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コロナ禍のヒーローの自殺

ある小児科の先生が、あまり口外はしたくないですが…と言いつつ動画を見せてくれた。メディアでは、これを報道しない。私は、この話を文字起こししながら涙がでた。多くの大人に知って欲しい話。。

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科小児科教授 森内 浩幸 氏

の講演動画だった。この方はテレビでも見かけるし、文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」の中に動画を出されている。『御用学者』と揶揄される部類に入る医師のイメージだった。そのラベルを通して見ても、この講演のお話は胸を打つものがあった。

第31回保団連九州ブロック地域医療交流会記念講演 (2021.10.31)
「新型コロナウイルス・パンデミック~一人一人が出来ること、地域医療が出来ること、国としてやるべきこと~」

インフルエンザは学童が家庭にウイルスを持ち込んで社会全体に感染が広がる。
新型コロナは、社会の中での流行が家庭に持ち込まれ、親から子供にうつる。そして、子どもが教育施設等に持ち込んでいく。

●こんな学校生活を送ってストレス無しで済むでしょうか… 給食も1~2メートル離れて私語厳禁。ちょっとでもお喋りすると先生から叱られてしまいます。食べ残す子どもが続出してもそれは不思議ではありません。
 子どもたちには学校閉鎖を突然要求したり、学校を再開されても制限だらけの生活を強いている一方で、大人たちは仕事休めないからと満員電車で通勤したり、政治家は支援者とのパーティーを開いたり、マスクを外して乾杯。生徒は給食の時にちょっとでもお喋りしたら怒られてしまいます。

大人たちは、なーんちゃって緊急事態宣言、ロックダウンには程遠いレベルの制限。子どもたちに対しては、いとも簡単にロックダウンをしてきたし、これからも行おうという気配があります。

 子どもたちは新型コロナにかかっても風邪をひくだけです。風邪が命取りになることもあるので軽視していいということではありませんが、でも、今の生活のために間接的な健康被害が及んでいます。学校閉鎖は、子どもたちの教育の機会を奪うだけでなく、子どもを抑うつ傾向、情緒障害に陥らせます。学校給食や子ども食堂で何とか食いつないでいる子どもたちは、これが無くなると、本当に飢え死にしてしまうのではなかろうかという心配もあります。そして福祉の援助が十分行き届かない中で、家庭内暴力や虐待のリスクも高まっています。

●子どもたちの自殺について…
 昨年はその前年と比べて、突然100人増加。統計を取り始めてからずっと横ばいだったのに最多を記録しました。コロナ時代のゆがみとして起こったというエビデンスはありませんけれど、無視できるはずがありません。悪いことに、今年の自殺の数は、昨年を上回るペースで進んでいます。

 感染対策を強化しても、だんだんその効果は頭打ちになって、感染リスクはゼロになりません。その一方で、感染対策を強化していけばいくほど、子どもの心の発達が損なわれ、心の健康が蝕まれています。そして忘れてはいけないことは、そもそも新型コロナは子どもにとっては風邪であり、身体的なリスクは高くありません。

では、感染対策は一体何の為にやっているのでしょうか。

子どもの為ではありません。大人の為です。
大人に感染させるよりも、大人から感染する方がずっと多いのに、
そして自分たちは感染しても殆ど症状は無いのに、
大人の感染を少しでも減らす為に、子どもにとって、ものすごく大切なことを沢山犠牲にして頑張っている、子どもたちはヒーローです。

大人は感謝しなければならないし、子どもたちのことをもっと真剣に考える必要があります。

子どもに分かるような言葉と表現で、本当のことを伝える。
やたら新型コロナを怖がらせるのは間違いなんです。普通の風邪と同じなんだよと、ちゃんと伝えないといけない。

感染したかどうか、ワクチンを接種したかどうかは、大事なプライバシーで守らないといけない。

 今の子どもたちの生活は苦痛に満ちたものであり、自ら死を選ぶ子どもが急増しています。
 学習の機会が奪われ、子どもたちの能力を引き出すことが出来ていません。子どもたちから大切なものを、いっぱい奪っています。私たちは子どもたちの権利を守っているでしょうか。
 コロナ渦で、家庭内暴力・虐待が増えているのに福祉の手が及んでいません。医療ケア児や家族は困っています。

大人が自分たちに課した、なーんちゃって緊急事態宣言と
子どもたちに強いた、子どもにとってのロックダウンとの間に、
適正なバランスはあるでしょうか。差別や不平等はないでしょうか。

今一度、私たちはしっかり向き合う必要があると思います。


※子どもたちに関する部分を抜粋して文字起こししています。福祉に関するお話等、一部省いている箇所があります。

★社会が見過ごしたこどもの辛さー「コロナ×子どもアンケート」より

★NHK WEB (2021.10.13)
昨年度、自殺した児童や生徒は初めて400人を超え、小中学生の不登校は19万人以上と、いずれも過去最多となったことが分かりました。
自殺した児童生徒は小学生が7人、中学生が103人、高校生が305人となり、合わせて415人と前の年度から100人近く増えて過去最多となりました。


そもそも新型コロナは子どもにとっては風邪であり、身体的なリスクは高くはありません。
では、感染対策は一体何のためにやっているのでしょうか…




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