未勝利戦を含め2戦2勝。固定障害コースでも悪くない走りをしていたが、やはり現状は置き障害コースが適舞台だろう。
このレースはリピーターが多く、エーシンホワイティやタイセイドリームなどが好走。前走は仕方なく使った感があり、叩き2戦目で得意の新潟コースに変われば連覇も。
鞍上は現役最多の障害重賞20勝の白浜雄造騎手。当レースはまだ未勝利で障害競走が行われてる全6場の重賞完全制覇が懸かる。


プレシャスタイム(高田潤)
休養前は中山大障害で⑥着など、オープンで善戦のある馬。昨年夏に復帰以降も3度馬券に絡んでいる。今年は掲示板にも乗れずにいるが、前走は1.5秒差の⑥着で最後まで脚を伸ばしている。
新潟は昨年オープンで2度馬券圏内に入っており、今回ど同じ距離の一戦で②着がある。前走の内容からまだ衰えはなさそうだし、一度使った上積みを考えれば全くノーチャンスという訳ではない。
鞍上は高田潤騎手。当レースは2010年にコウエイトライで勝利。


ホッコーメヴィウス(黒岩悠)
昨年末に好時計で未勝利勝ち。昇級後の成績は⑥⑤②⑤③①②着。前走の東京ジャンプsは一旦交わしたスマートアペックスに差し返されハナ差の②着。負けはしたが、重賞でも戦えることを証明出来た。新潟は2戦して③①着で、前々走は②着馬に1.9秒差の大差勝ち。
前走で逃げても控えても結果を出しており自在性があるのは好感を持てるし、新潟なら持ち前のスピードが活きるベストステージとも言える。コンスタントに使われているので、疲れがないかが不安材料。
鞍上は黒岩悠騎手。デビュー20年目で初重賞制覇が懸かる。


メイショウハチク(小坂忠士)
昨年夏に障害入りし、11月に未勝利勝ち。今年半年ぶりに復帰して昇級初戦の前々走は先行策を取るも⑦着。前走は休み明けで2戦目で馬体は絞れたものの緩みの無い流れについて行けず⑧着。
新潟は過去に未勝利戦で⑧⑤着の成績。昇級して結果が出ていない以上、重賞だと荷が重いと言わざるを得ない。
小坂忠士騎手は新潟ジャンプSは未勝利。


メメランタン(植野貴也)
こちらは昨年秋に障害入りし、年末に未勝利勝ち。昇級戦の前走は早々に落馬。幸い人馬共に無事だったが、馬はラチにぶつかり転倒してしまった模様。
実質昇級戦となるが、重賞でメンバーは強くなるし、新潟コース自体も合わなさそう。
鞍上は植野貴也騎手。当レースは2016年にタイセイドリームで勝利している。



以上です。皆様の参考になれれば嬉しいです‼︎

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