見出し画像

京都ハイジャンプ全頭見解


今週末は京都ハイジャンプ。
今年は中京3900mで行われる。置き障害を14回飛越、さらに3度の坂越えと飛越の巧さよりスピード・スタミナが求められそうな一戦になりそうだ。
今年は中京開催だからか置き障害で実績のある馬達が多数揃い、以下の14頭が登録。
アズマタックン
ケイブルグラム
コウユーホクト
シゲルミズガメザ
シングンオフビート
スマートアペックス
スマートボムシェル
トラスト
ナムラミラクル
ホシルミエール
ボナパルト
マーニ
マサハヤドリーム
ラテールプロミーズ
以上の14頭を私なりに分析していきます。
尚、登録馬全頭が確実に出走するとは限りませんので、あしからず。



アズマタックン
重賞は今回で14回目の出走で、もちろんメンバー最多。中京はオープン昇級後6回走って、②着1回③着1回。最後の勝ち鞍及び馬券圏内に絡んだのは昨年2月のオープン(①着)で、その後は年齢的なものもあり結果が出なかったが、前走は勝ち馬から1.9秒差⑥着と復調気配を窺わせるレースっぷりだった。一般戦だと、どうしても斤量を背負わせれがちだが、そういう意味では60キロに戻るのは好材料。距離も昨年2回JG1に参戦して経験済み。
鞍上は前走騎乗した中村騎手がスマートアペックスに騎乗する為、未定。


ケイブルグラム
このコースで行われた昨年の阪神ジャンプSでは、昇級戦にも関わらず、タガノエスプレッソの②着と好走。前走の中山大障害は勝負所で押し上げるもさすがに壁が高かった。とはいえ見せ場は作れたし悪い内容ではなかった。置き障害コースの新潟・中京で好走をしており、中京は昨年の阪神ジャンプSを含め過去3戦して⑤②②着。間隔を開けながら好走してる点から休み明けも問題なさそう。なんせ姉にルージュバック、弟にポタジェがいる良血馬。この馬にとってはこれ以上ない舞台設定だ。
鞍上は先週土日で連勝をあげた蓑島騎手が騎乗。京都ハイジャンプは初騎乗で、勝てば関西の重賞初勝利。



コウユーホクト
重賞初挑戦。中京は未勝利戦を含め過去5戦⑥②②③12着。2走前の大敗の原因は展開面と斤量。自分のペースでいければいいのだが、簡単には行かせてはくれないのがオープン戦。ましてや重賞に行ったら尚更。休み明けの前走(平地)を使われた上積みはありそうだが、今回は重賞で、先行馬が多く、しかも距離延長。いくら好走をあげてる舞台でも厳しそう。
鞍上は大江原圭騎手。京都ハイジャンプは2018年以来の騎乗。

シゲルミズガメザ
2走前に未勝利を勝ち昇級2戦目。中京は昨年12月の未勝利戦でサーブルオール(先週オープン勝ち)の②着と好走。前走は後方から上がっていくも、伸びきれず。まだオープンに慣れてない上に主戦の植野騎手が乗れないとなると厳しい。有力どころと比べると平地力の差があるのも否めない。
鞍上は現時点で未定。


シングンオフビート
同じ勝負服で言えば先輩にシングンマイケルを持つ。未勝利、オープンと2連勝をするもその後は2戦連続でシンガリ負け。しかし馬体重を22キロ戻した前走は⑧着ながら勝ち馬から1.4秒差。中京は初障害以来(⑨着)だが、福島で置き障害も経験済。問題は馬体重さえ安定できればといったところ。シングンオペラの父がコウエイトライやマジェスティバイオなど多数の障害馬を輩出したオペラハウス。距離延長は問題なさそう。
鞍上は石神騎手を予定。京都ハイジャンプはまだ未勝利で2017年以来の騎乗。


スマートアペックス
昨年は3歳馬ながら入障3戦目で未勝利を勝つと、昇級戦でいきなり②着。その後もオープンで安定した成績を残し、昨年12月に中京でオープン勝ち。年明けの中山新春ジャンプSを快勝後、阪神スプリングジャンプと前走の中山グランドジャンプではメイショウダッサイら強敵相手に善戦。4歳でこの実績は素質が無ければ出来ないこと。しかも置き障害の新潟・中京、固定障害の小倉・阪神・中山と違う形態のコースで結果を残してるのも大きな強み。斤量も前走から4キロ減の59キロ。長距離を2戦して疲れが無ければまず好勝負。
鞍上は中村騎手。京都ハイジャンプは2018年以来の騎乗で当レースは未勝利。

スマートボムシェル
昨年新潟でオープン2勝をマーク。中京は過去2戦して一回は落馬。この落馬は初障害時に飛越出来ず逃避して落馬したもの。あとの一回は昨年の阪神ジャンプS(⑩着)。今回は前走の秋陽ジャンプSから5ヶ月半の休み明け。休養明けで重賞、加えて距離延長。コース実績にも欠けるし、正直荷が重そう。
鞍上は植野騎手。京都ハイジャンプは一昨年シゲルヒノクニで勝利。


トラスト
重賞は今回で4回目。過去の重賞成績は③③⑤着。オジュウチョウサン・シングンマイケル・メイショウダッサイ相手に好走し、重賞を取ってもおかしくないレベルに達してる。屈腱炎で休養を余儀なくされ、一戦一戦が勝負になるのだが、続けてる使えるのは良いこと。中京は初で、置き障害コースは初障害の新潟以来。ただ平地重賞馬で持ち前のスピードが生かすには絶好の舞台。距離も経験済みで、休み明けを叩かれた今回は待望の重賞タイトルも期待出来る。
鞍上は熊沢騎手。京都ハイジャンプは過去4勝。勝てば17年以来で、当レース最多5勝の白浜騎手と並ぶ。


ナムラミラクル
3月の小倉で未勝利勝ち。昇級戦の前々走は④着とまずまずの結果だったが、前走は直線で物見したりと真面目に走らず⑩着と大敗。初の置き障害コース、初重賞、初距離、初のオール芝と初物づくしだがどれもプラス材料とは言い難い。近走内容からオープンでの慣れが必要。
鞍上は平沢騎手。当レースは未勝利だが、京都で行われた昨年はタガノエスプレッソに騎乗し③着。


ホシルミエール
こちらも重賞初挑戦。ここ2戦続けて阪神で③着、昨年春のオープンでも安定した成績を残している。中京は過去2回走って⑤③着で2年ぶりの中京コース。距離延長で初重賞と条件的には厳しいが、堅実に走ってるし、久々の置き障害をこなせるかが鍵。
鞍上は昨年の当レースを勝利した北沢騎手を予定。出走すれば連覇がかかる一戦。


ボナパルト
小倉で行われた春麗ジャンプSは重賞ウイナーフォイヤーヴェルク・マイブルーヘブン、OP勝ちのケイティクレバー・マイネルレオーネ相手に逃げ切り勝ち。中京は一昨年12月にオープン勝ち。過去3勝は全て逃げ切り勝ちで、この内中京で2勝とコース形態はあってる。課題は前走からの距離延長と先行馬が多数いるこのメンバーでスムーズに行けれるかどうかだろう。
鞍上は当レース最多勝の5勝をマークしている白浜騎手。勝てば6勝目で2015年(ルールプロスパー)以来の勝利。


マーニ
1年前に未勝利勝ち。昇級戦の東京ジャンプSでは⑤着のトラストとハナ差の⑥着と善戦。昨年10月の新潟でオープンを勝って、秋陽ジャンプSでも1秒差⑤着と好走。休み明けの前々走は実績のない襷コースと荒れた馬場が敗因で、参考外と見ていい。中京は昨年③月に未勝利戦ではあるが②着とコースは経験済み。距離延長が課題になるが、前走の平地を使われた効果と順回りの置き障害コースに戻るのはプラス。
鞍上は三津谷騎手。重賞は昨年の東京ジャンプSに続いて2度目の騎乗。


マサハヤドリーム
※来週のオープンに出走の公算が大きいとの情報ですが、一応書きます。
障害重賞はまだ走ってないが、オープンでは安定した成績を残している。未勝利戦は馬体重が不安定だったり馬場に泣かされたりしたが、昇級後は6戦して②④①②②③着と大崩れなく好走。また最近は落ち着きもあり馬体重に大きな変動もなく今が充実期と言っても過言ではない。中京は昨年の未勝利戦で④着だが、この時は道悪と馬体減が敗因。置き障害は福島で経験済みだし、距離さえ克服出来れば。
鞍上は出走が決まれば森一馬騎手。森騎手は当レース未勝利で、まだ勝ってない障害重賞は当レースと東京ジャンプS・阪神ジャンプSのみ。


ラテールプロミーズ
唯一の2年連続の出走。昨年は昇級戦で7ヶ月ぶりの休み明けながら②着。それ以来だった前走は早めに来られてしまい苦しくはなってしまった。1年ぶりという事もあり目を瞑ってもいいが、にしても負けすぎなのが気がかり。今回のメンバーの中で3900m以上を経験してるのはこの馬とアズマタックン・ケイブルグラム・スマートアペックス・トラストの5頭。長距離を経験出来てるのはいいが、過去の好走は全て道悪。経験不足である早い流れと置き障害コースを攻略するかがポイントとなりそう。
鞍上は五十嵐騎手。当レースは2010年にエーシンディーエスで勝利しており、勝てば11年ぶり。


以上です。皆様の参考になれれば幸いです‼︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?