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#62 恩 < お金 (俺にとっては当たり前)

本当に予定通りにいかない

この時は、仕事が上手くいっていたようで、
悪魔は少し身を潜めていたので、
本人との連絡も可能だったのだすが、
夜逃げ作戦の日、
…あ、もはや本人も荷物を出すことは知っていたので、
夜逃げでも何でもないのですが…。

朝から地元で仕事の打ち合わせがあり、
昼に帰宅、仲間が迎えにきて新潟へ、という流れだそう。
ま、引越屋は断ったので自家用車に積むのみ!
とは言え、スレ違うことさえ気持ち悪いので、
新潟に向けて出発したらゆっくりやろー、と思っていたのに、
朝の段階で新潟行きは中止との連絡。

なぜ!行けよ!

「今朝打ち合わせてきた案件のが金がいいから。
すぐにこっちの企画書に取りかかる」

この時は、まさかそのまま新潟を捨てるとは思いませんでした。
日を改めるだけだろう、と。
でも、このまま彼はこの事から、
新潟だけでなく、全てから逃げ出すのです。

とにかく、高額が手に入りそうな浮かれポンチだったので、
私に対してキレることもなく、
「13時にはアイツ(仕事のパートナーくん仮にKとします)が来るけど、
大丈夫か?終わるか?」

と普通の連絡。
そう、これが普通。

「大丈夫です」
とだけ返して高速を飛ばします。
この時は姉が付き合ってくれたので、
気持ち的にも落ち着いていました。
とにかく金目の物を自分の元に持ってこなくては!
その気持ちだけでした。

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