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感覚過敏VSマスク警察

 娘は感覚過敏。だから、マスクを着けるのをすごく嫌がる。

そう気付いたのは、二日前。

マスクを買い替える時期だったので、しまむらに行ったら夏の商品だったらしく、同じものが買えなかった。
似たような布マスクを買い、着けさせてみると、「息がこもって気持ち悪い」と言う。
不織布マスクは、「息が苦しくてつけられない」
ウレタンマスクは「肌がガサガサする感じがする」

そういえば、この子は小さい頃から前髪を触るとひどく嫌がる。前髪をピンで留めると、涙が止まらない。前髪を切る時は、辛そうにするので、すごく時間がかかる。。

…あれ?この子、感覚過敏、、?だから、マスクを嫌がるんだ。
それまで私は、『この子は人より息苦しさを感じやすい』
その程度にしか思っていなかった。


娘は、学校では鼻マスクで過ごしている。それを、周りは放っておかない。「鼻までマスク着けて!!」一日に何度も、これを言われる。
昨年の6月、このことについて、娘が通う小学校の校長・教頭先生に話をしに行った。黙っていられなかったのには、それなりのきっかけがあった。

「マスクを鼻まで着けない子は昼休み無し」

〇〇ちゃんのクラス、そう先生が決めたんだって!学校から帰ってきた娘が言った。うちの子の担任じゃなくて良かったー。という話ではない。それで学校に話をしに行くことにした。校長先生は「うちは100%生徒はマスクを着ける。この方針でクラスターを起こさずうまくやってきた。変える気はありません。」と言い、それから2週間経っても、その先生の罰則は続いていた。結局、その先生と直接電話で話をさせてもらって、罰則をやめてもらった。

娘への注意は毎日続く。トラブルになる度に、担任の先生から電話がくる。「文部科学省のマニュアルに、児童生徒等が息苦しいと感じた時などには、自身の判断でも適切に対応できるように指導する。と書いてあるので、生徒同士で注意し合うのをやめさせてください。」そう話すが、クラス全体にそういう指導を先生がすることはない。個別に指導する為、注意してくる子が変わるだけだった。
そうしているうちに、娘が泣いて帰ってきた。

「コロナ知らねーの!?」

と、クラスのリーダー格の男の子が言った。その時間、先生は教室にいなかった。クラスの子全員が娘に注目する。
「〇〇さん、鼻までマスク着けてください」周りでざわざわ小声が聞こえる。怖くて、娘はその様子をメモすることしかできなかった。
「なんか、ノートに書いてるよ…」「こんなんだから…(コロナが終わらない)」
そんな声が聞こえていた。

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それから、色々あって(この中身についても、また書きたいと思います)、担任の先生の理解を得ることができて、二学期が終わる頃、クラス全体にマスクについて指導があった。

それでも、相変わらず注意してくる子は注意してくる。変わったのは、娘に注意する声と同時に、
「でも、苦しい時は外してもいいって先生言ってたよ」と言ってくれる子がでてきてくれたこと。

教頭先生とも、この件に関して話し、文科省のマニュアルにある通りの指導(息苦しいと感じた時に、児童生徒自身の判断で適切に対応できるように指導すること)をクラスや全校朝会等で、子どもたち全体に指導することはできないのか質問してみた。

「そういう保護者からの声が大きくなってきたら検討します」

…。なにそれ?(-_-;)


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