人に話すうちに見えてくる自分の本音。

人は自分の中だけで考えたり悩んでいると、自分にはできないんじゃないか…なんて思いから、やりたいことや夢や目標に蓋をしてしまうのかもしれない。
誰かに話すことで、思いがけず自分の本音を引き出せることがあるようだ。

キャリア面談があった。今の職場に入って半年が経ち、毎月の流れも掴めてきたし、仕事にも慣れてきたものだ。毎月ほのぼのとした雑談多めの面談をしていた中で、今回は珍しく、この先を見越して動いていきましょう、という話になった。

「お仕事は楽しいですか？」

そう聞かれて、はい、とは言えなかった。

「今やっている仕事は、今後活かせそうですか？」

そう聞かれて、はい、とは言えなかった。

3年働いた先にどうしますか？
どんな仕事がしたいですか？
次に繋げるために今やりたいこと、身に付けたいスキルはなんですか？

そんな話をし、自分からやりたいことをどんどんアピールしていきましょう、社員を目指すのもいいと思いますよ、と言われた。

今の職場でフォトショップが使える仕事を取りにいきたいという話はしたことがあったけれど、普段文章を書いていること、写真を撮り始めたこと、そんなプライベートでやりたいことは話したことがなかった。

派遣の仕事は生活を守るための仕事だったから。
派遣先のアドバイザーさんには話してこなかった。

今回はいつもより少し真剣に今後のキャリアについて話していたので、私が何をしたいか、少しづつ少しづつ話してみた。ここで社員になる気はないこと。興味のあること、やりたい事を話し出すと、ポロポロと堰を切ったように溢れてきた。

自分でもはっきりと言葉にしてこなかったことが、どんどん溢れ出す。
自分でも驚いた。

あぁ、そうなんだよね。やりたいこと、いっぱいあるの。
大きな挫折を味わったあの日から、もう夢なんか抱けないって思っていたけど、本当はいっぱいあるんだよね。けれど、それを夢や目標だと掲げられないのは、叶えられないと挫折する日が来るのが怖かったんだよね。

人に話して、初めて自分の心のうちを垣間見たような気がした。

隠してきた本音が、溢れ出して止まらなかった。

自分中だけで考えて完結してしまう性分、良くないなぁと今更ながら思う。

人に話すことで気づくこともある。
話すことで思考がまとまり見えてくることもある。

たまには人に話してみることも大事だなぁ。

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