Mr.Children 00's 聴きどころ

00`sを中心に選曲。
#1,2 蘇生
クリーンなストロークが印象的な楽曲。2000年代、一度低迷したMr.Childrenがもう一度メジャーシーンを目指してポップを志向する始まりの一曲。バンドとして生まれ変わることを歌っているようでもありつつ、聴く人それぞれの気持ちも重ねられる普遍性がある。個人的に、この前部屋から二重の綺麗を虹が見た時にこの歌の言ってることがストンと理解できた気がしてる、そんな曲。

#3 HANABI
このバンドの代表曲であり、彼らのポップスの一つの到達点。最初と最後に演奏されるフックのあるリフ、bメロからサビに繋がる間奏の盛り上げ方、印象的に繰り返されるサビ、内省的でありつつ共感性の高い詞、、バンドが多くの人に届けるべく重ねた工夫が随所に感じれる。

#4 彩り
最も好きな曲の一つ。正直言って演奏としても目覚ましいところなどは一つもない。でもそれはバンド全体がこの曲の詩とメロディに寄り添った結果なんじゃないのかなと思う。

#5 箒星
トゥンがやたら好きな曲。爽快なギターポップで、とにかくワクワクする歌詞が個人的にとても大好き。初めてコピバンしたのは実はミスチルで、その時演奏した。目立たないけどベースラインが気持ちよくて、bメロが特に楽しそう。

#6 くるみ
出会いと別れの曲。いかにもMr.Childrenらしい、ミディアムテンポで優しいポップスだが、彼らの中で、j-popを作り上げることに成功した最初の作品ではないかと思う。サビの山場に持ってくるファルセット、ラストに向けてエモさを演出するストリングス等、否が応でも感動させられる展開になっている。

#7 君と重ねたモノローグ
近年の作品からチョイス。本アルバムのプロデュース、マスタリング、ストリングスアレンジにはU2やサムスミス、邦楽では宇多田ヒカルを手がけたイギリスのエンジニアが参加していることもあり、バンドの音がとてつもなく綺麗。加えてストリングスのフレーズもメロディと張れるレベルの気持ち良さで、そこに意識を向けても楽しい。

#8 one two three
個人的に好きな曲。ビッグバンド風の爽快なプラスにバックビート、そこにどこか気の抜けたギターと情けない歌詞があいまり、開き直った清々しさのあるポップソングになっている。アウトロには曲名と掛けて、アントニオ猪木の有名フレーズをサンプリング、笑いどころです。

#9 sign
自分がファンになった2012年当時は代表曲として認知されてたが、今や隠れた名曲になりつつある本曲。初めてコピーした曲でもあり思い入れが深い、それもありベースラインが好き。「小さく笑った」という表現が初めて聴いた時からとてつもなく好き、理由は不明。

#10 CANDY
昔えみそんさんのアコギカバーを聴いて一気に好きになった曲。イントロの印象的なバイオリンのフレーズをサビに持ってくる構成が美しい。この曲に限らないがgt.田原は、この曲にギターの入れどころないのでは?という曲に対して、最適のギターフレーズを生み出す天才で、そこも聴きどころ。

#11 GIFT
最も好きな曲の一つ。この曲を語る以上はオリンピックとの関係に触れないわけにはいかない。世界一有名な勝ち負けの大会のテーマ曲にも関わらず、勝者敗者のどちらも讃える、そしてそれをメダルに掛けて「色の広がり」で示す歌詞は、既存価値の否定というロックの根源を体現するようにも思う。また2008年当時、他のスポーツテーマ曲は「栄光の架橋」「チャンピオーネ」「タマシイレボリューション」などが並ぶ中で、今でこそ当然の「多様性」に踏み込んだ歌詞は、当時どれほど前衛的だっただろうか。同時に広い普遍的なテーマも兼ね備え、今ではバンドとリスナーを繋ぐ曲にもなっている。30周年ライブでこれを聴いた時の、気持ちが伝わったような感覚をよく覚えている。

#12 1999年、夏、沖縄
個人的に好きな曲。散々ギターもコピーした。ブルース調で淡々と語られるストーリーは、紛れなくバンド自身の身の丈であり、等身大の迷いや憂いやもがきは、自然とリスナー自身にも重ねられるだろう。沖縄的であり郷愁的でもあるギターフレーズ、渋いスライドギターソロ、緩急のある展開など聴きどころも豊か。

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