彼氏がいない理由を私に聞かないでくれ。
「なんで彼氏いないの?」
たまに、そこまで仲良くもない人からこう聞かれることがある。おいおい、なんて不躾な質問なんだ。聞いている側からすると単なる質問で悪気はないのだろうけれど。
「なんで彼氏いないの?」
なんで?なんでかって?
私が聞きたいよ!だ。
理由はたくさんある。自分の至らなさはまぁまぁわかっているはず。そもそも行動もしていないのに新たに恋に落ちるはずもない。なんで?のわかりやすい答えは「恋をしようと意識していないから」なのかもしれない。
そうなると今度は「なんで恋をしようと意識しないの?結婚は?どうするの?」となる。そう言う人は大抵、恋愛して結婚して家庭を築く人生を当たり前としている人だ。そして、30過ぎてるんだから急がないと、と圧をかけてくる。
母も言う。いつまでも若いと思ったら大間違いよ、と。早いうちに貰い手を見つけないと、と。いやまぁおっしゃる通りかもしれないけれど。。
そのあたりは自己責任だから自分でしっかり考えて行動しましょうね、なんだけど、今「なんで彼氏いないの?」と聞かれたところで、ちょっと答えられない。
いや、そんなこと聞かないでくれ、と言いたい。
何の気なしに聞いたその質問が、ぐさりと刺さることだってあるのだ。鋭い刃物の如く、弱った心をスパンと切り裂くことだってあり得るのだ。
多くの人が愛し愛されて生きてるのに、なんで私は愛し愛されることがないのか。例えば可愛くなくても、スタイル良くなくても、性格悪くても、家庭的じゃなくても、どこか愛されるポイントがあって誰かに愛され生きているのに、どうして私は誰にも愛されないのか。そんなことを考えてナーバスになる日だってある。
そんな時に「なんで彼氏いないの?」なんて聞かれたら、心中お察ししますってもんだ。お察ししてほしい。
彼氏がいないのは、何かしらあるからだ。それは難ありとかそうことだけじゃなくて、タイミングやご縁がなかったからとかそうことも含めて。
つまり、そんなこと本人に聞かないでよ。
お察しくださいってやつ。
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